
ずっといつか行こうと思っていたのに、なんだか行く気分になれなかったポイント、それが弁慶堀でした。最寄り駅の永田町が以前は通勤ルートだったのにも関わらず。
しかし、ホームポイントの荒川三領水門のあまりの釣れなさっぷりと、あまりの魚に対する縁の無さに発起し、弁慶堀デビュー戦と相成りました。
さて、日本一都会育ちなバスを釣りにいこか。
弁慶堀ってどんなところ?
ビジネス街のど真ん中、千代田区赤坂・紀尾井町にあるお濠です。
歴史は古く、ボート場としてはオープンしてから60年以上経っているみたいで、現在はブラックバスやニジマス、鯉などを放流し、大都会の中の釣り場として人気を博しています。
平日に行こうものなら、景色の中の90%はスーツを着たビジネスマン。キャップに変更グラス、そして釣竿を片手に持ったアングラーなどは異質の存在です。
弁慶堀の広さは、ちょっと大きめの野池レベルで、水深も全体的に浅いです。恐らく10人も出艇すれば、かなり手狭に感じるでしょう。
全体的にウィードが多く、いかに上手くウィードエリアを釣るかがポイントになりそうです。また、オーバーハング+シャロー、レイダウンなどもあり、魚が付いているかどうかは別として、それなりに変化があって楽しめます。
バス釣りをするためにはボートを借りる必要があります。オカッパリからは禁止です。
ボート代は2017年4月現在で、1時間1500円、2時間2500円、終日(2時間以上)3000円です。
寒い時期にはニジマスを放流していますが、バスの放流はしていないようで、管理釣り場のように有料だけどある程度釣果が保証されるわけではなく、ボウズも普通に有り得るみたいなのでご注意ください。
出艇!ボートの釣りは久しぶりすぎる。
受付と準備を済ませて、いざ出艇です。
橋の上から見えバスを発見したので、まずはそのあたりからと思っていたら、常連さんと思わしき先行者が釣り上げていました。発見したバスかどうかは分かりませんが、おもいっきりポイントが重なっているので、どっちにしても攻められません。とりあえず、桟橋に近い方のオーバーハング側から攻めていくことにする。
と、ここであることに気が付く。
それはボートの操船に気を取られて、じっくりと攻められないことです。しかも、この日はまぁまぁ風があったんだけど、手漕ぎボートってめちゃくちゃ流されるね。あまりに久しぶりのボートで要領が掴めない。
ここで釣果を出そうと思ったら、釣りの技術と同じくらいボートの操船技術も大切だなぁと早速感じた次第でございます。

不慣れな操船に四苦八苦しつつ、ドライブスティック3インチのノーシンカーで攻めていると、30センチほどのバスがチェイスしてきました。しかし、バイトまでは至らず。
このときは、これが最初で最後の反応となるとは思っていなかった・・・。
初めてのポイントなのでとりあえず全体的に回ってみる。すると、とあることに気が付きました。
弁慶堀が折れ曲がるあたりから、どうも水質が悪いのです。相変わらずウィードは繁殖しているものの、ウィードに細かい藻が絡みついており、それがルアーに絡まってアクションが悪くなる。
スピナーベイトはブレードが回転しなくなるし、ミノーやクランクなんてもってのほか。これは攻めにくいなあと感じました。
濁りも桟橋側と比べてキツイ。濁っているだけなら問題ないが、水質が悪いのは魚を寄せない原因となります。特に流入河川のない池である弁慶堀ならなおさらの事。

最奥部でレイダウンなどを丁寧に攻めてみましたが、終ぞバスからのお返事はいただけませんでした。
この日は妻の誕生日。色々と仕込まないといけないので、不完全燃焼ではあるが切り上げることにしました。
いつか「日本一都会育ちのバス」にリベンジをしたいとは思うけど、お金を払って釣りをする習慣のない自分にとって、1回3000円はきついなぁ・・・。
だって3000円の交通費を掛ければ、もっと釣れそうなポイントに行けちゃうからね。
~フィッシングデータ~
日時 4月29日 11:00~13:30
ロッド トレイルブレイザーTBC644LF(ラパラ)
リール アルファスエア7.2L(ダイワ)
ライン フロロ6ポンド