ダイワ

ダイワ「シルバークリークストリームトゥイッチャー」

cyoshi

もうすぐ4月。三寒四温を繰り返しながら、すっかり春めいてきましたね。

世の中では新型コロナウイルスが大流行していますが、釣りという趣味は幸いにも小池都知事の言う「ノー3密」にばっちり当てはまっていまして、リスクが少ないと言えます。

 

今回紹介するのはこれから本格シーズンインの渓流ルアーフィッシングに特化したトラウトロッドです。なにかと閉塞感のある昨今ですので、記事を書きながら「渓流に癒されにいきたいなぁ」と思う筆者でございます。

 

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スペック

アイテム全長
(m)
継数
(本)
仕舞
(cm)
自重
(g)
先径/元径
(mm)
ルアー
重量
(g)
適合ライン
ナイロン
(lb.)
カーボン
含有率
(%)
メーカー希望
本体価格(円)
38UL1.12258751.5/5.41.5-72-66929,500
48L1.42274821.4/6.92-92-69630,500
53UL1.60283851.3/7.41.5-72-69431,000
56L1.68287901.6/7.42-102-69932,000
60UL1.83294921.1/7.41.5-82-69832,500
63L1.91299981.1/7.92-102-69833,000
73ML2.2121141201.4/9.43-183-129935,000
46UL-41.37440801.3/6.41.5-72-69933,000
51UL-41.55444901.6/7.41.5-72-69735,000
48ULB1.42274741.4/6.41.5-72-69532,000
51ULB-41.55444751.5/6.41.5-72-69836,000

パックロッドモデルは3機種ですね。型番の末尾に「-4」がついているものがパックロッドになります。

元々が短いこともあって、すべてモバイルレングスが40センチ台となっています。森や藪のなかを突っ切ることが多い渓流釣りにおいて、これだけ短く収まるのは大きなアドバンテージになりますね。

ポイントまでの道程が開けたところでは2ピースでも全然OKですが、そうでない場合はなにかと危険の多い渓流ですので、移動するときはカバンのなかにロッドを納めて両手を使えるようにしておくのがベターです。

 

デザイン&テクノロジー

グリップはトラウトロッドらしくコルクグリップです。

 

ベイトモデルのトリガーはショートトリガー仕様となっています。

キャスティングスペースの限られる渓流釣りにおいては、オーバーヘッドキャストだけでなく、サイドやバックハンドキャスト、フリップキャストなど、多彩な投げ方をします。それらキャスティングを上手にするためには肘から先、特に手首の動かし方が肝要ですが、ショートトリガーはその動きを妨げにくいです。

 

ガイドはチタンフレーム+SICリングのKガイドが使われています。背の高いハイフレームではなく通常の高さのものですね。

リングの内周について、トラウトロッドであることを踏まえると、多くの他のトラウトロッドよりも大口径となっています。さほど大きな差ではありませんが、糸抜けが良い分、いろいろな素材や太さのラインに対応してくれます。

 

ブランクは素材にカーボン密度を高めた「HVF」を使い、「X45」というカーボンシートを竿先に対して斜め方向に巻くことでネジレ剛性を高めた製法が使われています。このあたりはダイワですっかりお馴染みになった技術ですね。

ジョイントにはお得意の「V-ジョイント」を採用。継ぎに対する技術をPRするメーカーって、実は少なかったりします。

 

渓流ルアーロッドに求められる性能って?

個人的に渓流のルアーフィッシングって、あんまり高額なロッドはいらないと思っています。安物で十分成立する釣り。

それは釣れる魚のサイズがせいぜい30センチ台であるということと、アマゴやヤマメ、イワナといった渓流魚は引きが強い魚ではないということからです。

 

だからロッドの強度というのはさほど重要ではありません。

いちばん大事なのは狙った場所に落とすためのキャスティング性能です。

 

ポイントの規模的にあまり長い距離を引いてこれないことや、閉鎖水域であり、そこに居ついている魚を釣るということを踏まえると、着水してからの数アクションで勝負が決まる世界だったりします。

だから、狙った場所に落とすことがすごく大事。ポイントに着いて1回投げるごとに魚に警戒されて急激に釣れにくくなっていくから、1撃で決めるのがスタイリッシュだし理にかなった釣り。

 

どちらかといえば、魚とのファイトを楽しむというよりも釣るまでのプロセスを楽しむ釣りだと思いますね。

で、どんなロッドがキャスティング性能に優れているかといえば、投げたときに竿先がブレないロッドです。基本的には固いロッドのほうが竿先がブレないので狙った場所に投げやすいんですが、カッチカチに固いロッドでは魚からのバイトを弾いてしまいます。

 

だから、魚のバイトを弾かない、またルアーにアクションをつけやすいしなやかさを持たせつつ、狙った場所に落としやすいブレないロッドが使いやすい渓流ロッドになります。

 

この条件を満たすロッドであればOKです。そして、1万円台のロッドでも十分に満たせる要件だと思っています。

もちろん、今回紹介したシルバークリークストリームトゥイッチャーもそのあたりを突き詰めていますので、渓流釣りにドハマりしてガンガン高みを目指していくぜって人はこのクラスのロッドを使ったら良いと思います。

 

 

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