ダイワ「CP-X2」超コンパクト!オールイン!しかもベイトタックル!

cyoshi

ホント、パックロッド需要っていうのは増加しているんだなぁと思います。

各社から、様々なパックロッドが登場していますが、そのなかでも一線を画すアプローチをしているのがダイワの一部モデルです。

レングスをすべて7フィート6インチで統一した「7 1/2(セブンハーフ)」は良い例でしょう。

もうひとつの変わったアプローチが今回紹介する「CP-X2」です。これはロッド、リール、タックルボックスがセットになっており、専用ケースに入れて持ち歩くだけで、どこでもお手軽に釣りができるよってことがコンセプトになっています。

すでに「CP-X1」というスピニングタックルのセットはデビューしておりますが、2021年11月にデビューする「CP-X2」はベイトタックルとなっています。

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スペック

品名 標準
自重
(g)
標準
全長
(cm)
継数
(本)
仕舞
(cm)
先径
(mm)
元径
(mm)
ルアー
ウェイト
(g)
カーボン
含有率
(%)
メーカー希望
本体価格(円)
ロッド 88 128 6 31.5 1.4 11 1-10 75 18,000

品名 巻取り長さ
(cm/ハンドル1回転)
ギア比 自重
(g)
最大ドラグ力
(kg)
ナイロン
(lb-m)
ナイロン
(lb-m)
ベアリング数
(ボール/ローラー)
ハンドル長さ
(mm)
リール 63 6.3:1 190 5 12-120 14-110 3/1 90

オールインワンで18000円という価格ですから、ロッドもリールもグレードが高いものではないです。

ベイトのテレスコピックロッドで、モバイルレングスが31.5センチというコンパクトさは魅力ですね。128センチという、かなりのショートロッドではありますが、コンセプト的に可搬性を最優先にしていますし、とりあえず釣りはできる長さです。

リールは恐らく同社の「PR100」がベースになっているものと思われます。ベイトリールはスピニングリールと違ってハンドルが左右で付け替えられないので、ベイトリールが右巻きのセットと左巻きのセット(末尾にLがつく)が用意されています。

 

CP-X2の良いところ

やっぱりオールインで、専用ケースにすべて収まるという可搬性ですよね。釣りがメインではないキャンプなどのアウトドアのお供に持っていきたくなります。

キャンプ場近くの河原で、「CP-X2」と取り出すっていうシチュエーションだけで、もう満足です。釣果は二の次。あ、おれオシャレアウトドアしてるなぁという充実感に満たされることでしょう。

上級アイテムのガイド固定方式のライトゲーム仕様。

ちゃっかりガイドがテレスコピック用のものではなくて、通常のガイドが使われています。地味に嬉しい点ですね。

モバイル方式はジョイントとテレスコピックの併用という珍しい方式になっています。この方式を使っているのは、パームスの「クワトロ」や、プロックスの「ソルトパティキュラー」など、非常に限られていますが、モバイルレングスを少しでも短くするためには良い方式だと思います。

ケースもしっかりしています。外は固い素材で覆われ、内側はスポンジになっていて衝撃を防ぎつつ、緩和してくれるつくりになっています。どうしても扱いが雑になりがちな荷物の多いときでも安心ですね。

 

ここがどうなの?CP-X2

ひとつだけ、気になるところがあります。それはロッドとリールがミスマッチではないかという点です。

ロッドのスペックを振り返ると、ルアーウェイトは1~10グラムとなっています。先径が1.4ミリと太めになっているのでペナペナではないでしょうが、バスロッドでいうところのL(ライト)クラスといったところでしょう。

一方でリールは「PR100」ベースで、12lbが120メートル巻けるリールなんです。スプール径は33ミリです。この仕様なら、快適なキャスティングウェイトは頑張っても5グラム以上でしょう。

つまり、ロッド的にはベイトフィネスリール、あるいはスプール径が32ミリのSV機が望ましいのに、セットになっているリールはそうではないという点が「CP-X2」の弱点と言えるでしょう。

さきほどキャンプ場の河川敷で…と言いましたが、そういうところで釣りをするときは、ほぼアマゴやヤマメ、ニジマスがターゲットとなりますので、使用するルアーは軽量です。そのまま持ち込んだら、まともにキャスティングできなくて楽しいはずの時間がストレスフルになること間違いなし。

そのため、湖畔でバスフィッシングっていうほうが良いですね。ちょっとバスロッドとしてはレングスが短いですが、十分に釣りが成り立つ範囲です。私なら、夏場の朝夕、トップウォーターを投げたいですね。あくまで釣りがメインではなく、空いた時間でちょっと釣りをする感じです。

本当は釣りメインで行きたいけど、子どもをほったらかしにできないからねぇ(;^ω^)

ベイトタックルにこだわりがなくて、汎用性を重視するのなら、スピニングタックルの「CP-X1」のほうが良いのは間違いありません。

予算18000円でセルフCP-X2(ケースは除く)

こういうセット物を見るたびに思うのが、同じ予算内で別々に買った方が良いのではないか説。ちょっと調べてみましょう。

なお、すべてメーカー希望価格ベースで考えるので、実売ではもっと安くなります。それは「CP-X2」も同じことなので、条件を同じとするために希望価格ベースとしていますので。

 

「CP-X2」は、かなりキワモノなセットなので代替品があまりありませんね。特にここまでコンパクトなベイトのパックロッドってほかにないから、ちょっと妥協しないといけないかなぁ。

 

さて、テレスコピックのベイトのパックロッドとなれば、大阪の奇才メーカーしかありませんよね。

プロックスの「マイクロバスTE」です。

品名 標準全長(cm) 仕舞寸法(cm) 継数(本) 標準自重(g) 先径(mm) 元径(mm) ルアーWt(g) ラインWt(lb) カーボン含有率(%) 税抜希望小売価格
MBT60MLTC 183 36 7 103 1.4 10.9 3.5〜14 4〜12 81 7000円

モバイルレングスが36センチと、少し「CP-X2」に劣りますが、その分6フィートという使いやすいレングスになっています。ガイドがテレスコピック用のものになってしまうのがネックですかね。

これが7000円なので、リールに使えるのは10900円。あ、BOXは100円ショップでテキトーなものを購入するとします(税抜)。

 

リールは難しいなぁ。ベイトフィネスリールは高いので買えないし、ライトバーサタイル的なリールでこの予算かぁ。。。

 

品名 巻取り長さ
(cm/ハンドル
1回転)
ギア比 自重
(g)
最大
ドラグ力
(kg)
スプール寸法
(径mm/幅mm)
標準巻糸量
ナイロン(lb-m)
ハンドル
長さ
(mm)
ベアリング
ボール/ローラー
メーカー
希望本体
価格(円)
80SH 75 7.5 195 5 32/25.6 12-100、14-90 90 4 / 1 9,000
80SHL 75 7.5 195 5 32/25.6 12-100、14-90 90 4 / 1 9,000

うん、同じダイワの「バスX」がよさそうですね。スプール径も32ミリで付属のベイトリールよりもライトになっているし。

同価格帯だと、シマノなら「バスワンXT」、アブなら「プロマックス」になりますが、最もライトな「バスX」がイチオシです。ダイワのマグネットブレーキは安定性もあるし、調整もしやすいから、ベイトタックルに不慣れな人でも使いやすいですしね。

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「マイクロバスTE」が7000円、「バスX」が9000円、BOXが100円なので、全部で16100円です。

 

1900円余ったので、せっかくならケースの代わりにバッグを揃えちゃおう( ^ω^ )

大容量防水の3WAYバッグが大変お安く買えちゃいます。パックロッドをスッポリ入れられる大きさも確保。不意の雨天でも中身が濡れないし。

 

 

以上、ダイワの「CP-X2」でした。

ロッドとリールのミスマッチがちょっと惜しいですが、全体的によくまとめられていると思います。個人的には別々で揃える派ですが、すでに発売されている「CP-X1」は、けっこう人気みたいですし、「CP-X2」も一定のニーズはあるのかな。

「CP-X2」のロッドを、もうちょっと汎用性のある5フィート以上まで長くして、ロッド単品で発売してほしいですね。ターゲットはトラウト~バス、ソルトライトゲームのイメージで。

 

スピニング版の「CP-X1」はこちら

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