テイルウォーク「トラウティア フェリーク」

cyoshi

勝手なイメージですが、テイルウォークってハイエンドよりもミドルエンドこそ得意としている気がします。希望価格帯で言うと1万~3万円の間。実際にハイエンドではなく、その価格帯のロッドを出すことが多いですしね。

そんなテイルウォークより、新しいトラウトロッドが登場しました。

 

広告

基本情報

モデル名:   Troutia feerique(トラウティア フェリーク)

メーカー:テイルウォーク

発売年月:2022年2月

メインターゲット:渓流におけるアマゴ、ヤマメ、イワナ、ニジマスなど

モバイルタイプ:ジョイント(4-5ピース)、テレスコピック(6-7ピース)

 

スペック

MODELLENGTH(ft.in)PIECECLOSED LENGTH(cm)ROD WEIGHT(g)LURE WEIGHT(g)LINE WEIGHT(lb)L1(mm)L2(mm)GRIP TYPERETAIL PRICE(JPY)
S50L527980max 7max 6250110A20,000
C43L4.326882max 7max 6250110B19,000
C52L5.228285max 7max 6260120B20,000
S38UL-T3.863277max 5max 522080A21,000
S50L-T564082max 7max 6250110A22,000
C43L-T4.363881max 7max 6240100B22,000
C50L-T574185max 7max 6260120B23,000
S411L/G4.1127884max 7max 6240100A20,000
C49L/G4.927683max 7max 6250110B20,000
S51L-P45.144378max 7max 6250110A22,000
S56ML-P55.653890max 10max 8250110A23,000
C49L/G-P44.944180max 7max 6250110B23,000

2ピース、ジョイントタイプ、テレスコピック、すべて揃っています。お好きなタイプをどうぞ。

2ピースはさておき、モバイル性能を重視するのならテレスコピック、モバイル性能と強度や使用感を両立するならジョイントタイプです。

遡上するにあたって、森を分け入ったり、大岩をよじ登ったりするのなら、ラインを通したまますぐに短くできるテレスコピックが安全面を考えるとおすすめです。

そんな怖いことしない、あるいはポイント的に必要ないって人はジョイントタイプが2ピースで良いでしょう。

 

価格の割に充実仕様

「トラウティアフェリーク」は仕様も見た目もばっちりです。

ガイドは、オールSICリングでKフレーム。何かと値上がりばかりの昨今において、2万円前後のロッドでもSICリングではなく、アルコナイトリングを採用するロッドも多いです。本音で言うと、個人的には対象魚が大きくないジャンルなので、SICリングほどの性能は不要だと思っていますが、「やっぱりSICリングじゃないと」って人が多いのも事実です。

グリップはウッドシートにコルクグリップ、メタルパーツとTHE・トラウトロッドというべき外観に仕上がっています。ナットはダブル仕様になっており、何かとロッドアクションをつけることが多い渓流でのトラウトフィッシングでもズレにくくなっています。メタルパーツは質感が良いものの、寒冷期は特に冷たくなってしまうのが弱点だけどね。

テレスコピックのカバーは専用設計で、きちんと保護できるものになっています。テレスコピックロッドが折れる一番の原因って、たぶん運んでいる最中なんですよ。ティップに不意に力が掛かってポキッと逝くパターン。でも、これだけしっかり保護できるものであれば、そういった事故は大幅に軽減されるでしょう。ワクワクしながらやっと釣り場に着いて伸ばしたら折れていたなんて、シャレになりませんからね。テレスコピックのカバーはホントに大事。

 

テレスコピックは通常ガイド仕様

テレスコピックの機種には、テレスコピック用のガイドではなく、通常のガイドを誘導式にしたものが使われています。伸ばした状態では、よく見ないと2ピースロッドと見分けがつかないでしょう。

そこそこの価格がするロッドでも、テレスコピック用のガイドを使っているメーカーもありますが、実売で1万円以上するロッドはこの仕様を採用してほしいですね。そう、ダ○ワとか。モバイルパックとか。ブレイゾンモバイルとか。

あ、そういえばテイルウォークさんは「モバイルK」という新型ガイドを搭載した「アウトバックビヨンド」を昨年に発売していますが、他のテレスコロッドには採用しないんですね。

 

まとめ

これは個人的な意見ですが、対象魚が大きいほど高価なロッドが必要になり、対象魚が小さいほどを高価なロッドを使う必要はなくなると考えています。

強度だけを求めれば、適度にグラスを混ぜつつカーボンを厚く巻いて、デカイガイドをつけたロッドを作れば良いわけですが、それでは使用感が損なわれます。そのため、強度を保ちつつ、軽量化するなど使用感を損なわないようにするところがメーカーの技術であり、コストが掛かる要因になるところだと思っています。

一方、対象魚が小さいジャンルでも強度と使用感の両立ってことをしているのですが、快適な釣りができるという意味ではハードルが大型狙いのジャンルよりも低くなると思っています。そういう意味でトラウトロッドに高価なロッドは必要ないと考えています。いや、突き詰めていけばきっと欲しくなるんですけどね。

で、何が言いたいかというと、実用的という意味ではこの「トラウティアフェリーク」以上のロッドは不要ですよってことです。昨今の技術進歩のおかげで、2万円も出せば求められる性能としては十分すぎるロッドが手に入ります。ハイエンドを1本なら、ミドルエンドでスピニングとベイトを揃えたりして、釣り方の幅を広げる方が幸せになれるんじゃないかなぁと思っています。

ハイエンドはやり込んで、自分のスタイルが確立された人のためのものですね。

上記はスピニングのジョイントモデルです。5フィート6インチというレングスで、ソルトライトゲームやバス釣りにも流用しやすく、汎用性が高いモデルです。

こちらはベイトのテレスコモデルです。トラウトロッドをバス釣りに流用するのなら、小型プラグを使うのがオススメです。私も過去にトラウトロッドをバス釣りに流用していましたが、5フィートロッド+軽量なベイトフィネスリールの組み合わせによる取り回しの良さは異次元ですよ。

広告
記事URLをコピーしました