ダイワ「ルアーニストモバイル」シマノ「ルアーマチックMB」との比較

cyoshi

安いパックロッドって人気がありますよね。釣りを趣味としてやり込んでいる人には物足りないかもしれませんが、昨今のアウトドアブームに乗って釣りを始めた人にとっては手を出しやすいアイテムですからね。

ダイワは国内釣具最大手だけど、今までアンダー1万円のジョイントタイプのパックロッドシリーズがありませんでした。

シマノには「ルアーマチックMB」がありますが、ダイワからも2022年4月、とうとう「ルアーニストモバイル」が登場です。

 

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基本情報

モデル名:ルアーニストモバイル

メーカー:ダイワ

発売年月:2022年4月

モバイルタイプ:ジョイント

メインターゲット:機種により、ショアからの釣りに幅広く対応。

 

スペック

品名全長
(m)
継数
(本)
仕舞
(cm)
自重
(g)
先径/元径
(mm)
ルアー
重量(g)
ルアー
重量
エギ(号)
ライン
(lb.)
ライン
PE
(#)
カーボン
含有率
(%)
メーカー
希望本体
価格(円)
56UL-41.68448951.4/7.90.8~72~68811,100
66L-41.984551201.5/10.41~103~89011,300
68L-S-42.034561200.8/9.91~103~89011,500
76ML-42.294631351.6/11.45~256~120.6~1.29311,700
86ML-42.594711451.6/11.95~252.5~3.56~120.6~1.29312,000
96M-42.94781902.2/14.97~358~160.6~1.59312,500
96MH-42.94782052.2/14.910~4010~200.8~2.09413,000

渓流での釣りに対応する5フィート6インチの機種から、ライトなショアジギングに対応する9フィート6インチの機種まで幅広くラインアップされています。

すべて4ピースのため、7フィート以上の機種では、モバイル性能がよろしくありません。長くなるにつれて5ピース、6ピースとしてくれれば嬉しかったんですけどね。

 

グリップは悪くない

グリップはオリジナルシートを採用しています。特に機能が盛られているわけではありませんが、エントリークラスであっても社外の既製品を使うのではなく、オリジナルを使うあたりは企業規模の成せるところでしょうか。

 

ガイドは糸絡み防止タイプではない

ガイドは富士工業社のものを使用。形状は糸絡みを防止する「Kフレーム」ではなく、昔ながらの「Y」型のものが使われています。ナイロンやフロロカーボンラインなら問題ありませんが、PEラインとは相性が良くありません。

リングはOリングということで、これは価格を考えれば妥当なところです。フレーム素材がステンレスなのは嬉しいところ。強度、防錆ともに必要十分でしょう。

 

ライバル?のシマノ「ルアーマチックMB」との比較

ダイワVSシマノ。国内どころか世界のフィッシングシーンをけん引する2社は、どうしても比べられがちです。スマホでいうところのiPhone VS galaxyみたいなものでしょうかね。同価格帯の「ルアーニストモバイル」と「ルアーマチックMB」を比べてみます。その前に「ルアーマチックMB」のスペックをおさらいしましょう。

品番全長(ft.)全長(m)継数(本)仕舞寸法(cm)自重(g)先径(mm)ルアーウェイト(g)適合ラインナイロン・フロロ(lb)適合ラインPE(号)グリップタイプリールシート位置(mm)リールシートタイプカーボン含有率(%)本体価格(円)
S70UL-37’0″2.13374.8801.30.8~102~50.2~0.8ストレート201UPLOCK87.2バリュープライス
S76UL-47’6″2.29462.4911.30.8~102~50.2~0.8ストレート231UPLOCK87.6バリュープライス
S80L-48’0″2.44466.21281.65~253~100.4~1.2ストレート352UPLOCK92.9バリュープライス
S86ML-48’6″2.59469.91431.66~324~120.6~1.5ストレート362UPLOCK92.5バリュープライス
S90ML-49’0″2.74473.71521.66~324~120.6~1.5ストレート371UPLOCK94バリュープライス
S96M-49’6″2.9477.81661.78~456~160.8~2ストレート408UPLOCK93.5バリュープライス

VS機種数

「ルアーニストモバイル」…7機種

「ルアーマチックMB」…6機種

僅差でダイワの勝利です。ソルトシーンでの意識が強い「ルアーマチックMB」に対し、「ルアーニストモバイル」は淡水で使いやすい機種も揃っています。その代わり、「ルアーマチックMB」は「ルアーニストモバイル」にはない、8フィート、9フィートの機種があります。

VS価格

同レングス、同パワーで比較します。また、記事作成時点での楽天市場での価格です。

「ルアーニストモバイル 86ML-4」…9,240円(釣具のキャスティング)

「ルアーマチックMB S86ML-4」…8,507円(ナチュラム楽天市場店)

より低価格なのは「ルアーマチックMB」でした。こちらは発売から2年が経過しているので、新発売の「ルアーニストモバイル」よりも割引が効いていることもあるとは思います。

VS自重

これも同レングス、同パワーで比較します。

「ルアーニストモバイル 86ML-4」…145グラム

「ルアーマチックMB S86ML-4」…143グラム

僅差でシマノの勝利です。2グラムの差なんてないようなものですし、大事なのはリールを組み合わせて持った時の体感重量ですので、カタログスペック上の自重って、目安にしかならないんですけどね。

VSガイド

「ルアーニストモバイル」…ステンレスフレーム+Oリング

「ルアーマチックMB」…記載なし(恐らくステンレスフレーム+Oリング)

これは引き分けですね。ガイドは仕様が販売価格と直結しやすいパーツですので、妥当なところでしょうか。PEラインを使うのなら、トラブル回避のためにKガイド搭載の機種にしたいところです。ナイロンやフロロカーボンラインを使う、あるいは投げ釣りなどキャスティング回数が少ない釣りであれば、このガイドでも問題ないです。

VSモバイル性能

これも似たようなものですね。4ピースなので、同じ長さならほとんどモバイルレングスに差はありません。「ルアーマチックMB」は7フィートモデルだけ3ピースになっています。「ルアーニストモバイル」のショートレングスモデル以外は、カバンにすっぽりとはいきませんね。

こういう販売力のある大手メーカーの安価なパックロッドは、釣りがメインではないアウトドアのお供に選ばれる傾向があるので、他の荷物も多くあることを想定してモバイル性能にこだわってほしかったですね。具体的には5~6ピースなら良かったなぁと思います。

 

まとめ

ダイワのエントリークラス「ルアーニストモバイル」は、すでに発売されている「ルアーマチックMB」と、ほぼ差はありませんでした。もうメーカー的な好みで選んで良いと思います。

仕様としては安価だけどステンレスフレームを搭載するなど、光るところもあります。ただし、Kガイドではないので、PEラインを使用するとガイドへのライン絡みが起こりやすいです。また、4ピースでモバイルレングスが長めなので、モバイル性能を重視するのならショートレングスモデル一択となります。

よって、バスやトラウトなどショートロッドでナイロンラインやフロロカーボンラインを用いる釣りにオススメします。

 

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