ダイワ「CP-X1」めちゃくちゃコンパクトで、しかもオールインワンなセットが新登場!

いきなりですが、オールインワンです。
ロッドとリールのセットや、バッグが付属したものはよく見かけます。しかし、これはさらにルアーや小物を入れるためのBOXが付いており、さらに丸ごとバッグにインできるコンパクトさに仕上がっています。
まさにすっぽりオールインワン。
言われてみればなかった気がするコンセプトですね。
スペック
【ロッド】
品名 | 標準 自重 (g) | 標準 全長 (cm) | 継数 (本) | 仕舞 (cm) | 先径 (mm) | 元径 (mm) | ルアー ウェイト (g) | カーボン 含有率 (%) | メーカー希望 本体価格(円) |
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ロッド | 75 | 130 | 6 | 30 | 1.3 | 11.1 | 1-10 | 75 | 18,000 |
【リール】
品名 | 巻取り長さ (cm/ハンドル1回転) | ギア比 | 自重 (g) | 最大ドラグ力 (kg) | ナイロン (lb-m) | ナイロン (lb-m) | ベアリング数 (ボール/ローラー) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
リール | 58 | 5.1:1 | 165 | 3 | 4-100 | 6-60 | 3/1 |
ロッドもリールもコンパクトで軽いですね。本当に手軽な、小物釣りにピッタリなスペックとなっています。
ロッドはどうなの?

ロッドは130センチと短く、ルアーフィッシングでよく使われる「フィート」に換算すると約4フィート3インチです。
つまり、ルアーロッドとしてはめちゃくちゃショートレングスというわけですね。ルアーフィッシングでこの長さが使われるのは、自然渓流でのトラウトフィッシングくらいです。
このあたりはコンパクトさ重視ってことで割り切るしかなさそうです。短くてもルアーが投げられれば釣りは成立しますからね。最適ではないというだけで。
エサ釣りまで含めたら、カサゴやソイの穴釣りには使いやすそうです。

一方で注目したいのはガイドです。
ご覧の通り、テレスコピック用のガイドではなく、通常のガイドを誘導式にしたものが採用されています。しかも、ありがちはバッドから2つくらいとかではなく、すべてのガイドがそうなっています。
このタイプ、エントリークラスのロッドにはほとんどなくて、実売1万円を超えるくらいから搭載するようなつくりなんですけど、セットで18000円という「CP-X1」がそうなっているのはコスパを感じさせますね。

グリップは、リールシート部にメーカー名、サイドにはロッド名が記載されるという自己主張の激しいグリップとなっています。
この形のグリップ、初めてみますけど専用設計なんでしょうかね。
フォルムは下ぶくれになっています。私はこの形があまり好きではないのですけど、しばしば見かけるフォルムなので使いやすいという人が多いのでしょう。
リールはどうなの?

とりあえず、コンパクトで、性能的にはエントリークラスに属するであろうリールってことは分かります。
ダイワのリールは、汎用リールの多くが最も小さい番手を1000としています。
ところがこのリールはそれよりも小さいです。巻取長で比較すると、20レブロスの1000番が64センチですので、このリールの58センチより大きくなっています。
スペック的には、昨年ひっそりと発売された「MR750」というリールが近いです。

名称の750は750番という意味なのでしょう。1000番よりももう少しコンパクトなリールです。
実はまったく同じリールなんじゃないかと思ったのですが、若干スペックが異なっています。「CP-X1」のリールのほうがベアリングが一つ少なく、糸巻量も少なくなっています。
外観から察するにベースは同じみたいですけどね。
ベアリングがひとつ多い「MR750」は、希望価格5500円とリーズナブルなリールとなっています。
つまり、「CP-X1」のリールを単体販売するとしたら、似たような価格、あるいは少し安いくらいの価格帯なのかなぁと推測します。
ケースはどうなの?

まずは小物入れとして付属するケース。
なんにでも使いやすいように仕切りのないタイプとなっています。ダイワのロゴが主張していますが、スタンダードなものですね。

次にケースと言うか、ロッドを保護するカバー。
フジ工業などで売っている既製品ではなく、「CP-X1」のために作られたものっていうのが良いですね。

最後にオールインワンするためのケース。
最長辺でも34センチという、驚異のコンパクトさを誇ります。このなかにロッドとリールと小物入れが入っているんだからすごいよね。
なにげにこのケースの価格はまぁまぁ高いと思う。内側には緩衝材をいれているし、ロッドやリールがピッタリ収まるように成型してるし、外装もきちんとつくられているし。
まとめ:CP-X1はアリなのか!?
オールインワンタックルの宿命をご存じだろうか。
それはオールインワンよりも、別々にそろえたほうがコスパが良いのではないか説。
このセットも希望価格で18000円と、それなりに高価になっています。
私ならリールはレブロスLT1000S(希望価格8500円)にして、ロッドはクロスビートSW666TUL(希望価格9800円)にするでしょう。
ケースは要りません。パックロッダーにとって、タックルをいかにコンパクトに収めるかは重要なポイントです。結局カバンに入れるわけですし、ケースにある緩衝材などの余白を踏まえれば、それぞれを単体で入れた方がコンパクトになります。
小物入れは、ルアーやスナップ、ハサミやペンチなどを持っていくので、あのサイズではすべて収まりません。
なんだか否定ばかりしちゃっているので、これを選ぶ理由を探してみましょう。
それは仕舞寸法30センチという、めちゃくちゃコンパクトなロッドの存在ですね。ダイワでここまでコンパクトになるパックロッドはこれしかありません。それにこのセットのなかで最もコストがかかっているのは恐らくロッドでしょう。
130センチという短さ故に汎用性に欠けるのが惜しいところですけどね。
自分が使うとすれば、小学生の息子のデビュー用にしたい、、、かなぁ。。。