ダイワのミドルクラスのベイトリール、アルファスシリーズ。
そのシリーズのベイトフィネス向けがアルファスエア。
そのアルファスエアにこの度、ストリームカスタムが新登場しました。
スペック
アイテム | 巻取り長さ (cm/ハンドル1回転) |
ギア比 | 自重 (g) |
最大ドラグ力 (kg) |
標準巻糸量 | スプール径 (mm) |
ベアリング (ボール/ ローラー) |
メーカー希望 本体価格 (円) |
JAN コード |
|
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ナイロン(lb-m) | PE(号-m) | |||||||||
7.2R | 69 | 7.2 | 165 | 4 | 6-40、 8-30 |
0.6-40 | 31 | 6/1 | 34,700 | 137102* |
7.2L | 69 | 7.2 | 165 | 4 | 6-40、 8-30 |
0.6-40 | 31 | 6/1 | 34,700 | 137119* |
重量やギア比に変更はありません。
気を付けたいのは淡水専用であるということ。ノーマルのアルファスエアは海水対応ですからね。
ちゃっかりノーマルよりも定価が安くなってますね。
ストリームカスタムとは?
一言で言うと、渓流のルアーフィッシングに特化した仕様です。
渓流における様々なシチュエーションでのキャストに対応するために、あえてインダクトローターを固定化することで、キャスト時の入力の差、超ショートレンジへの対応力などインダクトローター作動によるラグすらをも排除してキャストアキュラシーを求めたセッティング。極めて微弱なブレーキ力にてスプール回転を制御するため、軽量なルアーをも低弾道で打ち込む事が可能となる。渓流での様々なキャストシーンにおいて安定したブレーキ力でキャストアキュラシーの向上を目指す。
つまりはキャスティングの過程において強弱が変化するブレーキをやめて、変化しないブレーキ仕様にしたということですね。
極めて微弱なブレーキ力…とありますので、全体的にブレーキの効きを弱めにしているのかもしれません。
まあダイワのマグブレーキは外部ダイヤルで、かなり調整が効きますのでブレーキ力不足ってことはなさそうですけど。
渓流の場合、バスフィッシングと比べて、ショートレンジのピンポイントキャストが多く求められます。
反面、飛距離は必要としないケースがほとんどですので、ピッチングなど弱い力であってもスムーズに放出されることを重視しているのでしょう。
キャスティングの過程においてブレーキの強弱がないということは、言い換えればブレーキが掛かりすぎるシチュエーションもある反面、サミングの感覚がズレにくく、よりトラブルレス重視ということになります。
Φ31ミリスプール搭載!
驚異のΦ31ミリスプールです。
他社のベイトリールでも、ベイトフィネス向けのベイトリールでも、Φ32ミリです。
ノーマルのアルファスエアもそうです。
スプールの直径が小さいほど、飛距離が出にくくなる代わりに軽量ルアーが使いやすくなります。
簡単に言うと、直径が大きいほど遠心力が強くなりますよね。
その分、スプールが回転する力が強くなります。回転する力がラインを放出する力を上回った場合にバックラッシュが発生します。
遠心力が強いってことはスプールの回転も止まりにくくなり、ラインを引きだす力の弱い軽量ルアーはスプールの回転する力が上回ってしまってバックラッシュしやすいんです。
反面、適切な力でラインが放出されれば、スプールの回転が止まりにくいってことは、より伸びのある、飛距離の出るキャスティングが可能ということになります。
直径が小さいのはその逆です。
遠心力が弱く、スプールの回転が止まりやすいのでラインを引き出す力が弱くても、それに応じてスプールの回転が弱まり、バックラッシュしにくくなります。
このΦ31ミリに込められた想いが分かりますね。
軽量ルアーのショートレンジキャスティング性能、これに特化したということです。
以上、アルファスエアストリームカスタムでした。
ひとつ注意したいのはノーマルのアルファスエアでも渓流ベイトフィネスはできるということです。
あくまで、さらに快適になるように突き詰めた仕様ということで、反面、汎用性は失われているということを念頭においてください。
もちろん、ストリームカスタムでも他の釣りに流用できますが、ラインキャパシティがさらに極限まで削られているなど、流用しにくくなっています。
本当に渓流ベイトフィネスをやり込んでる、もしくはやり込むぜって人向けでしょうね。
個人的な好ポイントは、渓流のような自然あふれるなかでの釣りを想起させる、グリーンのカラーリングだったりしますw
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