2020年のダイワは、とにかくパックロッドをたくさん出してくれますね。
国内の釣具市場において、最大シェアを誇るメーカーがこれだけ力を入れているのですから、やっぱりパックロッドの需要っていうのは、年々高まっているのでしょうね。
さて、そんなダイワさんのバスロッドにブレイゾンモバイルという新たなシリーズが登場です。
スペック
ベイトモデル
品名 | 全長 (m) |
継数 (本) |
仕舞 (cm) |
自重 (g) |
先径/元径 (mm) |
ルアー重量 (g) |
ルアー重量 (oz.) |
ライン (lb.) |
カーボン 含有率 (%) |
メーカー 希望本体 価格(円) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
666TMB | 1.98 | 6 | 45 | 127 | 1.8/14.8 | 5~18 | 3/16~5/8 | 7~16 | 98 | 14,100 |
6106TMB | 2.08 | 6 | 47 | 133 | 1.8/14.8 | 5~18 | 3/16~5/8 | 7~16 | 98 | 14,900 |
6106TMHB | 2.08 | 6 | 47 | 137 | 1.8/14.8 | 7~21 | 1/4~3/4 | 8~20 | 98 | 15,000 |
スピニングモデル
品名 | 全長 (m) |
継数 (本) |
仕舞 (cm) |
自重 (g) |
先径/元径 (mm) |
ルアー重量 (g) |
ルアー重量 (oz.) |
ライン (lb.) |
カーボン 含有率 (%) |
メーカー 希望本体 価格(円) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
646TLS | 1.93 | 6 | 42 | 92 | 1.3/11.9 | 1.8~7 | 1/16~1/4 | 4~8 | 96 | 13,900 |
666TLS | 1.98 | 6 | 43 | 94 | 1.3/11.9 | 1.8~7 | 1/16~1/4 | 4~8 | 96 | 14,100 |
ベイトモデル3機種とスピニングモデル2機種がランナップされています。
どれもパックロッドらしいバーサタイルな味付けとなっていますね。注文をつけるのなら、昨今のベイトフィネスの定着化を踏まえて、ベイトのL(ライト)~ML(ミディアムライト)がほしいところ。
テクノロジー
ブランクには、レジン(接着剤)の量を減らしてカーボン密度を高めた「HVF」が採用されています。実売で1万円ちょっとのクラスに搭載されているのはうれしいですね。
さらに、「ブレーディングX」という、カーボンテープをX状に巻き付けることで、強度を高める製法も使われています。これはエントリーモデルを中心に使われる技術で、上位機種には「X45」というさらに効果を高めた技術が使われています。よって、これは価格相応といったところ。
ガイド素材に関しては記載がありません。ロッド画像を見る限りでは、FUJIのステンレスフレームだと思われますが、わざわざ書いていないところから、リング素材はSICではなさそうですね。
仮にハードロイだったとしても、このロッドから想定する範囲なら実用上問題はないでしょう。まさかショアジギングをするわけでもないし。
気になったのは、いま主流のKフレームではない点です。ベイトはまだしも、スピニングのY型のフレームは、ナイロンやフロロラインなら問題ないですが、PEラインだと結構ガイドとラインが絡みます。ガイドリング素材、フレーム形状を踏まえると、PEラインとの相性はあまりよくないです。
キャリーケース
ブレイゾンモバイルのケースは、同社のB.B.B(トリプルビー)と同じ形のものが採用されています。
このケース、めちゃくちゃ良いです。コンパクトでありながらしっかり保護できるし、テレスコピックタイプのロッドは全部このタイプのケースを採用してほしいくらい。
パックロッドで広く採用されているタイプのケースは無駄なスペースが多く、せっかく持ち運びに便利なパックロッドのメリットがスポイルされてしまいます。

こういうタイプね。
複数本を持ち運ぶときなんかは使ったりしますが、結局は別で購入したソフトケース等に入れたうえでカバンに入れて運んでますね。
その点、ブレイゾンモバイルに採用されているケースは、省スペースできっちり保護してくれます。パックロッドだからこそ、ケースもしっかりと考えてほしいですよね。
総評
最初に見たときは、B.B.Bの後継的な位置づけかなと思いましたが、さらにワンランク下の価格帯になっているので、その限りでもなさそうです。とはいえ、機種も重なっていますし、近々B.B.Bは廃盤になりそうですね。
実売では1万円ちょっとと、なかなかのお手頃価格になっています。できればもう少し頑張って1万円以下にできれば、グッと訴求力も増すんですけどね。
やっぱり一番の魅力は、仕舞寸法50センチを切るモバイル性能ですよね。前述のキャリーケースの使い勝手の良さも相まって、どこにでも持っていきやすいロッドとなっています。また、メインターゲットはブラックバスですが、ソルト系のライトゲームやトラウトフィッシングまでつぶしが効くのも良いです。
なお、モバイルではないほうの「ブレイゾン」は、ダイワのエントリークラスのバスロッドとして非常に幅広いラインアップを誇ります。UL(ウルトラライト)からH(ヘビー)クラスまで、フィネスなロッドからビッグベイト対応ロッドまで。
そんなわけで、モバイルのほうの「ブレイゾン」もどんどんラインアップを拡充していってほしいものです。


コメント
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