革命フックシステム!?ツインフックが気になる件
魚釣りは原始人の時代からあるものらしいです。
それは動物の骨を釣りバリにしたものが出土していることからも明らかです。
ルアーフィッシングは発祥から100年以上の歴史があるらしいです。
昔読んだ入門本によると、イギリスでボートからトラウトフィッシングを楽しんでいた人が、たまたま落としたスプーン(ルアーじゃなくて食事に使うやつ)を落としたところ、それにトラウトが食いついたことに着想を得たところが始まりみたいです。
とにかく長い歴史を重ねてきて、行きつくところまで行きついた感のある昨今のフィッシングシーン。ロッド、リール、ルアーなど、もはや素材革命でも起こらない限りは劇的な変化はないと思います。
中でも普遍的な形を持つ「フック」という存在。
フックポイントの数に応じてシングルフック、ダブルフック、トリプルフックがある。今は見かけなくなったけど、4つポイントのあるフックもありました。
そんななかにあって、新しいフックの形として生まれたのが、今回紹介する「ツインフック」です。

シャッドラップという古いルアーに最新フック!ギャップ萌えですw
ツインフックとはなんぞや?
簡単に言うと、シングルフックを2本まとめたような形のフックです。
スタジオコンポジットというところが初めに提唱したようですが、その思想が広がっていき、がまかつやささめバリといった大手メーカーから専用商品が発売されるまでに至りました。
アイと45度に角度をつけたシングルフック2本を熱伸縮チューブによってまとめているだけなのですが、魚の動きに応じてフックが遊動する点が、他のフックとは大きく異なっています。
フックが動くため、魚のバイトの仕方に柔軟に対応するから掛かりが良いし、フッキング後は魚の動きに合わせて動くのでバレにくい。
また、シングルフックを使っているため、トリプルフックに比べてワンランク、ツーランク大きいものを使えるために、強度にも優れています。
このシステムの最大のキモは遊動フックであるということですね。
掛かりにくいけど、掛かればバレにくいという特性を持つシングルフックの掛かりにくいという弱点を克服したシステムだと思います。
ツインフックが広げるエサ釣り用フックという選択肢
私がこのフックに一番(*´Д`)ハァハァしたのは、エサ釣り用を含めたあらゆるフックをルアー用に転用できるのではないかという点です。
とりあえず、スプリットリングを通す穴と、アイに対して45度くらいの角度にフックポイントを持ってくれば、あとは熱伸縮チューブで留めてできちゃうってことでしょ。
ルアー用のシングルフックは、ペンチでグイッと角度をつけてしまえば使える。それで束ねて止めるだけだから簡単だよね。角度をつけたところの強度低下がネックではあるけど、付け根からパキッと行く前にフックポイント~ベントにかけてくらいが折れるか曲がるかするでしょ。
楽しみなのはエサ釣り用のフックを流用すること。
一般的なアシストフックを作るときの要領で、ケプラー糸などを使ってアイを作れば同じようにツインフックが作れるはず。
ちなみに、管付フックならアイを作る手間もないなぁと思ったけど、ワーム用フックのようにアイが小さいものが多いからスプリットリングを通すのは難しそうです。
ひと手間増えるけど、エサ釣り用のフックはルアー用のそれよりもコスパが良いし、種類もずっと多いから、それこそフックの形をめちゃくちゃ増やすことも可能なんじゃないだろうか。
そもそも、シングルフックとしてスプーンなどに用いるのに、こういう手法が使われているはず。フッキング率の点から、特定ルアーを除いてあまり使われていないシングルフックだけど、ツインフックにすることで弱点をカバーでき、ミノーやバイブレーションといったハードルアーでも使いやすくなるはずだ。
アシストフックを作ったことないし、材料もないので妄想になっちゃうけど、そうなればオリジナルフックみたいな楽しみ方ができて釣りの可能性が広がると思う。
ツインフックの弱点
今年はじめ、さっそくがまかつよりツインフックが発売されました!
・・・高いよ。
フックは消耗品だから安いにこしたことはないですよね。
同社のフックは「トレブルRB」に代表されるように、高いなりに良い品質だけど、それでもこれは高いと思う。
たぶん、シングルフックを束ねてツインフックを手作業でつくる手間賃とか、スタジオコンポジットさんに納めるマージン的なものが含まれてるんだろうなぁと。
とりあえず、お試しで購入してみたものの、この値段なら同社の「トレブルRB」シリーズを買っちゃうなぁっていうのが本音です。
実際に魚を掛けてみて、バラシが少ないと実感できれば話は別ですが。。。