テイルウォーク「アウトバック」に新モデルが追加!
テイルウォークのパックロッドシリーズである「アウトバック」に、2020年秋モデルが追加されます。
「アウトバック」は、パックロッドだけで構成されたシリーズとしては、最大級のラインアップを誇ります。初代はテレスコピックだったんだけど、2代目は同じ名前ながら継ぎがジョイントに変わり、もはや同じ名前でもまったくの別シリーズになって好評なロッドとなりました。
このシリーズの特徴は、すべての機種で51センチ以下に抑えられたモバイルレングスにあります。
コンパクトに持ち運べるという、パックロッドの存在意義を見直させてくれるこのロッド。待望の新モデルはどのようなロッドなのでしょうか。
スペック
MODEL | LENGTH(ft.in) | PIECE | CLOSED LENGTH(cm) | ROD WEIGHT(g) | LURE WEIGHT(g) | LINE WEIGHT(lb) | L1(mm) | L2(mm) | GRIP TYPE | RETAIL PRICE(JPY) |
NS705ML | 7 | 5 | 47 | 120 | MAX30 | MAX14 | 390 | 260 | A | 25,000 |
NS705MH | 7 | 5 | 47 | 130 | MAX 35 | MAX 16 | 390 | 260 | A | 25,000 |
NC624MH | 6.2 | 4 | 51 | 132 | MAX40 | MAX20 | 380 | 265 | B | 23,000 |
NC604H | 6 | 4 | 50 | 140 | MAX45 | MAX25 | 410 | 290 | B | 24,000 |
NS765L | 7.6 | 5 | 50 | 110 | MAX25 | MAX12 | 380 | 280 | A | 24,000 |
NS886L | 8.8 | 6 | 49 | 130 | MAX28 | MAX14 | 400 | 300 | A | 26,000 |
NS433ML | 4.3 | 3 | 46.5 | 80 | MAX18 | MAX10 | 310 | 210 | A | 19,000 |
NS624ML | 6.2 | 4 | 51 | 105 | MAX25 | MAX12 | 350 | 210 | A | 21,000 |
NS866ML | 8.6 | 6 | 47.5 | 160 | MAX30 | MAX12 | 400 | 300 | A | 26,000 |
NS695M | 6.9 | 5 | 45.5 | 125 | MAX30 | MAX14 | 350 | 250 | A | 22,000 |
NS765M | 7.6 | 5 | 50 | 135 | MAX35 | MAX16 | 380 | 280 | A | 24,000 |
NC765L | 7.6 | 5 | 50 | 135 | MAX25 | MAX12 | 385 | 275 | B | 26,000 |
NC584ML | 5.8 | 4 | 47 | 110 | MAX25 | MAX12 | 315 | 205 | B | 20,000 |
NC624M | 6.2 | 4 | 51 | 130 | MAX30 | MAX16 | 355 | 240 | B | 21,000 |
NC695MH | 6.9 | 5 | 45.5 | 155 | MAX40 | MAX20 | 365 | 255 | B | 22,000 |
NC695H | 6.9 | 5 | 45.5 | 165 | MAX45 | MAX25 | 380 | 270 | B | 23,000 |
今回追加になったのは、上から4つのモデルです。ショートレングスが中心の追加ですね。
NS705ML

強めの7フィートロッドです。
自分が主にやっているルアーフィッシングにおいては、ちょっと使いどころに悩みます。バスに使うにはちょっと強いし、シーバスに使うならもうちょっと長さが欲しい。
あ、でも「705」といえば、筆者が大学生~社会人3年目まで愛用していたパックロッドが、ジャクソンが発売していた「ブリストール705L」だったな。考えてみれば、シーバスからバス、ヒラメ、小型青物と色々釣ったぞ。
というわけで、実はめちゃくちゃ潰しの効くロッドだと思います。7フィートでも5ピースならモバイルレングスが50センチを切るっていう点もグッドですね。
NS705MH

さっきの「705ML」から、グッとパワーアップしたロッドです。
この長さでMH(ミディアムヘビー)となると、大型ロックフィッシュくらいしか浮かんでこない。シーバスだとちょっと硬すぎると思うんだよね。
でも、この長さのスピニングでMHのパックロッドって、実はほかにはなかったりします。唯一性という点では光るものがありますね。
短かくて強いとなれば、磯から狙うハードロックフィッシュゲームのほかにも、防波堤からの青物狙いにもよさそうですね。短いことを活かして、ジャカジャカジャークを入れて誘う釣りには良さそうです。
NC624MH

ベイトでこのレングスでこの強さとなれば、バスにぴったりですね。ヘビーカバーにルアーをガンガン突っ込んでいけます。
逆に言えば、汎用性という点では先の2機種に劣るかもしれません。短めのパワーがあるベイトロッドとなると、国内の釣りにおいては用途が限られますからね。バスのカバーフィッシング、雷魚、ナマズといったところがピッタリでしょうか。
NC604H

さらに短く、強く。そして用途もさらに限られるw
うーん、あんまり強いロッドを使わない自分にとっては無縁な部類のロッドです。これこそ7フィートくらいあれば、先の「NC624MH」よりもワンランク上のパワーロッドとして使いやすかったと思うんですけどね。
強いて言うのなら、オフショアのライトジギングまで視野に入れて使えるという点では、こちらのほうが上でしょう。
まとめ
パックロッドが増えるということは大歓迎なのですが、パワー系が中心なので個人的な琴線に触れるものはなかったかなぁというのが正直なところです。
昨今、とにかくラインアップを増やし続けているパックロッドですが、一向に充実しないジャンルがあります。それが、ロング&ライトはベイトロッドです。
個人的には「NC866L」という型番で、シーバスに使えるライトなベイトロッドが欲しかったです。このジャンルが欲しくて「マイクロソルトSE」の8フィートのベイトモデルを買ったくらいですから。
あ、需要があるかどうかは別ですよ。
性能とのバランスを踏まえたうえで、モバイルレングスを重視するという考え方には大賛成です。やっぱりパックロッドの生命線はモバイル性能にありますので。
「アウトバック」には、今後もさらなる機種の拡充を期待したいところです。
そういえば、これだけ機種が揃っているのにベイトフィネス対応ロッドもありませんね。やっぱり、ベイトモデルといえばパワー系という考え方がまだまだ根底にあるんだなぁと感じます。