これがお前たちのやり方かぁ~~~~!
2020年1月に登場したスティーズAIR TW。ベイトフィネス機の到達点と言って差し支えないほどの性能を備えている。
その性能をいち早く味わおうとすでに購入した人も多いはず。
それがだよ、3月にもなっていきなり発表されたのがアルファスAIR TW。
いや、同じタイミングで発表してくれたらこっちにしようかなって人もいたでしょ、きっと。ずりーよ、ダイワさん。
でも、ベイトフィネス機ってだけでなく、アルファスにとうとうTWが搭載されたり、なにかと話題になりそうな本機。涙目な人がそうじゃなくなるように、スティーズAIR TWと比較しながらスペックレビューします。
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【アルファスAIR TW】

【スティーズAIR TW】

両者ともブラックベースに赤いスプールという、ダイワのベイトフィネスリール配色で統一されていますね。なんだよ、面白味がねぇな。
ものすごくざっくりしているけど、アルファスのほうがシュっとした感じで、スティーズのほうが丸っこい感じ。
そういえば、ボディ側面のダイワのロゴがスティーズでは大きく、アルファスでは小さくなっていますね。アルファスはKTFに開発協力してもらっているからちょっと遠慮したのかな。
いずれにしても、メーカーロゴがあんまりデカデカはいるのはかっこよくないよね。オシャレアウトドアブランドの代表であるノースフェイスであっても、アイテムよっては許せるというレベルだと思う。
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項目 | アルファスAIR TW8.6R | スティーズAIR TW500XXH |
巻取長さ | 75cm | 90cm |
ギア比 | 8.6 | 9.1 |
自重 | 160g | 135g |
最大ドラグ | 3.5kg | 3.5kg |
糸巻量ナイロン | 8lb-45m | 8lb-45m |
ハンドル長さ | 80mm | 80mm |
スプール径 | 28mm | 28mm |
ベアリング | ボール6/ローラー1 | ボール12/ローラー1 |
希望価格 | 42,800円 | 68,000円 |
数字だけ見ると、大きく違うのは自重とベアリングの数でしょうか。スティーズはハイエンドらしい数値をしていますね。特に自重135gは驚異の軽さ。
ギア比について、アルファスは8.6しかありませんが、スティーズは6.8のローギアモデルもあり、そちらの巻取長さは60cm(ハンドル1回転あたり)となります。
糸巻量について、ダイワは45m以上巻かないで使うことを推奨しています。もっと細い糸なら45メートルより巻けますが、糸を巻くほど糸自体の重さで軽量ルアーに対する対応力が損なわれていくのでラインの量は極力少ないほうが用途に合致するためです。
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項目 | アルファスAIR TW8.6R | スティーズAIR TW500XXH |
Φ28mm AIRスプール | ○ | ○ |
G1ジュラルミンドライブギア | ✖ | ○ |
ボディ素材 | アルミニウム | マグネシウム |
エアブレーキシステム | ○ | ○ |
ゼロアジャスター | ○ | ○ |
スピードシャフト | 不明、恐らく○ | ○ |
TWS | ○ | ○ |
ドラグ | UTD | UTD |
ハイグリップIフィネスノブ | ✖ | ○ |
ギア素材こそ、スティーズはダイワの最高強度素材であるG1ジュラルミン製となっていますが、パッと見た感じ大きな違いはありません。
それでもこれだけの価格差が生まれるのは、ボディ素材でしょうね。
アルファスのアルミニウムに比べて、スティーズのマグネシウムは高コスト素材になります。その分、軽くて強いという特性がありますが。その結果、スティーズは金属の剛性感を保ちつつ、135グラムという軽さを手に入れました。
ところがマグネシウムは錆びに弱いという欠点があります。だから、マグネシウムを使った多くのリールは淡水専用となっています。
対してアルファスに使われているアルミニウムは、軽さこそマグネシウムには劣るものの、マグネシウムよりも加工精度が出しやすいために強度が安定しており、さらに錆びにも強い素材です。
アルファスは、アルミニウムを素材とすることで高強度ボディと海水対応を手に入れました。
総じて、ベイトフィネスに超特化して、使いどころや使い手を選ぶのがスティーズだとするのなら、アルファスはそれよりも少しマイルドになって誰でもどこでも扱いやすくなっています。
もちろん、ベイトフィネスリールとして細部まで突き詰められた性能はスティーズのほうが上ですけどね。
両機種とも28mmという、めちゃくちゃ小口径スプールにTWSを搭載しているので軽量ルアーへの対応力としては最高峰の性能を誇ります。シマノやアブのベイトフィネスリールは、スプール径32mmだし、TWSも搭載していません。
各社がしのぎを削ったベイトフィネスリールは、元々ダイワが得意としていたマグネットブレーキと相性が良いこともあるし、ダイワが一歩リードしている感がありますね。
スティーズを買った人は涙目なのか!?
ごめん、俺だったら涙目になる!
だってだよ、アルファスAIR TWはソルト対応なんだもの。バス釣りよりもメバリングやアジングのほうが軽量ルアーを使うことが多いわけで、だからこそより軽量ルアーの対応力が高いリールが欲しくなるわけで、しかもTWS搭載でライン放出もスムーズなわけで・・・
とはいえ、スティーズAIR TWを買った人は淡水専用機ってことでブラックバスやトラウトで使うことがメインでしょうし、やっぱりスティーズというフラグシップ機に詰められた性能っていうのは、普及機のアルファスにはない満足感がありますので、そんなに涙目ってこともないのかと思います。
しかし問題なのは、なんだか新しくなるたびにアルファスが高くなっている気がするんだが…。アルファス=コスパ良好というイメージを利用して希望価格48,000円というアルファスのわりに高価格なことをごまかそうとしていないかい?




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