パックロッド・オブ・ザ・イヤー2021/人気のパックロッドはこれだ!
明けましておめでとうございます。2022年一発目のネタは、毎年恒例となりました「パックロッド・オブ・ザ・イヤー」でございます。
毎年のルールにならって集計してみたんですけど、これが全然面白くないんですね。結局昨年と似たような顔ぶれに加えて、アブガルシアの一強っぷりがもっと強くなってしまいまして。
私としては色々な種類のパックロッドを紹介したいので、どうも目新しさがなくてつまらない。
そこで2021年の「パックロッド・オブ・ザ・イヤー」は、レギュレーションを変更します!
集計ルール
これまでは当ブログを通してAmazonで注文いただいた【個数】で順位を決めていました。もちろん、多いほど上位です。
それを2021年は【注文額】にします。
例えば、20000円のロッド1本と5000円のロッド3本(計15000円)なら、前者のほうが上位になります。どうしても安価なロッドほど数が出やすい傾向にあるので、これまでのランキングでは単価が10000円前後のロッドが有利でした。
しかし【注文額】となると、数が出にくいフラグシップやハイエンドのロッドであっても1本で逆転します。
例えば、シマノの「ポイズンアルティマ」なんて1本で80000円くらいするので、年間で1本出ればランキング上位が確定します。
賛否あるかと思いますが、よりホンモノを探し求めるパックロッダー向けの内容になるんじゃないかなと思います。
また、公平を期すため、シリーズ毎ではなく機種毎の集計となります。
「トラギア」を例にあげると、「トラギア」の各機種を合わせたポイントではなく、「トラギア」のなかの「C636ML」だけのポイントとなります。そうしないと、機種が多いシリーズが有利になってしまうので。
さらに、具体的な金額や注文個数を公表するとAmazonアソシエイトの違反になる恐れがあるため、順位の決定する数値はポイント表記とします。
では、「パックロッド・オブ・ザ・イヤー2021」、スタートです。
10位 クロスフィールドXRFS-935M-MB
メーカー…アブガルシア
ポイント…370pt
2020年ランキング…ランク外

レングス | 9フィート3インチ |
ジョイント数 | 5 |
モバイルレングス | 60.0センチ |
ウェイト | 175グラム |
ルアー | 7-35グラム |
ライン | 0.8-1.5号(PE) |
希望価格 | 14000円 |
モバイルタイプ…ジョイント
ロッドタイプ…スピニング
やっぱりアブガルシアは強いね。クロスフィールドシリーズって、たぶん、日本で1番売れているパックロッドシリーズなんじゃないかな。
この「XRFS-935M-MB」は、シリーズ中でも強いロッドとなっており、大河川でのシーバスゲームやサーフゲーム、ライトなショアジギングなどで活躍します。9.3フィートの5ピースなので、モバイルレングスはちょっと長いですが、このクラスのロッドがあると、釣って楽しい、食べて美味しい魚が狙えちゃいます(´ω`*)


9位 エアエッジモバイル664M/MLB
メーカー…ダイワ
ポイント…380pt
2020年ランキング…ランク外

レングス | 6フィート6インチ |
ジョイント数 | 4 |
モバイルレングス | 54センチ |
ウェイト | 112グラム |
ルアー | 5-18グラム |
ライン | 7-16lb(ナイロン、フロロカーボン) |
希望価格 | 28500円 |
モバイルタイプ…ジョイント
ロッドタイプ…ベイト
うちのブログはソルトルアー向けの内容になっているので、あんまりバスは強くないんだけど、それでもランクインしてくるのはダイワ人気のなせることでしょう。
6.6フィートでML(ミディアムライト)という、まさにバーサタイルなベイトロッドとなっています。とりあえず1本でなんでもこなしたいバサーにとってど真ん中な1本ですね。
8位 ソルティスタイルカラーズSTCS-664LS-PO
メーカー…アブガルシア
ポイント…430pt
2020年ランキング…ランク外

レングス | 6フィート6インチ |
ジョイント数 | 4 |
モバイルレングス | 53.5cm |
ウェイト | 100g |
ルアー | 0.2-7g |
ライン | 0.2-0.8号(PE) |
希望価格 | 16000円 |
モバイルタイプ…ジョイント
ロッドタイプ…スピニング
ソルトライトゲーム向けのロッドです。機種名末尾の「PO」はパッションオレンジというロッドカラーを示しています。
アジ、メバルをはじめ、ソルトライトゲームは手軽に楽しめて、食べても美味しいっていう、ビギナーに最もオススメなジャンルとなっています。
私もルアーフィッシングを始めて間もない頃は、ソルトライトゲームにハマりまくりました。今でも大好きな釣りですが、ちょっと海が遠いので川でシーバス釣っています。だから、ライトゲームが恋しいんだよねぇ( ;∀;)


7位 クロスフィールドXRFC-654ML-BF-MB
メーカー…アブガルシア
ポイント…450pt
2020年ランキング…5位(2ダウン)

レングス | 6フィート5インチ |
ジョイント数 | 4 |
モバイルレングス | 53cm |
ウェイト | 120g |
ルアー | 2-18g |
ライン | 0.4-1.2号(PE) |
希望価格 | 12000円 |
モバイルタイプ…ジョイント
ロッドタイプ…ベイト
万能ベイトロッドとして一部で絶賛されているパックロッドです。確かにリーズナブルな価格ながら、しっかりと作られている印象を受けますね。
ガイドがKフレームではないのも、スピニングと比べてラインのガイドへの絡みが少ないベイトロッドだからさほど気になりません。バッドは強く、ティップは柔らかくつくられているので、ルアーの対応幅が広く、大物が掛かっても対応できるだけのパワーを秘めています。
ソルトとフレッシュというフィールドを超えてバーサタイル性能を発揮する1本で、価格的にも“はじめてのベイトタックル”にピッタリといえますね。


6位 クロスフィールドXRFS-835M-MB
メーカー:アブガルシア
ポイント:470pt
2020年ランキング…3位(3ダウン)

レングス | 8フィート3インチ |
ジョイント数 | 5 |
モバイルレングス | 54cm |
ウェイト | 151g |
ルアー | 5-30g |
ライン | 0.8-1.5号(PE) |
希望価格 | 13000円 |
モバイルタイプ…ジョイント
ロッドタイプ…スピニング
またクロスフィールドだよ~(;・∀・)これだけうちのブログに貢献してくれているのはありがたい反面、記事の面白味がなぁ。。。
この835Mは、シーバスゲームにピッタリです。ただし、ガイドがKフレームではないので、PEラインを使うときはガイドへのライン絡みに気をつけましょう。個人的にスピニングタックルでPEラインを使うのなら、Kフレームをおススメします。
あ、絡まった状態で巻けるからって巻くのはNGですよ!砂などが付着してヤスリのようになったPEラインがブランクを傷つけ、最悪の場合、次の1投で折れますので(経験あり)。


5位 セブンハーフ76MLB
メーカー:ダイワ
ポイント:510pt
2020年ランキング…ランク外

レングス | 7フィート6インチ |
ジョイント数 | 4 |
モバイルレングス | 63cm |
ウェイト | 111g |
ルアー | 7-25g |
ライン | 0.6-1.0号(PE) |
希望価格 | 38800円 |
モバイルタイプ…ジョイント
ロッドタイプ…ベイト
ダイワが万能レングスと謳う、7フィート6インチのロッドがランクインです。76MLBは、シーバスゲームがピッタリですね。この長さのベイトパックロッドって希少なので、“わざわざこれを買う理由”を感じさせる1本です。
私は10年以上、「モアザンモバイル765MLX-5」を使用していますが、これが「セブンハーフ」と同じ7フィート6インチのパックロッドなんですよ。確かにシーバスをメインに、ソルト系の釣りなら幅広く対応します。しかし、これでバス釣りやアジ、メバルなどのライトゲームをやろうとは思いません。「セブンハーフ」がレングス統一であってもパワーが細分化されているのは、ある意味で対応できる限界を示しているとも言えます。
7フィート6インチがハマるジャンルの釣りやフィールドがメインなら良いですが、そうでないのなら「セブンハーフ」にこだわる必要はありません。ミドルクラスのパックロッドとして、良い選択肢でもありますけどね。


4位 アウトバックNC765L
メーカー:テイルウォーク
ポイント:570pt
2020年ランキング…ランク外

レングス | 7フィート6インチ |
ジョイント数 | 5 |
モバイルレングス | 50cm |
ウェイト | 135g |
ルアー | MAX25g |
ライン | MAX12lb |
希望価格 | 26000円 |
モバイルタイプ…ジョイント
ロッドタイプ…ベイト
普通に考えて、ベイトロッドよりもスピニングロッドのほうがずっと人気があるはずなんですけど、2021年はベイトロッドが多いですね。トップスリーはスピニングロッドなので、このロッドはベイトロッドに限れば1位となります。
5位のセブンハーフと似たようなスペックですが、こちらは5ピースとなっており、よりモバイル性能に優れています。私自身、欲しいなぁと購入を何度も検討した機種です。ベイトタックルでのシーバスゲームをするのなら、本当にオススメですね。モバイル性能にこだわらないのなら、セブンハーフも良いですが、こっちのほうがコストパフォーマンスに優れています。


3位 ワールドシャウラ ドリームツアーエディション 2832RS-5
メーカー:シマノ
ポイント:660pt
2020年ランキング…ランク外

レングス | 8フィート3インチ |
ジョイント数 | 5 |
モバイルレングス | 54.7cm |
ウェイト | 145g |
ルアー | 7-30g |
ライン | 10-24lb |
希望価格 | 83000円 |
モバイルタイプ…ジョイント
ロッドタイプ…スピニング
新ルールパワー、フラグシップロッドの一撃がさく裂しました。通称「ワーシャウ」がここでランクインです。
現在、シマノのバスロッドは「ポイズン」シリーズがハイエンドを担っていますが、やっぱりシマノといえば「スコーピオン」でしょ!って人もいると思います。「スコーピオン」シリーズは役割を変えて、バスではなくフリースタイルという位置づけのシリーズとなっています。
このロッドの名称にならって、いつか“ドリームツアー”といえるような釣り旅に出かけてみたいですね。なお、このロッドはランカーシーバスなども狙える仕様となっており、コロナ禍で海外に行けなくても”ジャパンモンスター“を追いかけられます。日本でランカーシーバスの聖地といえば、高知の仁淀川に出向いて、アカメも一緒に狙ってみたいですね。
2位 クロスフィールドXRFS-734L-MB
メーカー:アブガルシア
ポイント:690pt
2020年ランキング…1位(1ダウン)

レングス | 7フィート3インチ |
ジョイント数 | 4 |
モバイルレングス | 59.0cm |
ウェイト | 107g |
ルアー | 0.8-14g |
ライン | 0.6-1.2号(PE) |
希望価格 | 12500円 |
モバイルタイプ…ジョイント
ロッドタイプ…スピニング
つよアブ(つよいよ、アブガルシア)
この機種が毎年上位にくるあたり、ソルトライトゲームの人気ぶりが伺えますね。このロッドは2019年と2020年と2連覇していたロッドで、昨年と同じルールであれば3連覇となっていました。
某釣り雑誌の○○オブ・ザ・イヤー企画でも、新製品が強い傾向にはあるものの、ゲーリーヤマモトの「カットテール」のように、強すぎる定番がいましたからね。このロッドも、当ブログ調べのランキングにおいては、もはや強すぎる定番となったのでしょう。
一過性ではなく長い間支持されるものというのは、どのようなジャンルにおいても“本当に良いもの”の証です。バスフィッシングからソルトライトゲームまで使える、コスパのよいパックロッドが欲しいというときは、これを選んでおけば間違いありません。


1位 モアザンワイズメンAGS 97ML/M-4
メーカー…ダイワ
ポイント…710pt
2020年ランキング…ランク外

レングス | 9フィート7インチ |
ジョイント数 | 4 |
モバイルレングス | 79cm |
ウェイト | 147g |
ルアー | 7-35g |
ライン | 0.6-1.2号(PE) |
希望価格 | 100000円 |
モバイルタイプ…ジョイント
ロッドタイプ…スピニング
これが新ルールの怖さ!絶対王者「XRFS-734L-MB」を打ち破ったのは、フラグシップクラスの一撃でした。
いや、エントリークラス何本分の価格なんですか?希望価格は10000円じゃないよ、100000円だからね、0が一つ違うよ。
「モアザンワイズメン」は、モアザンシリーズのなかでも最上級に位置するロッドで、「モアザンブランジーノ」や「無印モアザン」よりもさらに上となります。4機種中2機種がジョイントの4ピース、1機種がテレスコの5ピースとなっています。
元が長いのでカバンにスッポリとはいきませんが、例えば地磯など、ポイントに着くまでに悪路を長く移動する際の可搬性を考慮してのモバイル仕様です。もう本当、アクティブかつストイックに“記憶に残る1匹”を追い求めるためのロッドです。いちアングラーとして、こういうロッドが似合う自分になるっていうのは目標ですよね。


以上、「パックロッド・オブ・ザ・イヤー2021」でした。
新ルールの効果で、これまではランクインしなかったハイエンド~フラグシップクラスのロッドが紹介できたのは良かったかなと思いますが、いかがだったでしょうか。
また、ランクインしなかったものでも魅力的なパックロッドはたくさんあります。この数年でパックロッドは激増しておりますので、自分にピッタリな1本がきっとあることでしょう。
2022年も変わらずに色々なパックロッドを紹介していきますので、当ブログを参考にしていただければ幸いです。