【エギング】対応パックロッド特集!【定期更新】

食べておいしい、釣って楽しい、それがイカ釣り。
エギングという日本古来からの漁具を用いて釣る様は、ルアーフィッシングという外来の文化と日本固有の文化の見事な融合であると思います。
バスフィッシングの著名人たちが相次いで「エギング楽しい!サイコー!」と色々なメディアで発信したことからブームが過熱し、多くのバスアングラーがエギングをするようになりました。思えば、そのとき多くのバスフィッシングのルアーメーカーがエギング市場に参入しましたが、今も続くソルトルアーフィッシング市場参入のきっかけと言えますね。それ以前は、ジャッカルやエバーグリーンなどバスフィッシング系のルアーやロッドしか出していませんでしたからね。
そんなちょっと行き過ぎた感のあったブームも落ち着き、今では参入しているメーカーもずいぶんと少なくなりました。
しかし、エギングの魅力がなくなったわけではありません。
1ジャンルとしてすっかり定着し、今でもエギング独特の誘い方や、イカ類独特の引きというものは他のルアーフィッシングにはない、そして色あせない魅力があります。
この記事では、そんなエギングのお供に連れていきたいパックロッドたちをご紹介いたします。
エギングロッドに求められる性能って?
はじめに求められる性能についてご説明します。
①軽いこと
エギングはエギをバシバシしゃくる釣りですから、積極的にアクションを入れても疲れにくい軽量なロッドが理想です。
②ハリがあること
アクションを入れても、ロッドが柔らかいと入力した力を殺してしまい、エギにアクションが伝わりません。ガチガチではよくないですが、ある程度ハリのあるロッドが良いです。一般的にファーストテーパーといわれる調子のロッドですね。
③ある程度の強度があること
そりゃ頑丈なほうが良いんですけど、①の軽いこと、②のハリがあることって、実は強度と相反する要素なんです。
軽くするためには素材となるカーボンを薄くすれば良いんですけど、そうするともちろん折れやすくなります。
ハリを出すためには素材となるカーボン自体をハリのあるものにすれば良いんですけど、そうすると粘りがなくなるため折れやすくなります。
つまり、エギングロッドとは相反する要素を高次元で両立することが求められるんです。エギ自体も結構重たいですしね。
エギングロッドは、あらゆるジャンルのロッドのなかでもかなり折れやすいつくりになります。高価なロッドはエキスパート向けにピーキーなセッティングがされていることもあってめちゃくちゃ繊細です。ロッドの扱いに不慣れなビギナーは、他のジャンルよりも特に価格を抑えたところからはじめることをオススメします。
クロスビートSW 836TML(ダイワ)

品名 | 全長 (m) | 継数 (本) | 仕舞 (cm) | 自重 (g) | 先径/元径 (mm) | ルアー重量 (エギサイズ/号) (g) | ライン (lb.) | ラインPE (#) | カーボン 含有率 (%) | メーカー希望 本体価格(円) |
836TML | 2.51 | 6 | 52 | 155 | 1.5/14.3 | 5~28(2.5~3.5) | 6~12 | 0.6~1.2 | 92 | 11,900 |
1万円前後の価格帯ではオススメ度No1のパックロッドです。
8フィートオーバーのレングスながら、52センチと大変コンパクトになるのは魅力的ですね。28グラムまで背負えるので、不意のシーバスや青物の回遊にも対応できます。
また、テレスコピックのため、ラインを通したまま伸縮できるので、複数ポイントをラン&ガンするときに便利です。
ただし、ガイド形状的にKフレームと比べてPEラインが絡みやすくなるのが難点です。特に横風が吹いているときは絡みやすくなるので、その点は気を付けて使いましょう。


トラギアTIPTOP S906MH(アルファタックル)
モデル | 標準全長 (ft) | 継数 (本) | 仕舞 (cm) | 自重 (g) | 先径 (mm) | 元径 (mm) | ルアー (g) | 下錘 (号) | ラインMax (LB/号) | グリップ タイプ | メーカー希望 本体価格(円) |
S906MH | 9 | 6 | 53 | 139 | 2 | 15.2 | 5-45 | 5-30 | 20/5 | C | 14,000 |
先ほど、クロスビートSWが1万円前後の価格帯ではオススメ度No1と言いましたが、同じ価格帯のトラギアTIPTOPを紹介するのには理由があります。
それは9フィートというレングスでエギングに程よい機種があることです。
MH(ミディアムヘビー)というとエギングには少し強すぎるのではないかと思われるでしょうが、トラギアTIPTOPは全体的に表記よりもライトなつくりとなっています。その証拠に、クロスビートSW836TMLよりも長いにも関わらず、自重はこちらのほうが軽くなっています。
エギングで9フィートというとロングロッドの部類になりますが、フィールドによってはこれくらいの長さが欲しいシチュエーションもあります。そういう方にはトラギアTIPTOPをオススメします。


クロスフィールドXRFS-835M-MB(アブガルシア)

製品名 | タイプ | 継数 | 全長(ft/cm) | 仕舞(cm) | 標準自重(g) | 先径(mm)/元径(mm) | ルアー(g) | PEライン(号) | カーボン含有率(%) | パワー | メーカー希望本体価格(税抜) |
XRFS-835M-MB | SP | 5 | 8’3″/251.5 | 54 | 151 | 1.7/12.2 | 5-30g | 0.8~1.5 | 77 | M(ミディアム) | ¥13,000 |
クロスビートSWが低価格帯におけるテレスコピックロッドのオススメNo1だとすれば、クロスフィールドはジョイントタイプのオススメNo1です。
当ブログの企画「パックロッド・オブ・ザ・イヤー」でも機種はちがいますが2年連続で1位を獲得するなど、大きな支持を得ているロッドです。
ジョイントタイプではありますが、ガイドはKフレームではないのでPEラインとの相性は良くありません。レングスは8.3フィートと汎用性のある長さなので、エギングはもちろん、他の釣りにも流用しやすい点も魅力的です。


リアルメソッド モビリティゲームGRⅡ 865ML(タカミヤ)

品番 | 全長 (cm) | 継数 | 仕舞寸法 (cm) | 自重 (g) | 先径/元径 (mm) | 適合ルアー (g) | 適合ライン | カーボン 含有率 | グラス 含有率 |
865ML | 260 | 5 | 56 | 125 | 1.0/10.4 | MAX24 | MAX12/PE1.0号 | 98% | 2% |
釣具のポイントを展開するタカミヤのプライベートブランドであるリアルメソッドより発売されているパックロッドです。
ハッキリ言って、コスパが良いです。このシリーズ。
ガイドはKフレームで、トップのみSICリング、あとはアルコナイトリングが使われています。価格的には前述のXRFS-835M-MBとほぼ変わらないにも関わらず、ガイドはグレードアップしています。
また、自重も125グラムと軽量であり、ロッドアクションを多用するエギングにおいて軽さは大きなアドバンテージとなります。
プライベートブランドが故にあまり注目されませんが、個人的にはめちゃくちゃ“推し”のパックロッドです。
【3店舗で買いまわりをしてP10倍!】リアルメソッド モビリティーゲーム-GRII 865ML (モバイルロッド) REAL METHOD
リアルメソッド コンパクトゲームGRⅡ 785ML(タカミヤ)

品番 | 全長 (cm) | 継数 | 仕舞寸法 (cm) | 自重 (g) | 先径/元径 (mm) | 適合ルアー (g) | 適合ライン | カーボン 含有率 | グラス 含有率 |
785ML | 232 | 5 | 59 | 124 | 1.5/12.9 | 3-21 | - | 98% | 2% |
同じくタカミヤのプライベートブランドからピックアップです。
こちらはテレスコピックとなりますが、モビリティゲームGRⅡと違い、すべてSICリングとなっています。ただし、テレスコピックが故に、トップから2番目と3番目のガイドがKフレームではないため、PEラインとの相性という点ではモビリティゲームGRⅡが勝ります。
共通して言えるのは、同じようにコストパフォーマンスに優れているということです。
リアルメソッド COMPACT GAME-GRII 785ML(モバイルロッド) REAL METHOD
ソルティスタイルカラーズSTCS805MT(アブガルシア)

製品名 | タイプ | 継数 | 全長(ft/cm) | 仕舞(cm) | 標準自重(g) | 先径(mm)/元径(mm) | ルアー | PEライン(号) | パワー | テーパー/アクション | 製法 | 使用材料 | メーカー希望本体価格(税抜) |
STCS-805MT | SP | 5 | 8’0″/244 | 53.5 | 171 | 1.7/12.2 | 7-30g | 0.8-1.5 | M(ミディアム) | レギュラーファースト | チューブラ | カーボン85%,グラス15% | ¥17,000 |
カラフルでオシャレだけど、性能もキッチリ。そんなソルティスタイルカラーズはエギングにだって使えちゃう!
価格的には上がってきましたが、そのぶんオールKガイドでPEラインとの相性だってバッチリです。ティップ側に軽量な小さいガイドをつかうKRガイドコンセプトを採用していますので、パックロッドの大きな悩みどころである「先重り感」が軽減されているのもグッド。
カラーズの名にふさわしく、ソウルレッドとサマーブルーという2色から選べます。難点と言えば、王道のブラック系がないことだったりする!?


クロステージ 4PCS EGING

Model | PRICE(¥) | 全長(ft) | 継数(pcs) | ルアー(g) | ライン(PE) | アクション | 仕舞寸法(cm) |
CRX-864EL | 13,000 | 8’6” | 4 | 2.0 -3.5 | 0.4-1.0 | RF | 70 |
CRX-864E | 13,300 | 8’6” | 4 | 2.5 -3.5 | 0.4-1.2 | RF | 70 |
ここまでご覧になられて気が付いただろうか。実はエギングと謳っているパックロッドがないことに。
そう、エギング用のパックロッドってほとんどないんです。ほぼ、エギングにも使えますよというアプローチなんです。
そんな中にあって、貴重なエギングをモデル名として歌っているのがクロステージです。初代からパックロッドがあって、現行モデルは3代目にあたります。
KフレームでPEラインとの相性が良く、価格も手ごろです。リングは恐らくアルコナイトかな?
ネックは70センチというモバイルレングスです。ちょっとパックロッドと言いにくいレベルとなっています。モバイルを歌うのなら、7フィートを超えは5ピースまたは6ピースにしてほしいですね。


アウトバック NS866ML(テイルウォーク)

MODEL | LENGTH(ft.in) | PIECE | CLOSED LENGTH(cm) | ROD WEIGHT(g) | LURE WEIGHT(g) | LINE WEIGHT(lb) | L1(mm) | L2(mm) | GRIP TYPE | RETAIL PRICE(JPY) |
NS866ML | 8.6 | 6 | 47.5 | 160 | MAX30 | MAX12 | 400 | 300 | A | 26,000 |
テイルウォークのパックロッドシリーズ、アウトバックもエギングと好相性です。
なかでもNS866MLは、8フィートインチというレングスながら6ピースとすることで47.5センチというモバイル性能を誇ります。
ここまで紹介したモデルは3.5号までのエギを使う感じですが、これは4号のエギも使用可能なパワーがあります。外洋に面していて水深があり、大物の期待できるポイントでは少し強めのロッドがオススメです。


7 1/2(ダイワ)

機種名 | レングス | 継数 | モバイル レングス | 自重 | 先径 | 元径 | ルアー 重量 | エギ サイズ | ナイロン ライン | PE ライン | カーボン 含有量 | 希望価格 |
76MLS | 229cm | 4 | 63cm | 101g | 1.3mm | 10.8mm | 7-25g | 2.5-3.5号 | 6-12lb | 0.6-1.0号 | 97% | 38,800円 |
76MS | 229cm | 4 | 63cm | 114g | 1.6mm | 11.4mm | 10-30g | 3.0-4.0号 | 10-20lb | 0.8-1.2号 | 98% | 38,800円 |
76MHS | 229cm | 4 | 63cm | 123g | 1.8mm | 11.9mm | 15-40g | 3.5-4.5号 | 12-25lb | 1.0-1.5号 | 97% | 38,800円 |
これでセブンハーフと読みます。すべて7フィート6インチにレングスを固定し、パワーで差別化されている珍しいシリーズです。
エギングに適している機種はスペック表にある3機種です。ML(ミディアムライト)~MH(ミディアムヘビー)までありますが、7フィート6インチというショートレングスを活かして、バシバシとアクションを入れていくスタイルによさそうです。
当記事で紹介したなかでは、もっとも高いモデルとなります。エギングだけでなく、いろいろな釣りのお供に持っていきたいですね。

