アブガルシア「エラディケーターベイトフィネス」にモバイルモデルが登場!
ソルトベイトフィネスというジャンルがあります。
本来ウルトラライト~ライトくらいのロッドで狙うような、アジやメバル、カマス、メッキなどの魚をベイトタックルでやっちゃおうってことですが、イマイチ盛り上がらないジャンルでもあります。
そもそもベイトフィネスの利点として、スピニングタックルよりも太いフロロカーボンラインが使いやすく、ライトルアーを使ってカバーからブラックバスを引きずり出せるっていう点が挙げられるのですが、これがソルトにおいてはほとんど利点になりません。
ソルトの釣りではブラックバスのようにカバーを狙うというか、そういうシチュエーションがありませんし、そもそもベイトフィネスだからといって太いフロロカーボンを使いません。使うとすればカサゴやハタなどのロックフィッシュくらい。
やっぱりソルトルアーフィッシングの主流はPEラインです。それで、PEラインはバックラッシュの危険があるベイトタックルよりもスピニングタックルのほうがずっと使いやすいんです。
そうなってくると機能的な利点は乏しく、本当にベイトタックルのギミックを楽しむという道楽的な面が強くなってきます。
そういうわけで、ブラックバスと比べてソルトのベイトフィネスっていうのはイマイチ盛り上がっていない印象なんです。
ところが、アブガルシアはソルトベイトフィネスを唱えだした第一人者であり、今も多くのラインナップを誇ります。エントリークラスからハイエンドクラスまで。
で、そのアブガルシアのソルトベイトフィネスのハイエンドクラスなロッドが「エラディケーターベイトフィネス」です。
で、そのアブガルシアのすごいところは、さらにモバイルモデルをつくっちゃうところなんです。

スペック
製品名 | タイプ | 継数 | 全長(ft/cm) | 仕舞(cm) | 標準自重(g) | 先径(mm) | ルアー(g) | PEライン(号) | パワー | テーパー/アクション | 製法 | 使用材料 | メーカー希望本体価格(税抜) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
EBTC-704LT-MB | BC | 4 | 7’0″/213 | 57.3 | 84 | 1.30 | 1.5-15 | 0.5~1.2 | L(ライト) | レギュラーファースト | TAF | カーボン100% | ¥40,000 |
このシリーズには、2ピースモデルがほかにいっぱいあるんですけど、うちはパックロッド特化型ブログなのでパックロッドしか掲載していません。
搭載テクノロジー

【Triarchy Force製法】

【ナノカーボンブランクス】

【チタンフレーム&トルザイトリング】

【マイクロガイドシステム】
モバイルでハイエンドなバーサタイルベイトロッド!
ベイトフィネスの一番スタンダードなモデルを、仕舞がコンパクトなモバイルロッドにしました。
使用頻度が高いからこそ最高スペックなものを。
この1本で、どんな場所でも、どんな魚種でも、どんなルアーでも、実に様々な用途で使用できるモデル。
例えばアジやメバルのライトゲームから、クロダイ、シーバス、青物まで、さらにはエギングでアオリイカも狙えます。
さらには海外遠征でのピーコックバスやピラニア、アロワナなど怪魚狙い、なんてことも可能。
使い方は無限大、このモデルで釣りの楽しさを広げるのは、あなた次第。
コンパクトだから常に傍に置いておける、あなたの強い相棒になってくれるでしょう。
アブガルシア公式HPより
ふむふむ(‘ω’)
ベイトフィネスと言いつつ、バーサタイルに使ってねってことみたいですね。
スペック的には確かに懐が深そうです。特に1.5g~15gという幅広いルアーウェイトは目を引きますね。アブガルシアのベイトフィネスロッドでは定番ともいえる味付けですが、ティップを柔らかく、バッドを固く仕上げることで実現しています。
それでありながら、ティップは極端に細くなく、1.3ミリという太さがあるのは良いですね。あまりにティップが細いと簡単に折れてしまいます。ロッドが折れるのって、恐らく運搬中が一番多いんじゃないかな。どこでも持ち運びたいパックロッドなのに、運搬に気を使うのでは本末転倒ですからね。
バーサタイルとはいえ、向き不向きはあります。
例えば、アンダー1グラムのジグヘッドを多用するようなアジングにおいては、このロッドはすこし強すぎるでしょう。
青物という記述もありますが、このロッドで青物を狙うなんて人はまずいないでしょう。
エギングをやるにはもう少し長く、ティップが固いロッドのほうが向いているでしょう。
では何が向いているのか。
2-15グラムくらいのルアーを用いる釣りで、対象がMAX50センチくらいの釣りですね。
小型のミノーやジグを使ってカマスやメッキを釣るには持ってこいです。
カサゴをやるのも良いですね。
シーバス相手には50~60センチクラスまでが中心で、港湾部や中小河川などなら良いです。
メバルなら小型の数釣りというよりも、ある程度サイズが見込めるところ限定ですね。
色々使えそうですが、私ならクロダイ(チヌ)に使いたいです。
河口部でジグヘッドやテキサスリグなどを使って狙うのにピッタリです。食い込みの良い柔らかいティップは、チヌのバイトを上手に乗せてくれそうですし、良型の重厚なヒキも強いバッドが受け止めてくれそうです。
チニングは大阪在住時に淀川で少しやったくらいしか経験がないのですが、あの繊細にソフトルアーを操作して釣る感じは楽しかったですね。バス釣りが好きな人ならハマりそうです。
そうそう、それからブラックバスに使うのも良いですよね。
ソルトベイトフィネスだからって、バス釣りに使ってはいけないなんてことはありません。また、バス釣りには向かないなんてこともありません。
7フィートというレングスも、いまやバスロッドとしても珍しくありません。むしろ、キャスト時に周りに障害物のないエリアなら、7フィートくらいあったほうが飛距離的に有利です。
バスロッドに目を向けてみると、このレベルのベイトフィネス対応パックロッドで貴重だったりします。バス釣りから始まったベイトフィネスを、ソルトから逆輸入して使うなんていうのも楽しそうですね。