「ミニマリズム リベルテ」この価格でチタンフレーム!?ティクトのハイコスパなパックロッド!

cyoshi

アジングやメバリングなど、ソルトライトゲームを主戦場とするメーカー「TICT(ティクト)」より、新しくパックロッドが発売されました。

このパックロッドは、アジやメバルだけでなく、クロダイやシーバスまでカバーするみたいです。

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基本情報

モデル名:MINIMALISM Liberte(ミニマリズム リベルテ)

メーカー:TICT(ティクト)

発売年月:2021年9月

メインターゲット:アジ、メバル、クロダイ、シーバスなど(機種による)

モバイルタイプ:ジョイント、4~5ピース

スペック

商品名 ティップType Length
(ft./cm)
Section Close
(cm)
Weight
(g)
TopDia
(mm)
ButtDia
(mm)
Lure wt.
(g)
Line
(MONO)
Line
(PE)
メーカー希望
小売価格(税別)
MLS-624 チューブラー 6’2″(188) 4pc. 51cm 58 1.1 7.1 ~3.5g ~6lb ~#0.3 ¥27,000
MLS-725 チューブラー 7’2″(219.5) 5pc. 47.5cm 85 1.4 9.1 ~10g ~10lb ~#0.6 ¥28,000
MLS-805 チューブラー 8’0″(244) 5pc. 52.5cm 98 1.6 11 ~21g ~12lb ~#0.8 ¥29,000

なんとパワー表記がありません。これは珍しいですね。

あたまの「MLS」は、ミディアムライトではなく、ミニマリズム リベルテの頭文字をとったMLに、スピニングを表すSの組み合わせでしょう。

スペックから察すると、「MLS-624」がUL(ウルトラライト)、「MLS-725」がL(ライト)、「MLS-805」がML(ミディアムライト)と考えるのが妥当でしょう。

ガイドはなんとチタンフレーム

このロッド、ガイドがすべてチタンフレームSICガイドなんです。

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ハイエンドロッドなら珍しくはないですが、価格が3万円を下回るロッドでチタンフレーム搭載は、なかなかのコスパです。ましてや、2ピースよりもコストのかかるパックロッドですからね。

チタンフレームのメリットは、ステンレスフレームと比べて軽いことにあります。そのおかげか、一番長い805でもアンダー100gという、驚異的な軽さを実現しています。

さらに、スペック上の自重では分からない要素として、持ち重りがあります。ブランクが重たいほど持ち重りがしやすく、スペック上の自重と持った時の重さは必ずしもイコールではありません。

パックロッドは2ピースなら1か所で済むジョイント部分が複数個所できます。ジョイント部分は補強のために芯を入れたりするので、どうしても重たくなります。それがグリップよりも先端側のブランクにあるので、余計に重さ(先重り感)を感じます。これが「パックロッドは重たい」と感じる主な理由です。

ブランクにくっつくパーツのなかで最も重たいものがガイドです。そのガイドに軽量なものを使えるんだから、持ち重りもかなり軽減されていることでしょう。

強度という点でチタンフレームとステンレスフレームを比較すると、甲乙つけがたいです。固さという点ではチタンフレームですが、同時に粘りがありません。曲げて、戻してを繰り返した場合、より早く折れるのはチタンです。ステンレスは粘りがあるのでチタンより長持ちします。

防錆性能ではチタンに軍配があがります。ステンレスフレームもかなり錆びにくいですが、チタンフレームは本当に錆びません。あまりロッドのケアをしない人、釣行回数がめちゃくちゃ多いって人はチタンフレームの防錆性能が嬉しいと思います。

手持ちの「モアザンモバイル765MLX-5」は、チタンフレームが使われていますが、10年以上使用した今も全く錆びていません。青錆もなし。ちなみに購入後に洗浄したのは片手で収まるくらい。

ズボラな性格なんです(;・∀・)

まぁ主戦場が淡水って人には関係ありませんけどね。

グリップには高級コルクを使用

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コルクグリップとなっています。3Aコルクは、コルク素材のなかでも高級なもので、EVAのグリップよりもコストが高くなります。

コルクグリップは、トラウト系ではまだまだ多いですが、それ以外の釣りではEVAが主流となっています。汚れが目立ったり、濡れると滑りやすいといったデメリットがあるうえに、コスト的にもよろしくないとなれば、デザイン以外の理由でコルクグリップを採用する理由はありません。

それでもこのロッドはコルクグリップを採用しました。本格的な性能のなかにあっても、コルクグリップとすることで、パックロッドならではの「遊び心」が表現されていますね。

嬉しいジョイントマーク付き

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あると嬉しいジョイントマーク付きです。これがあるとないとでは、セッティングに掛かる手間が全然違いますからね。実はパックロッドのなかでも、かなり重要な機能だと思っています。

1つ1つ目視で確認して、マークを入れないといけないので、かなり手間なんですけどね。だからこそ、きちんと入れてくれているパックロッドは好印象です。

ケースも気がきいているね!

ハードケースに加えて、ソフトケース(竿袋)も付属します。

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ハードケースは形状こそ一般的な円筒型ですが、取っ手がマジックテープで取り外しできるようになっています。カバンにインするとき、括りつけるときなど、取っ手がいらないときは外すことができます。細かな点だけど、ユースシーンをよく考えていますね。

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ソフトケースは、最近あまり見なくなった1ピース毎に部屋が分かれているタイプです。昔のパックロッドって、ハードケースがない代わりにこういう竿袋が付属していたなぁと思いだします。

MLS-624

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フィールドを問わず、ライトゲームをメインとしたロッドです。

自重は58gとめちゃくちゃ軽量!シリーズ中、唯一の4ピースになっており、センター分割で持ち運びしやすくなっています。

アジングやメバリングのほか、ブラックバスやトラウトなど、淡水でのゲームでも使いやすくなっており、ライトゲーム好きにぴったりな1本です。

MLS-725

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ソルトでのライトゲームをメインとしたロッドです。

7フィート2インチでこのパワーって、割と万能です。624はかなりライトですが、こちらは適度にライトなので、ブラックバスも行けるし、ソルトゲームもいける。ブラックバスではワーミングまたはライトプラッギング、ソルトではカマスやメッキなど、小型のメタルジグやプラグを多用するゲームにピッタリですね。

5ピースになったことで、モバイル性能としては624を上回ってシリーズナンバーワンです。1本でなんでもできるってこともパックロッドの大事なポイントなので、シリーズの中核とも言える機種でしょう。

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MLS-805

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クロダイやライトなシーバスゲームまでカバーする、シリーズ中で最強パワーのロッドです。

8フィートながら98gという自重は、ちょっと軽すぎる。ルアーウェイトのMAXが21gとなっていますが、実際にはもう少しライトなロッドでしょう。

とはいえ、繊細なティップが欲しくなるクロダイ狙いのワーミングや、バチ抜けでのシーバスゲームなど、このロッドが活躍する場面は多々あります。

東京湾奥を主戦場とする人にとっては、最も身近なゲームで活きる1本となっています。私自身、シリーズ中で1番惹かれる機種ですね。

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まとめ

以上、ミニマリズム リベルテでした。

価格自体は2万円後半と安くはありませんが、仕様的にはコストパフォーマンスに優れたパックロッドとなっています。

メインで使えるパックロッドを探しており、予算的にもいけるのなら、かなりおススメなパックロッドと言えるでしょう。サブとしては少々高いかな。

ケースひとつ取っても、かなり考えられて作られたことが伺えます。よくある○○のパックロッド版ではなく、はじめからパックロッドのシリーズとしてつくられたものですし、大手メーカーではないからこそできる「こだわり」が詰められた1本となっています。

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