プロックス、このメーカーは個性的なアイテム&パックロッドを多く開発しており、私は勝手に大阪の奇才メーカーと呼んでいます。それと割と直球なネーミングセンスも好きです。
さて、今回は「エギンガーパックSE」という、貴重なエギング向けパックロッドを提供してくれました。ほら、名前を見ればどんなロッドかだいたい想像つくでしょ。
基本情報

モデル名:エギンガーパックSE(エスイー)
メーカー:プロックス
発売年月:2020年8月
メインターゲット:イカ(エギング)
モバイルタイプ:ジョイント(5ピース)
ちなみにモデル名のSEは「セカンドエディション」の略です。プロックスは世代を経る毎に「TE=サードエディション」「FE=フォースエディション」となります。
現状、5代目はないのですが、「フィフスエディション」だと「FE」になっちゃうので「フォースエディション」と重なります。どうするんでしょうかね。それと「根魚小僧」などモデル名が漢字の場合は○代目となります。
スペック
機種 | 規格 | 標準全長(cm) | 仕舞寸法(cm) | 継数(本) | エギ(号) | PE(号) | 自重(g) | 先径(mm) | 元径(mm) | カーボン(%) | 税抜希望小売価格 |
EPS805ML | 805ML | 240 | 53.5 | 5 | 2.0〜3.5 | 0.6〜1.2 | 119 | 1.4 | 11.5 | 97 | 8400円 |
EPS865ML | 865ML | 257 | 57 | 5 | 2.0〜3.5 | 0.6〜1.2 | 127 | 1.4 | 11.5 | 97 | 8800円 |
8フィートと8フィート6インチの王道レングスがラインアップ。両方ともMLパワーなので、違いはレングス6インチだけです。2機種だけしかないのならもうちょっと差別化しても良いのかなと思います。
5ピース仕様なのは良いですね。8フィート以上なら5ピース以上じゃないとモバイルレングスが長くなって、パックロッドの強みである可搬性が悪くなってしまうので。
主な仕様
ロッドのグレードの指標となるガイドは、トップが「FOT」、バッドが「LYOG」、それ以外が「LOG」となっています。PEラインの使用が必須となっているエギングですが、廉価なこともあってKガイドではありません。それはちょっと残念ですが、廉価なロッドほど省かれがちなガイド仕様について、きちんと種類まで明記されているのは好感が持てますね。

ジョイントは並継が使われています。


グリップはFUJIのVSSシートに加え、セパレート仕様。軽さが求められるエギングロッドではセパレートグリップが常識となっています。

希望価格8000円台ながら、きっちりケース付きです。嬉しい反面、ケースは社外品でもあるので、省いて価格を抑えるという選択肢もありだと思います。
まとめ
以上、「エギンガーパックSE」でした。残念ポイントはKガイドでないことですね。このロッドのようなY形状のガイドでPEを使うと、Kガイドよりもだいぶ絡みやすいです。ましてやエギングは巻く釣りではないので、ラインに掛かるテンションが一定ではないことから、ラインメンディングが上手ではない初心者だと特にライントラブルを誘発してしまいます。
そういう意味では初心者向けではありません。中級者のサブロッドにオススメです。
一方で、価格に対する仕様は悪くありませんし、ソルトでの釣りでは何かと使い勝手の良い8フィート台で重たくもないので、1本あればなにかと使えそうです。小型メタルジグを用いたカマスや小型青物釣り、フッコクラスまでのシーバス釣り、ちょい投げ釣りなど。
エギングというよりは、ソルト系のなんでもロッドとして活用するのが、このロッドの最適解だと思います。エギングロッドというジャンル自体、なんでもロッドとして使いやすいと言われることが多いですしね。


メーカーHP:https://www.proxinc.co.jp/lineup/page.jsp?mode=id/1106
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