
ダイワの「モバイルパック」が、2022年、モデルチェンジします。前モデルは、下位機種の「クロスビートSW」とほぼ性能が変わらないのに、中途半端に高く、あまり魅力がないロッドでした。
しかし、モデルチェンジしたことで、実売1万円ちょいのロッドとしてはとても魅力的なテレスコロッドへと進化しました。
基本情報
モデル名:モバイルパック
メーカー:ダイワ
発売年月:2022年4月
メインターゲット:機種による(フレッシュからソルトまで、ショアからの釣りを幅広くカバー)
モバイルタイプ:テレスコピック(5-6ピース)
スペック
全長 (m) | 継数 (本) | 仕舞 (cm) | 自重 (g) | 先径/元径 (mm) | ルアー 重量 (g) | 適合エギ (号) | ナイロン (lb.) | PE (号) | カーボン 含有率 (%) | メーカー 希望本体 価格(円) | |
646TUL | 1.93 | 6 | 41 | 94 | 1.2/11.8 | 1~6 | ― | 2~6 | 0.2~0.6 | 90 | 13,600 |
666TL | 1.98 | 6 | 41 | 98 | 1.3/11.8 | 2~10 | ― | 3~8 | 0.3~0.8 | 91 | 14,600 |
746TUL | 2.24 | 6 | 46 | 102 | 1.2/11.8 | 1~6 | ― | 2~6 | 0.2~0.6 | 91 | 16,000 |
766TML | 2.29 | 6 | 49 | 122 | 1.5/14.8 | 5~25 | 2.5~3.5 | 6~12 | 0.6~1.2 | 92 | 16,900 |
866TML | 2.59 | 6 | 54 | 133 | 1.6/14.8 | 5~25 | 2.5~3.5 | 6~12 | 0.6~1.2 | 93 | 17,500 |
905TM | 2.74 | 5 | 65 | 170 | 1.4/14.8 | 7~35 | 3.0~4.0 | 8~16 | 0.6~1.5 | 92 | 18,500 |
965TMH | 2.9 | 5 | 68 | 175 | 1.6/15.3 | 10~40 | ― | 10~20 | 0.8~2.0 | 92 | 19,500 |
665TMB | 1.98 | 5 | 48 | 125 | 1.6/12.8 | 7~35 | ― | 8~16 | 0.6~1.5 | 91 | 17,000 |
765TMHB | 2.29 | 5 | 54 | 140 | 1.8/14.8 | 10~40 | ― | 10~20 | 0.8~2.0 | 93 | 18,000 |
幅広く対応できるように、様々な機種がラインアップされています。貴重なベイトのテレスコピックロッドも2機種あります(末尾がBの機種)。


ブランク素材に「HVF」を採用!

モデルチェンジによる目玉は、なんといってもブランクに「HVF」が採用されたことです。実売で1万5000円以下になりますが、その価格帯で「HVF」が搭載されているのはコスパが良いですね。
ちなみに「HVF」とは
ロッド性能に最も影響を与えるカーボンシートにおいて、ダイワはカーボン繊維そのものの高弾性化はもちろん、カーボン繊維を取りまとめる接着剤的な樹脂(レジン)量に着目。贅肉とも言えるレジンの量を減らして代わりにカーボン繊維の密度を高めた「高密度HVFカーボン」はより筋肉質でパワフル。粘りや強度を重視した竿に最適な素材となっている。
簡単に言うと、軽量にできて、シャッキリ感のあるロッドに仕上がります。安いロッドだと、反発力というか、復元力のないダルい調子のロッドも多かったり、反発力があると思ったら強度が全然なかったりしますが、このブランクはまずそういったことはありません。強度的に不安のあるテレスコピックであっても「HVF」なら安心ですね。
「エアセンサーシート」搭載!

リールシートはなんと「エアセンサーシート」が採用されています。これもこの価格帯のロッドとしては良コスパになります。
「エアセンサーシート」とは
軽量化・高強度・高感度を実現するカーボンファイバー入り「エアセンサーシート」。用途に応じて専用設計することで汎用リールシートでは体験できない操作性を実現。
「HVF」と比べると、ロッドの性能に及ぼす影響は小さいですが、あるに越したことはないです。軽量、高強度、高感度、どれも大切な要素です。
ガイドはまぁまぁ…

ブランクやリールシートにコストを掛けた代わりに、ガイドはちょっとしょぼくなっています。テレスコピック用のガイドに、リングはトップのみSICリングで、あとはOリング。
他の釣りに比べて、圧倒的にキャスティング回数が多いルアーフィッシング。さらにソルトルアーではPEラインを使うことが多い。できればライントラブルの少ない、Kガイドを搭載してほしいところです。
ナイロンやフロロカーボンラインではさほど問題ないです。それから、キャスティング回数の少ないエサ釣りも気にしなくてよいですね。
まとめ
特徴のなかった前モデルと比べて、「HVF」や「エアセンサーシート」という、明確なウリができたのが大きいですね。下位機種の「クロスビートSW」と比べても、胸を張って上位機種といえる仕様となりました。
価格的に見ても、かなり魅力的なテレスコロッドに仕上がっていると思います。安価でそこそこ使えるテレスコロッドが欲しいとなれば、「モバイルパック」一択ですね。
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