パックロッドを多くラインアップしているテイルウォーク。毎年、なにかしらのパックロッドを新発売してくれる、パックロッダーにとっては嬉しいメーカーさんです。
今年も「アウトバックライト」や「ナマゾンモバイリー」など、注目のパックロッドを発売しました。そんなテイルウォークより、この記事では「AJIST SSD」を紹介します。
スペック
上が544、下が604です。
機種名 | レングス | 継数 | モバイルレングス | 自重 | ルアー | ライン | 希望価格 |
554 | 5フィート5インチ | 4 | 45センチ | 65グラム | MAX3グラム | 0.2-0.4号 | 22000円 |
604 | 6フィート | 4 | 50センチ | 67グラム | MAX4グラム | 0.2-0.4号 | 22000円 |
「AJIST SSD」は、2ピースと4ピースがラインアップされており、4ピースなのは2モデルとなります。
スペックを見て分かる通り、本格的なアジングロッドとなっています。短いとはいえ、どうしても自重が重くなりがちなパックロッドにおいて、70グラムを下回るのはすごいですね。技術の進歩を感じさせてくれます。
それでいて、20000円ちょいの価格は魅力的です。メインロッドとしても十分使えるだけの性能を秘めていることでしょう。
仕様
ガイドにはステンレスフレームSICリングが使われています。形状はKフレームで、軽量ロッドにありがちな1本脚のタイプではないので、強度的な不安もありません。
ブランクには上位機種の「AJIST TZ」と同等のものが使われています。「AJIST TZ」は同じ5フィート5インチのモデルで希望価格が30000円です。ガイドの仕様変更とグリップ周りを簡素化することで価格を抑えたのが「AJIST SSD」みたいですね。
「AJIST TZ」には、チタンフレームトルザイトリングが使われています。グリップの分もありますが、それで7000円の価格差が出ると思うと、ガイドって高いんだなぁと思っちゃいますね。
汎用性は高くない
ショートレングスでめちゃくちゃフィネスロッドになるので、汎用性は高くありません。
ブラックバス相手ならSUL(スーパーウルトラライト)クラス相当。本当に繊細な釣りを使うときに使うようなスペシャルモデルのようなものです。
トラウト相手には結構いけるかも。ショートレングスだから源流、上流域のような狭いポイントでも扱いやすいし、ファーストテーパーなのでルアーコントロールもしやすい。管理釣り場で使うのなら、ノセる竿ではなく、カケる竿ですね。
もちろん、ソルトライトゲームにも良いですが、アジングロッドのなかでも最もライトな部類の、1グラム前後のジグヘッドを用いた「ジグ単」に使うようなロッドなので、不意の大物が掛かったときはラインブレイクを待つのみになっちゃいます。また、カマスやメッキなどを狙うことを思えば、10グラムくらいまでは背負いたいところです。
総じて対応できる幅は広くないので、アジングにとことん使うつもりで購入しないと、ちょっと後悔しそうです。
以上、「AJIST SSD」の紹介でした。
アジングに特化したスペシャルモデル故に汎用性は高くありません。しかし、アジングパックロッドは決して多くありません。アジングに興味があり、省スペースができるパックロッドが良いって方には自信を持ってオススメできる仕様ですが、市場全体のニーズとしてはそこまで大きくないかと思います。
恐らく少量生産になるので、欲しい方は早めの確保が良さそうです。
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