久しぶりにロッドを購入しました。 タイトルにもある通り、エイテックの「トラギアティップトップ666M」です。これが発売したのは2016年。なぜ今さらこんなに古い機種を購入したのでしょうか。その理由にも触れながらレビューしていきます。

なぜ、いまトラギアティップトップ?
一番の理由はモデルチェンジで安くなっているからです。Amazonで5170円(送料無料)で購入しました。ロッドの性能から考えて、この価格はかなり安いと言えます。実際に届いたものを見ると、そこそこしっかりしたつくりをしていますし、初期不良さえなければ、優秀なパックロッドだと思います。
次にロッドは新しい=高性能という図式が当てはまりにくいからです。これがPCやスマートフォンだと古いものは使えたものではありませんが、ロッドは機械ではないので。たしかに新しいロッドのほうが最新技術や素材が使われてはいますが、それはハイエンドロッドに限った話。「トラギアティップトップ」のようなエントリークラスのロッドには最新技術はそもそも使われません。それどころか、昨今の物価高騰に伴って、モデルチェンジと言いつつ、ちゃっかり使われている素材がグレードダウンしていることもあります。
しかし、対抗馬もいました。ひとつはダイワの「ブレイゾンモバイル」、もうひとつはメジャークラフトの「バスパラフリダシ」。前者は価格が倍以上するのと、かなりガチガチな調子ということでやめました。後者はベイトロッドなのにガイドが6つしかないからやめました。ベイトはブランクの上側にラインが通るので、ガイドの間隔が空きすぎるとブランクに干渉するし、ねじれたような負荷のかかり方になってしまうため、パワーを十分に発揮することができません。
スペック
というわけでレビューをすすめていきます。まずはスペック。
機種名 | レングス | 継数 | モバイル レングス | カーボン 含有率 | 自重 | 先径 | 元径 | ルアー ウェイト | ライン マックス | 希望価格 |
C666M | 6ft6in | 6 | 42cm | 98% | 105g | 1.7mm | 12.7mm | 5-28g | 14lb | 11,000円 |
一番の魅力は42cmというコンパクトさですね。6フィート6インチというレングスながら、6ピースとすることで実現しています。このレングスでジョイントタイプのパックロッドだと、4ピースが主流で、最近は5ピースも出てきたかなってところ。テレスコピックタイプは、継部のすっぽ抜けがないから、継数が増えても気になりにくいですし。
ホントにバスフィッシングにおけるバーサタイルモデルって感じの性能です。

ガイドをチェック!

ガイドはすべてテレスコピック専用のものが使われています。FUJI製ですが、リング素材は記されていません。SICリングならそう言うので、言わないってことはそうじゃないってこと。おそらくOリングでしょう。フレームはステンレスですね。割としっかりしています。
それと先ほど少し触れたガイドの個数ですが、「トラギアティップトップ」は8つです。ガイドが少なくなりがちなテレスコピックにあって、この数を搭載しているのは良いですね。ちなみに同機種の705MHだと、長くなるのになぜか7つになります。恐らく継数や継位置との関係でそうなるのでしょうが、テレスコピックって、やっぱりガイド位置の制約が大きいんだなと思った次第。

特徴的だなと思ったのはガイド径の大きさです。昨今は内径が小さめのガイドが多いですが、「トラギアティップトップ」は逆に大きすぎだろうってくらい。同機種のスピニングモデルとほとんど差がないんじゃないかってくらい。ガイドの内径が小さいと、軽量なこと、感度が向上することがメリットとしてあげられます。一方でラインの抜けが悪くなるので、リーダーを接続する釣りだと不要なトラブルの原因となります。魚種ボーダーレス径のロッドは総じてガイド径が大きいことを考えると、大きすぎ感はありますが、コンセプトには合致しています。
グリップをチェック!

セパレートグリップが多い昨今では珍しいストレートグリップ。セパレートグリップが増えた理由は、カタログスペック上の自重を軽くできるからです。実際にはリールも装着したうえでのバランスが大事なので、軽ければ良いってわけでもないのですけどね。
素材はEVAです。コルクグリップと違って汚れが目立たないのが良いですね。デザインにこだわらなければ、機能的なのはEVAです。

ベイトロッドのいちばんの特徴ともいえるトリガーは、ショートトリガーを採用。通常のトリガーと比べてグリップ力は劣るので、パワー系の釣りにはやや使いにくいか。
・・・というか、ショートトリガーのメリットってなんだろう。

そうそう、これは「トラギアティップトップ」のオリジナルグリップとなります。こうして実物を見ると、エントリークラスながら凝ったつくりをしていまよね。

グリップエンドはコルク。テレスコピックなので尻栓も兼ねています。よく勝手に緩んで脱落してなくすというトラブルを聞きますが、はたして「トラギアティップトップ」はどうか。しばらく使ってみてから追記したいと思います。
ケースをチェック!

ケースはソフトカバーのみ付属。先代トラギアは代々ハードケースが付属していましたが、「トラギアティップトップ」からソフトケースになりました。ソフトケースだけで正解です。ロッドネームがデカデカと入ったハードケースなんて要りません。それならダイソーの図面ケースでじゅうぶんです。

開口部はチャックで開け閉めしやすいです。信頼のYKKではないので、耐久力がどうなのかという不安はありませすが。厚みはそこそこ。ペラペラではないけど、フカフカでもない。保護にはなるけど、耐衝撃性はそれほどありません。手持ち荷物に入れて運ぶくらいならこれで大丈夫だと思いますが、不安な方は別途ハードケースを用意しましょう。
まとめ
安くて使えるテレスコピックロッドが欲しい方には、きちんとオススメできます!
Amazonにある中華系ロッドを買うなら、安心の国内メーカーで。エイテックは、船釣りの世界では高級ロッドメーカーですし、確かな実績と技術を持っています。ルアーロッドは、ずっとエントリークラスを中心に展開していますが、安物メーカーというわけではありません。
定価は11,000円なので、5,500円以下なら50%OFF以上!コンパクトなロッドが欲しい方は、在庫がなくなる前に確保しておきましょう。
※実釣がまだなので、実釣を経て評価がかわることがあることをご了承ください(3/26時点)


ちなみに、ほかのモデルも安くなっています。5月には後継の「トラギアノート」が出ますが、発売直後はほとんど値引きされないですし、性能的にもほぼ変わらないと思われます。


コメント
ブログを拝見しGW明けにc636mlが安かったので急いで手に入れました。10gキャスティングシンカーで試投しましたがシングルハンドで投げやすかったです。竿の調子から巻物向きと思いました。c636mも気になっております。有益な情報ありがとうございます。
当ブログを閲覧いただき、ありがとうございます。
安くなっているのならアリですよね。他にはあまりないテレスコピックのベイトロッドですし、同じ価格帯のなかで考えればしっかりしている方ですし。
プライベートが色々と忙しくなってしまって、あんまり更新できていないんですけど、これからもよろしくお願いします。