※画像は公式HPより転載
パックロッドの定義ってなんでしょうかね?
コンパクトになること。これはだいたい皆さんイメージされると思います。
では具体的に仕舞寸法が何センチ以下ならコンパクトと呼べるのでしょうか。
これは皆さんマチマチだと思います。
今回紹介するのはパックロッドではありませんがマルチピースのロッドです。
コンパクトになること、その効果を追求した結果、びっくりするようなハイエンドモデルがマルチピースを採用しました。
ダイワのシーバスロッドの最高峰モデル
モアザンといえば、ダイワのシーバスロッドのハイエンドモデルのブランド名ですよね。
パシフィックファントムZ(懐かしい)から、モアザンというブランドに切り替わったときはちょっと慣れなかったですけど、いまやシーバス界を代表する一大ブランドです。
そのモアザンのなかでもスペシャリティかつ最高峰なのが今回紹介するワイズメンというモデルです。
とにかく今の最新鋭の技術が惜しげもなく投入されたハイエンドというか、まじで最高級のシーバスロッドです。
どんな技術があるの?っていうところは、ここで紹介すると長くなるし、この記事で言いたいことと逸れてきてしまうので割愛します。
ごめんだけど、自分でダイワのホームページにいってみてください。
どんだけ高級やねんってところが分かるように、スペックだけ貼っておきますね。
アイテム | 全長 (m) |
継数 (本) |
仕舞 (cm) |
自重 (g) |
先径/元径 (mm) |
ルアー重量 (g) |
適合ライン | カーボン 含有率 (%) |
メーカー希望 本体価格(円) |
JANコード | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ナイロン/ フロロ(ib.) |
PE(号) | ||||||||||
T150M-5 平狂 | 4.57 | 5 | 112 | 322 | 1.7/19.7 | 10-50 | 8-16 | 0.8-2.0 | 99 | 98,000 | 121309* |
AGS 90L | 2.74 | 2 | 141 | 125 | 1.5/10.9 | 5-24 | 6-16 | 0.6-1.2 | 97 | 93,000 | 216340* |
AGS 97ML/M-4 | 2.92 | 4 | 79 | 147 | 1.5/10.9 | 7~35 | 6~16 | 0.6~1.5 | 98 | 100,000 | 277129* |
AGS 130M-4 | 3.96 | 4 | 105 | 215 | 1.8/14.8 | 10~50 | 8~16 | 0.8~2.0 | 98 | 124,000 | 277112* |
※メーカー公式HPより転載
希望価格を見てもらえれば分かりますが、めちゃくちゃ高いです。
10万超えってまじですか!??
販売力のあるダイワだからできることですよね。
鮎竿とかに比べれば安いですけど、あれはそもそもめちゃくちゃ長いからね。
戦略的マルチピースという考え方
気が付きました?AGS90L以外は4ピース以上なんですよ。
同時に仕舞寸法を見てもらうと、一番コンパクトなAGS 97ML/M-4でも79センチとけっしてモバイルとはいえない数値です。
このワイズメン、主にはロックショアなどの過酷なシチュエーションで使うことを想定しているというところに、今回言いたかった「戦略的マルチピース」という概念があります。
クルマの釣行でも、降りてから歩くポイントって多いんですよね。
むしろ人の入らないおいしいポイントほど、その傾向にあります。
クルマからポイントまでの道程が平たんなら良いんですけど、ロックショアなんていったらまじでフィッシングなのかクライミングなのか!?みたいなところもあります。
こういうロッドを使うようなエキスパートほど、そういうポイントをセレクトする傾向が高まるんじゃないでしょうか。
そのときにたたんでも長ーいロッドは邪魔くさい。
下手したら、木に引っ掛けたり、岩肌にぶつけたりして、ポイントに到着する前に破損することだってあるかもしれない。
だからコンパクトになるマルチピースなんですよね。
ロングロッドが必要になるシチュエーションならなおさらのこと。
ところがマルチピースというと感度や強度など、2ピースに比べて劣るというイメージがついてまわります。
それを解決したのが、極限までこだわった継ぎ方法であるV-ジョイントαです。
以下、公式HPからの引用です。
DAIWAが長年のカーボン研究の末に辿り着いた一つの形、V-ジョイント。
節の合わせ部分にダイワ独自のバイアス構造を採用することで、合わせ部のスムーズな曲がりを実現し、パワー・レスポンス・感度が向上する。
今日まで積み重ねたフィールドデータに基づき、さらに、その向上幅を大きくし、さらに軽量化も実現するという大きな進化を遂げたのがV-ジョイントα。
ナノプラスを含む高強度素材とダイワ独自の超高精度ロッド設計・製造テクノロジーによってV-ジョイントが進化する。
強く。軽く。美しく。
ロッドジョイントをかぎりなくシームレスへ。まるでワンピースへと。
引用おわり
なんかわからんけど、すげーよねw
構造上、継ぎの部分がないほうが性能が良いのはロッドの宿命です。
ところがワンピースでは持ち運びが現実的ではないので、ある程度の長さ以上のロッドには継ぎがあることも宿命です。
その宿命に真っ向から立ち向かっていると思ってもらえればOK。
他社はせいぜい「強度と感度に優れる印籠継ぎ!」とか、その程度ですけど、ここまでこだわっているのは説得力抜群ですよね。
これによってマルチピースの不利な点をカバーしているんです。
ほぼワンピース感覚。最高級だからできる技術によって、マルチピースでありながら最高峰の性能を実現しているんですね。
実は大事?マルチピースの知られざる利点とは。
いきなりですけど、うちは首都圏にある集合住宅です。
9フィート(270センチ)以上の長ーいロッドで2ピースだと、単純に考えて135センチ以上の棒を仕舞うスペースが必要になるわけですね。
集合住宅の何が不便かといえば、占有スペースが少ないんですよね。
戸建てならガレージ部分とか、住宅部分に加えて庭が使えますけど、集合住宅はそういうわけにはいかないんですよね。
だからロッドの収納ひとつとってもコンパクトであることはかなり重要なポイントなんですよ。
ロッドスタンドなんて置くスペースありません。
長物を置くところといえば傘立てくらいかw
実はモバイル性能って、都会の狭小住宅に住んでる方にはかなり重要な要素だと思うんですよね。
その点、ワイズメンは13フィートとか、15フィートなんてくそ長いロッドでも仕舞は1メートルとちょっと。
いつもは都心であくせく働いているのに、休日は波が打ち付けるロックショアでシーバスやヒラを追っかける、そんな二極化なアングラーにもおススメなスーパーハイエンドロッドだと思います。
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