タックル

実践!渓流ベイトフィネス

cyoshi

 

この夏、故郷の伊豆に帰省してきました。

 

どうやら海は不調みたいなので、川に照準を絞って久しぶりに渓流ベイトフィネスを堪能することにしました。

 

ちょっと苦戦したものの、ベイトの操作性を楽しみつつ、幸い釣果にも恵まれましたので、釣行記と渓流ベイトフィネスのインプレを記事にしてみました。

 

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タックルセッティング

わたしの渓流ベイトフィネスのセッティングに関する考え方はこちらの記事を参照してください。

渓流ベイトフィネスに最適なセッティングを考察する

 

ロッド:ファインテールトレッキング&トラベラーB524UL(メジャークラフト)

リール:アルファスエア7.2L(ダイワ)

ライン:ナイロン4ポンドを50メートル

 

ロッドはストリームトラウト用の渓流ベイトロッド(もちろんパックロッド)を使用しました。

生産量が少なかったのか、すぐにどこにも置いてなくなったロッドだけど、個人的には気に入っています。ショートロッドが好き、パラボリックなロッドが好きなので。

 

リールはダイワの汎用ベイトフィネスリール。

T3エアやSSエアといった上位機種と違って海水でも使用でき、それでいて2万円台半ばとコストパフォーマンスにも優れた機種です。

 

個人的にはこれ以上の性能は必要ないかなと思いますね。海水域で使えないのは不便すぎる。

 

ラインはナイロン4ポンドを50メートル巻きました。

渓流だけに特化するなら3ポンドを30メートル巻きにしますが、他にも釣りをする予定があったので、少し太目で多めで巻いています。

 

キャスティングの印象

このセッティングを用いてメインで使用したのは3グラム前後のミノーです。

 

これくらいの重さがあれば、快適に投げられました。実用は2~7グラム、快適なのは2~5グラムくらいですかね。

重たくなると、リールというよりはロッドがブレてしまってキャスト精度の低下が見られました。

 

通常のキャスティングをするときは、肘から先を使っていますが、渓流ベイトフィネスにおいては更にコンパクトに、手首の返しを使うように投げると、精度が高まるような印象でした。

これは軽量で取り回しの良いショートロッドを使って、シングルハンドでキャスティング可能だからできることですね。

 

そんなこんなで投げていて楽しくなってしまいました。

やっぱりスピニングよりもベイトのほうが操作する楽しみがありますよね。

 

実釣開始!

相変わらずの子どもと一緒に帰省なので、空いた時間しか釣りができません。

このあたりはパパのつらいところでもありますが、いずれ大きくなったら相手をしてくれなくなるのが子ども。

 

かわいい時期は有限なのです。

 

海水浴のヘビーローテーションで日焼けしまくった体にムチを打って渓流へと出向きます。

今回は短い時間ですが2日間釣りに行けました。

 

1日目 中流域

とりあえず入渓しやすくて釣りもしやすい中流域に入ることにしました。

その分、他のアングラーも入っているスポットですが、川の状況を見るにはうってつけです。

 

これが大失敗。

 

釣れなくてもチェイスくらいはあるかなと思ったら、影も形もありません。

 

確実に付いているだろうポイントであっても全く反応なし。

ルアーに追ってさえきません。

 

もしかして結構釣られちゃっているのだろうか。

小規模で放流も行なっていない河川なので、魚が抜かれてしまうとツライんですよね。

 

もうひとつ想定されるのが、思った以上に水温が高いのではないかということです。

 

そのせいで単純に活性が低いのかもしれません。

とはいえ時間帯は夕マズメなのでむしろ活性が高いことを想定してたんですけどね。

 

少し人が入りにくい、入渓地点より離れた上流側の淵でようやく魚のチェイス。

ミノーでは食いきらないのでスプーンでスローに誘ってみるとヒット!

 

アマゴじゃねえし!

 

2日目 上流域

前日の反省を踏まえて上流域に入ることにしました。

 

しかし実釣開始時間は午前10時過ぎ。ちょっと時間がよろしくない。

 

救いは釣りをする直前に通り雨が強く降ったので、これで少しでも活性が上がってくれていることを願う。

 

 

その願いが届いたのか、前日の中流域と違って、早速チェイスがあるじゃありませんか。

大きくはないものの、はっきりとアマゴと分かります。

 

問題は食い切らないことです。

 

大変賢いお魚さんたち。鼻先で反転していきます。

ミノーでもスプーンでもスピナーでもくるり。

 

攻め方やルアーチョイスに迷いが出始めたころ、意外なルアーが私を救ってくれました。

 

まぁまぁサイズのアマゴを連れてきてくれたのは、10年以上前にわたしがつくったハンドメイドミノーでした。

 

やっぱり1匹釣れると確信が持てますよね、釣りって。

 

ミノーを主軸に、さらに上流域まで進んでいきます。

 

2匹目はかわいらしいアマゴちゃん。

複数匹のチェイスがあって、掛かったのは残念ながらちびちゃんでしたが、釣れてくれてありがとうと感謝の念を込めてリリースします。

 

さらにそこそこサイズのヤマメが釣れました。

この河川では圧倒的にアマゴが多いですが、まれにヤマメが混じります。

 

先に釣れたアマゴよりも大きいこともありますが、色味も黒ずんでいて武骨な感じの魚ですね。

 

ここで遡行できる限界点を迎えたのでストップフィッシングとなりました。

 

退渓したときの時刻は12時。

2時間弱の釣行で3匹のマスと出会うことができました。

 

渓流ベイトフィネスというギミック的な楽しみ方。

渓流という非日常空間で過ごす贅沢。

魚との出会いというかけがえのない機会。

 

すっかり満足したわたしは昼食後、再び子供たちと海水浴のヘビーローテーションへと出向くのでした。

(結果、腕の黒さだけは漁師レベル)

 

 

オススメ渓流ベイトフィネスタックル

 

わたしの使っているロッドはもはや売っているのを見ないので、現状で一番おススメはこのロッドですね。

 

正直、釣れるサイズもさほど大きくない渓流釣りでは、高価なロッドは要りません。

 

かといって安すぎるロッドでは操作性が悪かったり、破損しやすいのも事実なので、1万円前半くらいのロッドが良いでしょう。

というかわたしは大半の釣りで1万円前半くらいのロッドで事足りると思っています。それ以上は実釣性能というよりも自己満足要素が強くなる。。。気がする。。。

 

あ、当ブログはパックロッド特化型なので、パックロッドしか紹介しません。悪しからず。

 

リールはアルファスエアをおススメします。海水でも使えるしね。

シマノのスコーピオンBFSも良さげですが、使ったことがないのでアルファスを推しておきます。

 

これより上のモデルは価格差の割にキャスト性能にそれほどの差がなくなってくるので、実売で2万半ばのリールで十分かと。

 

アブリールはロッドがアブだったので割愛しますw

 

 

ラインは好きなものをどうぞ。

そこまで耐久性やら感度やらを求める釣りでもないので、ボビン巻きの安いラインで十分だと思います。

 

 

ルアーはやっぱりミノーが一番釣れるし、使いやすいですね。

スプーンは流れのはやいところでは流されてしまうし、スピナーはブレードが回り始めるまでに若干のタイムラグがあるため、一番おいしい「着水からの数アクション」が活かせません。

特に今回のような小規模河川では顕著です。

 

渓流に行くときは、なにはともあれミノーを持参しましょう。

 

小規模渓流における真髄とは!?

あ、いろいろ言いましたけど、渓流釣りで魚を釣るために最も必要な技術は、魚に気が付かれないようにアプローチする「ストーキング術」だと思います。

 

大変敏感な渓流のお魚たち。一度警戒されたらほぼ釣れないと思って間違いないです。

 

わたしは本気ストーキング時は、着水地点だけ確認して、ルアーを引くときは岩陰に隠れてロッドティップだけを出している状態です。

魚はルアーを追ってくるわけで、ルアーは引いている自分に向かってきているわけで、ルアーの向かう先に人影があれば警戒するのは当たり前ですからね。

 

これがきちんとできれば飛躍的に釣れるようになります。

現にわたしがそうでしたから。

 

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