2024年に新しく登場するパックロッドのまとめ
コロナ禍に伴うアウトドアブームも手伝って、ここ数年でグッとアイテム数が増えたパックロッド。もはや成熟した感があり、2023年はあまり新しい機種が多く発売されなかった印象です。恐らく2024年もその傾向は続くと思われますが、少しでも私たちパックロッダーの選択肢が増えると嬉しいですね。
では、2024年に新しく登場するパックロッドを紹介していきます。
【更新履歴】
〇5/8 Conolon(コノロン)を追記
ソルティフィールド
メーカー:アブガルシア
モバイルタイプ:ジョイント、テレスコピック
発売年月:調査中
アブガルシアのエントリークラスロッド、ソルティフィールドにパックロッドが追加されるようです。公式HPに情報が掲載され次第、詳しくお知らせします。
ハイタイドSSD
メーカー:テイルウォーク
モバイルタイプ:ジョイント
発売年月:2024年4月
MODEL | LENGTH(ft.in) | PIECE | CLOSED LENGTH(cm) | ROD WEIGHT(g) | LURE WEIGHT(g) | LINE WEIGHT(PE) | L1(mm) | L2(mm) | GRIP TYPE | RETAIL PRICE(JPY) |
88ML-P5 | 8’8″ | 5 | 57 | 128 | 7-35 | 0.6-1.5 | 440 | 300 | A | 25,000 |
テイルウォークのスタンダードシーバスロッド、ハイタイドSSDにパックロッドが追加されます。8ft8inというレングス、MLというパワー設定など、シーバスロッドのど真ん中ともいうべきスペックで、どんなシチュエーションにも対応できるようになっています。
同社にはアウトバックという全機種パックロッドのシリーズがありますが、あちらはもう少しモバイルレングスを重視した設計になっていますので、お好みでどうぞ。
ナマゾンモバイリー
メーカー:テイルウォーク
モバイルタイプ:ジョイント
発売年月:2024年4月
MODEL | LENGTH(ft.in) | PIECE | CLOSED LENGTH(cm) | ROD WEIGHT(g) | LURE WEIGHT(oz) | LINE WEIGHT | L1(mm) | L2(mm) | GRIP TYPE | RETAIL PRICE(JPY) |
C634M/G | 6’3″ | 4 | 52 | 163 | 3/16-1 | 8-20 (lb) | 370 | 250 | A | 27,000 |
C584MH | 5’8″ | 4 | 48 | 150 | 3/16-1.5 | 10-20 (lb) | 370 | 260 | A | 26,000 |
C674MH | 6’7″ | 4 | 55 | 170 | 3/16-2 | 10-25 (lb) | 390 | 280 | A | 27,000 |
C684H | 6’8″ | 4 | 56 | 185 | 3/16-2.5 | 10-30 (lb) | 400 | 290 | A | 28,000 |
C584XH | 5’8″ | 4 | 48 | 175 | 1/4-4 | 12-35 (lb) | 370 | 260 | A | 27,000 |
C594XXH | 5’9″ | 4 | 49 | 172 | 1.5-8 | PE max 6 | 380 | 260 | A | 28,000 |
C5104SXH | 5’10” | 4 | 49 | 183 | 2-12 | PE max 8 | 380 | 260 | A | 29,000 |
S684MH | 6’8″ | 4 | 56 | 160 | 3/16-1.5 | 10-20 (lb) | 410 | 240 | B | 27,000 |
S775MH | 7’7″ | 5 | 52 | ¥190 | 3/16-1.5 | 10-20 (lb) | 420 | 245 | B | 30,000 |
S704H | 7’0″ | 4 | 58 | ¥170 | 1/4-2 | 10-25 (lb) | 410 | 240 | B | 31,000 |
S824XH | 8’2″ | 4 | 67 | ¥213 | 1/4-3 | 12-35 (lb) | 500 | 330 | B | 32,000 |
テイルウォークのパワーロッド、ナマゾンモバイリーに新機種が追加。2024年は、C634M/G、C594XXH、C5104SXH、S824XHの4機種が新登場です。
注目はC634M/G。末尾のGがグラスを表す、グラスコンポジットロッドになっています。グラスは、今のロッド素材として主流のカーボンよりも粘りがあり、よく曲がって食い込みの良いロッドがつくれます。反面、重たくてダルいというデメリットもあるので、ルアーロッドとしてはカーボン素材と併用するのが主流であるため、コンポジット(2つの異なるものを合わせるの意)となるんですね。
まだ貴重なグラスコンポジットのパックロッド。わざわざこれをチョイスする意味を感じさせるのがC634M/Gです。
B-ブリーマーSSD
メーカー:テイルウォーク
モバイルタイプ:テレスコピック
発売年月:2024年3月
MODEL | LENGTH(ft.in) | PIECE | CLOSED LENGTH(cm) | ROD WEIGHT(g) | LURE WEIGHT(g) | LINE WEIGHT(PE) | L1(mm) | L2(mm) | GRIP TYPE | RETAIL PRICE(JPY) |
C73ML/SL-T | 7’3″ | 6 | 56 | 117 | 3.5-18 | 0.4-1.0 | 390 | 270 | A | 30,000 |
S73ML/SL-T | 7’3″ | 6 | 59 | 118 | 3.5-18 | 0.4-1.0 | 380 | 260 | B | 29,000 |
クロダイゲームは、すでに1ジャンルを確立していますが、ここ数年でさらに盛り上がりを見せている印象。そんな流れに乗ってか、クロダイ向けのパックロッドが新登場です。しかも、ミドルクラスのロッドながら、テレスコピック仕様という冒険っぷり。
ガイドはアウトバックビヨンドに搭載された、テイルウォークのロッドでしか見られない「モバイルKガイド」…ではなく、通常のガイドを誘導式にしたもの。せっかくだから「モバイルKガイド」にしてほしかったなぁ。
トラウトワンNS
メーカー:シマノ
モバイルタイプ:ジョイント
発売年月:2024年1月
品番 | 全長(ft.) | 全長(m) | 継ぎ方式 | 継数(本) | 仕舞寸法(cm) | 自重(g) | 先径(mm) | ルアーウェイト(g) | 適合ラインナイロン (lb) | 適合ラインPE(号) | グリップタイプ | リールシート位置(mm) | リールシートタイプ | カーボン含有率(%) | 本体価格(円) |
S47UL-4 | 4’7″ | 1.4 | 並継 | 4 | 39.3 | 70 | 1.4 | 1-7 | 2-6 | 0.2-0.6 | ストレート | 106 | DOWNLOCK | 89.5 | 22,500円 |
S48UL-G/4 | 4’8″ | 1.42 | 並継 | 4 | 39.8 | 75 | 1.4 | 1-7 | 2-6 | 0.2-0.6 | ストレート | 106 | DOWNLOCK | 25.2 | 24,000円 |
B47UL-4 | 4’7″ | 1.4 | 並継 | 4 | 39.3 | 81 | 1.4 | 1-7 | 2-6 | 0.2-0.6 | ストレート | 137 | DOWNLOCK | 89.5 | 23,500円 |
B48UL-G/4 | 4’8″ | 1.42 | 並継 | 4 | 39.8 | 86 | 1.4 | 1-7 | 2-6 | 0.2-0.6 | ストレート | 137 | DOWNLOCK | 25.2 | 25,000円 |
5フィート以下のショートなパックロッドが新登場。特徴的なのは、機種名にGがついたグラスモデルの存在。
グラスは粘りがあって食い込みがよくなる反面、カーボンと比べてダルく重たいというデメリットがあります。ショートロッドだと、そのデメリットが感じにくくなるので、トラウトロッドのグラスモデルは昔からちょいちょい見かけますね。せっかくトラウトワンNSを買うなら、グラスモデルをチョイスしたいところです。
Conolon(コノロン)
メーカー:アブガルシア
モバイルタイプ:ジョイント
発売年月:2024年4月
製品名 | タイプ | 継数 | 全長(ft/cm) | 仕舞(cm) | 標準自重(g) | 先径(mm) | ルアー(g) | ライン(lb) | パワー | テーパー/アクション | 製法 | 使用材料 | メーカー希望本体価格 (税抜) |
Conolon CNLC-454UL | BC | 4 | 4’5″/137.2 | 41.5 | 87 | 1.2 | 2-6 | 3-6 | UL | レギュラー ファースト | チューブラー | カーボン95%,グラス5% | ¥36,000 |
Conolon CNLC-505L | BC | 5 | 5’0″/152.4 | 36 | 96 | 1.4 | 2-7 | 3-8 | L | レギュラー ファースト | チューブラー | カーボン95%,グラス5% | ¥36,000 |
Conolon CNLC-555ML | BC | 5 | 5’5″/167.6 | 39.8 | 99 | 1.3 | 7-14 | 8-16 | ML | レギュラー | チューブラー | カーボン95%,グラス5% | ¥36,000 |
Conolon CNLC-605M | BC | 5 | 6’0″/182.9 | 43.8 | 140 | 2.2 | 10.5-34 | 10-20 | M | レギュラー | チューブラー | カーボン35%,グラス65% | ¥36,000 |
昔懐かしいガングリップを搭載した変わり種パックロッド。比較的リーズナブルなアイテムが多いアブガルシアにあって、珍しくハイエンドクラスの価格設定となっています。
見た目はクラシックですが、ガイドはすべてKフレームでSICリングを採用。この手のロッドで想像するのは、ショートなグラスロッドで、主にトップウォータープラグで楽しむスタイルですが、605M以外はほとんどカーボン素材で作られているので、それなりにハリがあることが伺えます。
ガチでノスタルジーに浸りたい方は、80年代や90年代前半くらいのテイストを最も表現している605Mがぴったり。当時リアルタイムでガングリップのロッドに丸形リールでバスフィッシングをしていた人たちって、今は少なくとも50歳以上でしょうか。長く楽しめる釣りって趣味、ほんといいですよね。