「ポイズンアルティマ5ピース」これこそ究極!?史上最強のパックロッドが爆誕!

cyoshi

シマノって、ちょいちょいハイエンドパックロッドを出すんですよね。

古くはスコーピオンシャウラの4ピース、最近ならワールドシャウラのツアーエディション。

販売価格にすると4~6万円くらいですね。

どうしてもパックロッドってなるとサブロッドという位置づけが一般的なので、ハイエンドなパックロッドというのはかなりユーザーを選びます。性能を追求したハイエンドモデルなら、構造的に有利な1ピースや2ピースが支持されるのが通説です。

 

ところがね。

シマノさん、何を思ったのか。

ものスゲーハイエンドパックロッドを出しちゃったわけですよ。

 

本体価格がなんと94000円~96000円!

え?パックロッド・・・だよね??

 

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その名はポイズンアルティマ5ピース

シマノ公式HPより引用

「ポイズンアルティマ」といえば、シマノ最高峰のバスロッド。

最近、シマノのバスロッドは非常に人気で、「ポイズンアルティマ」をはじめ、ミドルエンドの「エクスプライド」、ミドルローエンドの「ゾディアス」などあらゆる価格帯で高い支持を得ています。

その最上位に属するロッドのマルチピースバージョンですから、性能は間違いないでしょう。国内人気ルアーメーカーであるジャッカルとコラボしているってことも人気の大きな要因でしょうね。

 

【ベイトモデルスペック】

品番全長
(m)
継数
(本)
仕舞寸法
(cm)
自重
(g)
先径
(mm)
適合ルアー
ウェイト(g)
適合ライン
ナイロン・フロロ(lb)
適合ライン
PE(号)
グリップ長
(mm)
テーパーカーボン
含有率(%)
本体価格
(円)
1610M-52.08549.2未定1.87~218~16240F99.994,000
1610MH-52.08549.0未定1.810~3010~20245F99.995,000
1610M-5
1610MH-5
シマノ公式HPより引用

【スピニングモデルスペック】

品番全長
(m)
継数
(本)
仕舞寸法
(cm)
自重
(g)
先径
(mm)
適合ルアー
ウェイト(g)
適合ライン
ナイロン・フロロ(lb)
適合ライン
PE(号)
グリップ長
(mm)
テーパーカーボン
含有率(%)
本体価格
(円)
266L-51.98548.0未定1.13~103~6MAX1.2190FF99.996,000
266L-5
シマノ公式HPより引用

バスロッドらしいスペックをしています。

機種はグッと絞られて3機種のみですが、どれも潰しの効くバーサタイルな味付けで、1本あればいろいろな釣りに対応できそうです。

すべて7フィート未満のレングスで、4ピースに仕上げられることが多い長さではありますが、このロッドは5ピースとなっています。

そのおかげでモバイルレングスが50センチを切っており、非常に運搬しやすくなっています。アウトドア用のバックパックとして人気のノースフェイス「BCヒューズボックス」にスッポリ入る長さです。

ヒューズボックス、筆者も愛用してます。

 

何故、これほどまでに高価なのか。

さて、スペックシートからは9万円超えという高価格の理由までは見てとれませんでした。なぜ、「ポイズンアルティマ5ピース」はこれほどまでに高いのでしょうか。

 

それは簡単にいうと、

ミドルエンドロッドの集合体みたいなつくりをしているからです。

 

シマノさん曰く、

究極が求めた5セクション

ネジレに強いティップとつぶれに強いバット。
優れたロッドとは、1本の中に異なる強さを高次元で有するものを言う。
持ちうる限りのテクノロジーと叡智の結集であるポイズンアルティマ。
ワンピースでは、考えられることのすべてをやり尽くした。
ジャッカル×シマノが、さらなる高みを目指すために選択したのは、
ロッドを5つのセクションに分け、それぞれのピースを徹底して磨き上げること。
究極が求めるならば、古びた概念など無用だ。

シマノ公式HPより引用

だそうです。

1ピースロッドでは構造上、ティップからグリップ内部に至るまで同じ製法や素材を使わなければならないところを、5ピースならティップ、ベリー、バッド、グリップ内部、それぞれに適した製法と素材を採用できるんです。

このマルチピースを利点としてとらえた考え方、実ははじめてではないんですよね。

同社のソルトルアーフィッシング向けロッドで、「AR-C」というシリーズがありました。のちに下位機種の「ゲーム」や「ソルティーショット」というロッドにも搭載されるのですが、これらはすべて3ピースとなっていました。

とにかく飛距離を追求した構造で、3ピースにしてピース毎の役割を明確化することで、ティップからベリーにかけて反発力(ロッドの復元力)を増し、初速を速くすることでルアーをより遠くへ飛ばすというコンセプトでした。

 

そのときは3ピース。

今度はもっと細分化されて5ピースになりました。

 

シマノではこれを

「マルチピースUBD(アルティメットブランクスデザイン)」

と名付けています。

 

シマノ公式HPより引用

こんな感じで適材適所の製法を採用することで、理想とするアクションを実現しています。

 

こうすることによって、

ティップ部の重量を抑制し、約5%の慣性モーメント軽減を達成。

ポイズンアルティマ5ピースモデルでは各セクションに必要な性能を根本から検証し、過剰な要素を排除することによって徹底した軽量化を目指しました。下の表は、従来のUBD(アルティメットブランクスデザイン)構造のロッドの各ブランクス部分(#1~#4相当)を100%とした場合の、マルチピースUBDとの重量比較です。構造変更のない#2以外はすべてのピースにおいて軽量化され、特に#1の重量が大きく減少しています。ティップ部の重量を大幅に抑えたことにより、約5%の慣性モーメント軽減を達成しました。

シマノ公式HPより引用

ということで、もはや1ピースを超える性能を手にしています。全体重量としても軽量化されているのは驚異的ですね。マルチピースといえば、1ピースよりも重たくなるのが定めでしたが、もはやそれさえも覆しています。

 

ミドルエンドロッドの集合体と言いましたが、それは94000円という価格を5ピースなので5で割ると、1ピースあたり18800円になることからです。

18800円あったら、そこそこ性能の良いパックロッドが買えちゃいます。

具体的には、シマノのパックロッドなら「フリーゲームXT」、バスロッドなら「ゾディアス」が買えちゃいます。

それがわずか1つのロッドの1つのパーツなんですから、そりゃハイエンドどころかスーパーハイエンドですよね。

 

究極進化型史上最強マルチピースロッド

中二パワー全開で言うとこんなパックロッドですよ、「ポイズンアルティマ5ピース」。

 

パックロッドといえば、1ピースや2ピースに比べて重たい、強度が劣る、感度が悪い、などネガティブイメージがつきまとっていますが、このロッドはそんな概念を笑い飛ばすかのようなスペックをしています。

 

これは、パックロッドの革命と言っても良いと思っています。

ピースが分かれている故にそれぞれに異なる味付けを施せるため、繋いだ時の完成度が1ピースよりも高くなる。

つまり、1ピースよりもマルチピースのほうがロッドを制作する上での構造上、優れているという今までの定説を吹き飛ばすような理論です。

 

そうなると、後に残るのは1ピースよりもずっと優れたモバイル性能だけ。そりゃ短く収まる方が便利に決まっている。

 

もしかしたら近い未来、1ピースや2ピースのロッドが姿を消していき、3ピース以上のマルチピースロッドが主流となるかもしれない。

そんな期待を感じさせてくれるパックロッドだと思います。

 

http://fishing.shimano.co.jp/product/rod/6221

 

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