【初心者向け】カサゴ・ムラソイを釣ってみよう【ルアー釣り&エサ釣り】

cyoshi

わたしがルアー釣りを始めたのは1998年です。年齢がバレますが中学2年生のとき。

元々、父親に連れられてサビキでのアジ釣りなどは経験があったのですが、自発的に始めたのは仲の良い友人がルアー釣りをしており、一緒に行くことになったことからです。

 

始めたのが12月と冬だったこともあり、はじめはなかなか釣れませんでした。

それでもめげないで時間を見つけては釣りに出向き、初めて釣れたのがカサゴでした。それもルアーではなく、おっちゃんから分けてもらったタラの切り身で釣ったものですw

ルアーでの初釣果はブラックバスでした。3月の初春で寒い日でしたが、ゲーリーではないよく分からないメーカーのテールをカットしてイモグラブにしたもので釣れました。

 

とにかく、そのときは釣れれば手足がガクガク震え、おおよそ日常生活では味わいにくい感動をもたらしてくれる釣りという趣味にどっぷりとハマっていきました。

 

さて、うちのブログはパックロッド特化型としてでっこみひっこみありながらも、多くの方に閲覧していただいています。

日頃よりご愛好いただき、誠にありがとうございます。

 

この度、ブログのすそ野を広げるため、初心者向けの記事に着手していきたいと思い、当記事を書いている次第でございます。

第一弾となる今回は、オールシーズン付き合ってくれて、誰でも釣りやすいターゲットであるカサゴ・ソイを紹介したいと思います。

こども連れでも手軽に楽しめるのが魅力!

 

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カサゴ・ムラソイってどんな魚?

まず初めに、カサゴとソイはちがう魚ですが、同じ括りで扱っています。ショア(※1)からのルアー釣りにおいては、狙い方も生息域も非常に近いためです。

 

カサゴ
形態・特徴メバルの仲間に似ているが胸鰭上半部の後縁が浅く湾入している(メバルの仲間では丸みを帯びる)。
胸鰭軟条数は17-19で、18が多い。側線上方の白色斑は不明瞭、または不定形で明瞭な縁取りを持たない。
ウッカリカサゴでは、側線上方の白色斑に明瞭な縁取りがあり、胸鰭軟条数が18-20(普通19)と多い。
体色には赤っぽいものから、黒っぽいものまで変異が大きい。
体長25cmを超える。
分布北海道~九州までの日本各地、八丈島、東シナ海。~朝鮮半島、済州島、中国、台湾、南シナ海。
生息環境沿岸の岩礁域にすむ。防波堤のテトラポッドの合間などにもよく潜んでいる。
底層にすむことが多く、メバルのように浮かんでいるということはあまりない。
縄張りをもつ。
食性主に日没後に餌をとるといわれるが、日中でも釣れることから昼間も餌をとるようである。
主に小魚や甲殻類などを捕食している。
その他卵胎生で12-翌年2月に産仔する。仔魚は3.5-4.5mmとかなり小さい。
釣りの対象魚。船釣り・磯釣りだけでなく、防波堤などからも狙うことができる。
餌釣りだけでなく、近年はルアー釣りも人気である。
食用魚としてもよく知られており、煮付け、唐揚げ、塩焼きなど様々な料理に使用できる。
成魚はこのほか刺身も美味。

【WEB魚図鑑】より引用しています。https://zukan.com/fish/internal35

これはムラソイ

慣れないと見分けにくいカサゴとムラソイですが、より赤っぽいのがカサゴで、より黒っぽいのがムラソイです。さらに模様もビミョーに違っているので、何匹が釣れば混同することはなくなるでしょう。

逆に釣りをする人であっても、意識していない人は混同していることがあるのがカサゴとムラソイです。私も釣りを始めた当初は、浅場にいるカサゴほど黒っぽく、深場にいるカサゴほど赤っぽいと思っていました。実際に釣り雑誌にそういう記述がありましたし。

 

カサゴはムラソイと比べて夜行性の傾向が強く、また深場を好みます。ムラソイは反対に日中でも問題なく釣れますし、驚くような浅場でも釣ることができます。

こういった理由から、カサゴとムラソイを比べると、ムラソイのほうがより簡単に釣れます。

 

※1…ショアとは「陸」のことで、陸からの釣りのことを「オンショア」、船からの釣りのことを「オフショア」といいます。

 

釣りのシーズン

オールシーズン狙えますが、特にオススメなのは初春~春にかけてです。

この時期、ムラソイが産卵に絡んで浅場まで入り込んでくるためです。水深1メートルもないようなところでフツーに釣れますよ。

波の穏やかな日、あるいは穏やかな内湾などで、ゴロタ石の海岸線であればベストポイントです。潮が引いたタイミングで、岩と岩の隙間にルアーを落とし込むとあっさりと食いついてきます。

波が強かったり、潮が満ちていると釣りが成り立たないのが難点ですが、ベストなタイミングで入れれば初心者であっても簡単に釣ることができます。

 

ポイント

波打ち際にたって、岩のすきまにルアーを落とすと食いついてくる

港湾部でも磯でも、割とどこでも居てくれる魚です。

必ず意識しなければいけないのは、ボトム(※2)を狙うということです。カサゴやムラソイはロックフィッシュと呼ばれ、何かの障害物についている魚なので、岩礁なり岸壁なりに身を寄せて潜んでいます。

一方で、他の魚のように海中を優雅に泳ぎ回るような魚ではないので、水面下を適当に泳がせていても、彼らの生息域には全く届いていないのです。

 

ポイントを箇条書きにすると、

○足元の岸壁際

○海中に見えている岩の隙間

○テトラポットの隙間

○ゴロタ浜で露出している岩の隙間

 

などなど。とにかく人工的なものでも天然のものでも、カサゴやソイが身をひそめているだろうところを狙うことがキモとなります。

 

※2…ボトムとは「底」のことです。

 

タックル(※3)

〇ロッド(※4)…スピニングの5~7フィート(※5)のライト~ミディアムライトアクション(※6)

〇リール…2000~2500番の大きさのリール

〇ライン(※7)…2号以上のナイロンまたはフロロカーボンライン

 

ロッドについては、足元など近くを狙うことから、長すぎるものは使いにくいです。そのうえで、他の釣りにも使うことを考えれば6フィート台のものが良いでしょう。

あまりに柔らかいものは、魚が食いついたときにパワー負けしてしまい、根に潜られる原因となってしまいます。よって、30センチくらいまでの魚に対してパワー負けしないロッドが必要となります。具体的にはバス用またはロックフィッシュ用のライト~ミディアムライトパワーのものです。

ロッドの場合、例えば同じ「ライト」というパワーでも、狙いとしている魚種によって固さが異なりますので気を付けてください。

 

リールについては、あまりに小さすぎるものや大きすぎるものを避ければOKです。気を付けたいのはスプール(※8)の深さですね。

後述するラインがきちんと巻けるだけの深さを選ぶ必要があります。細いラインを使う釣りではないので、3号が100メートルくらい巻ける深さがあれば安心ですし、他の釣りにも流用しやすいです。

 

ラインについては、岩やテトラポッドに擦れて切れてしまわないように、2号以上の太さのものを使いましょう。素材はナイロンやフロロカーボンが良いです。最近はPEラインという撚糸が主流ですが、根掛かりが多く、ラインの擦れが発生しやすいこの釣りに関してはPEラインは不向きです。

消耗の激しい釣りなので、ラインはボビン巻きの安物で十分です。ただし、見やすいものを選んだ方が良いでしょう。

ライン操作に不慣れな初心者は、なにかとライン関係のトラブルが多くなりがちです。また、糸をたるませた状態で放置すると、岸壁などに入りついている貝にラインが挟まって傷むことがあります。

 

※3…ルアーフィッシングの世界では、釣り竿やリール、糸をひっくるめたセットを「タックル」と呼びます。

※4…ルアーフィッシングの世界では、釣り竿のことを「ロッド」と呼びます。

※5…フィートとは長さの単位で、1フィート約30.5センチです。

※6…ロッドのパワーを指します。大まかにはウルトラライト~エクストラヘビーまであります。

※7…ルアーフィッシングの世界では、釣り糸のことを「ライン」と呼びます。

※8…スプールとは、リールの糸を巻く部分のことです。

 

 

 

 

ルアー

これはシャッドテールのソフトルアー

狙う場所は前述したように、岸壁際、岩やテトラポッドの隙間となります。

そういうところを効果的に攻めるには沈むルアーを使う必要があります。そのうえで根掛かりが多い釣りなので、根掛かりにくく、万が一なくしてもダメージの少ない安いものが良いです。

これらを踏まえると、ソフトルアー(※9)がピッタリとなります。

カサゴやムラソイは大きくて30センチほどの魚で、よく釣れるサイズは15~20センチくらいなので、小さめのサイズが良いです。具体的には1~3インチ(※10)というサイズが良いでしょう。

さらに、魚に気が付いてもらうためにある程度アピール力(※11)のあるソフトルアーが良いので、シャッドテールやカーリーテール(※12)のものが良いです。

 

※9…ソフトルアーとは塩ビなど柔らかい素材でできたルアーです。

※10…インチとは長さの単位で、1インチは約2.5センチです。12インチで1フィートになります。

※11…アピール力とは、ルアーが魚に存在をアピールする強さを示します。

※12…シャッドテールやカーリーテールとは、ソフトルアーの末端の形状で基本的に魚をイミテーションしていることから尻尾部分(テール)を指します。

 

個人的にオススメなソフトルアーがエコギアのミニタンクです。これはカニを模しているのですが、彼らの生息域を考えると、もっとも身近なベイトは間違いなくカニなどの甲殻類でしょう。

エコギアのソフトルアーは全体的にコスパが良く、海でソフトルアーを使うのなら同社のルアーは間違いありません。

 

メジャークラフトのパラワームもコスパが良くオススメです。

 

これはシャッドテールのソフトルアーです。シャッドテールの良いところは、スイミングでも使いやすいところ。もし、釣りをしている最中に小魚が追いかけられいるのを発見したら投げてみましょう。シーバスやカマスなど、思わぬゲストと出会えるかもしれません。

 

リグ(※13)

ソフトルアーは本体にフック(※14)が付いていません。リグという仕掛けと組み合わせて使います。

 

カサゴやムラソイを狙う場合に使うリグは主に2種類です。

ひとつはジグヘッドリグ。ジグヘッドとはシンカー(※15)とフックが一体になったもので、それをソフトルアーに刺して使います。

 

もうひとつはテキサスリグ。バレットシンカーと呼ばれる弾丸状のシンカーをラインに通し、その先にオフセットフック(※16)を結んで、そのオフセットフックにソフトルアーを刺して使います。

 

シンカーの重さは狙うポイントの深さに応じて使い分けましょう。カサゴやムラソイの場合、シンカーが軽い方がよく釣れるかといえば、そうでもありません。自分が使っていて、ボトムについたのが分かる重さであったり、波などの流れに流されないで狙ったポイントをきちんと狙える重さを選びましょう。

よっぽど深いところを狙うのではない限り、3.5グラム~10グラムくらいの重さがあれば十分でしょう。

 

※13…リグとはソフトルアーと組み合わせる仕掛けのことです。

※14…フックとは釣り針のことです。

※15…シンカーとはオモリのことです。

※16…オフセットフックとはフックの形状の1種で、軸が途中でクランクしており、針先を出さずに使うことができます。

 

この釣りの場合、高価なジグヘッドは要りません。ラウンドヘッドと呼ばれる、丸型のスタンダードなもので良いです。ただし、あまりに安いものは針先が鈍く、刺さりが悪いので避けましょう。

 

こちらも高価なものは要りません。タカミヤのプライベートブランドはコスパが良いですね。

 

オフセットフックは、フック自体の大きさや軸の太さなど、いろいろなサイズがあります。軸は刺さり重視で細めのものを、大きさは使うソフトルアーに合わせましょう。

 

まとめ

以上、カサゴ・ムラソイの狙い方でした。

非常に付き合いの良い魚で、しかも食べて美味しいという釣り人にとっては至れり尽くせりの素晴らしい魚です。

反面、定着性が強く、同じポイントで乱獲するとみるみるうちに釣れなくなってしまう魚でもあり、成長にも長い時間がかかります。よって、おなかの大きい抱卵している個体や、小さい個体、自分で食べる量を超えた分は積極的にリリースしましょう。

 

この記事ではルアーでの狙い方を紹介しましたが、本当は釣果・コスパともにオキアミで釣るのが一番おススメだったりしますw

ソフトルアーといえども、安いもので1つあたり50円くらいしますからね。

初心者には、他の釣りに流用することも考えてスピニングタックルをオススメしますが、足元に落とし込むだけならベイトタックルが使いやすいです。

これはトラウト向けのベイトロッドでやっていますが、全体的に柔らかく軽量で、魚が大きくなくても駆け引きが楽しめるセッティングです。ただし、慣れるまでは少し強めのロッドを使った方が良いです。

 

最後に

釣りにおいて最も大事なことは、

「よく釣れるときに」

「よく釣れる場所へ」

「よく釣れる時間帯に行く」

ことです。どんなに素晴らしいテクニックやタックルを持っていても、これには敵いません。

いつも釣り人がいて、カサゴやムラソイが釣られているポイントでは、たとえ上級者であっても数・型ともに期待はできません。反対に誰もやっていないようなところでは、初心者であっても良い釣果に恵まれることでしょう。

高価なタックルを揃えることも醍醐味ではありますが、まずは時間をつくって釣りに出向くこと。さらに時間が許せばよく釣れる場所に出向くことが、実は釣果を伸ばす一番のコツだったりします。

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