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ダイワ「シルバーウルフAIR AGS」AGS(エアガイドシステム)を搭載した初めてのパックロッド!

cyoshi

グハッ( ゚Д゚)!見逃していた!!

AGS搭載のパックロッドを出してくれないかなぁ~なんて思っていたら、もう出ているじゃないですか。記事アップは2020年3月だけど、今回紹介する「シルバーウルフAIR AGS」は、2019年5月に出ていたロッドです。

発売から時間が経っていますけど、AGS搭載パックロッドのうえ、貴重なクロダイ(チヌ)ゲーム向けのパックロッドってことでとりあげてみました。

 

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AGSとはなんぞや?

ダイワが誇るテクノロジーのひとつで、AGSはエアガイドシステムの略称となります。

これはガイドフレームの素材にカーボンを採用することで、従来の金属素材を上回る軽量さを実現し、それらを最適な配置にセッティングしたガイドシステムのことをいいます。

 

画像

 

ロッドにとって、ガイドが軽いっていうことは単純な持ち重りの軽減だけにとどまらない恩恵があります。

例えばルアーをキャストしようとロッドを振りぬいたとき、曲がった反動で反対方向にも曲がります。下敷きの端っこを持って上下あるいは左右にふるとビヨンビヨンしますよね。極端にいうとああいう感じのことが起こっています。

この運動は、できるだけないほうがロッドにとっては望ましいんです。多少なりともブレにつながりますから、それがないほうが狙った場所にキャストが決まりやすい。そして投げていて振りぬけが良く気持ちが良い。

この運動を抑えるためにはブランク自体の性能もありますが、当然ながらくっついているガイドが軽い方が慣性が弱くなるため、より早く収束することになります。だから、ガイドが軽いってことはロッドにとって大切なことなんですよね。

 

でも強度が落ちてしまったら意味がない。どんなに使用感が良くても、いざというときに破損するようでは使い物になりません。

AGSは、カーボン素材という非金属ながら、それに匹敵する強度を実現しています。カーボンという素材自体、人類が発見したなかで最も優れた素材という話があるくらい優秀ですから、それも納得ですね。

それから、非金属ということで錆びないというメリットもあります。とはいえ、チタンはそもそも錆びに非常に強い素材だし、最近はステンレスフレームでもほとんど錆びないですけどね。

 

シルバーウルフAIR AGSのスペック

品名 全長
(m)
継数
(本)
仕舞
(cm)
自重
(g)
先径/元径
(mm)
ルアー重量
(g)
ライン カーボン
含有率
(%)
メーカー希望
本体価格(円)
ナイロン(lb.) PE(号)
75LML-S 2.26 2 117 88 0.7/10.4 3~16 3~10 0.2~0.8 98 39,700
79ML 2.36 2 122 93 1.2/10.4 4~18 4~12 0.2~1.0 99 40,700
710ML/MB-S 2.39 2 123 105 1.0/11.4 4~24 4~12 0.2~1.0 99 42,700
76ML-S-4 2.29 4 63 95 0.7/10.8 4~18 4~12 0.2~1.0 99 48,500

メーカー公式HPより転載

パックロッドはラインアップのなかで1機種「76ML-S-4」だけになります。

ソリッドティップを搭載しており、先端の径はわずか0.7ミリとメバリングやアジングロッド並の繊細さを誇っています。それでありながら、バッドは強くすることで4-18グラムという幅広いルアーウェイトに対応します。

クロダイ(チヌ)ゲームは、大別してポッパーやペンシルを使ったトップウォーターの釣りと、ソフトルアーを使ってボトム付近を中心に狙う釣りがあります。このロッドはどちらかといえば後者を意識した仕様で、不意に「カツン」とくるようなショートバイトでも乗りやすいように繊細なティップを装備しています。

 

ほかの釣りに使ってみる

このシルバーウルフAIR AGS 76ML-S-4 、レングス的にもパワー的にも、他のソルトライトゲームにめちゃくちゃ流用しやすいです。

 

①カマスやメッキを狙う。

だいたい14グラムくらいまでの小型プラグやメタルジグをよく使う釣りです。パワー的にもばっちりハマるし、小型魚の場合はけっこう乗りにくかったり、バイトをはじいたりしますが、ソリッドティップのおかげで乗りも良いです。

 

②カサゴやソイを狙う。

この子たちは、エサを食べると一気に自分の住処に戻ります。そのとき、小さな穴ぼこに入られるとなかなか引っ張り出せなくなっていまいます。これを釣り人は「根に潜られた」といいます。つまりは根に潜られるまえに引っ張りだすという、よーいどんの綱引き的な釣りなんですよね。

一方で、割とバイトが繊細なことがあって、意外に乗らないこともある。これはルアーよりもエサで狙ったときに感じやすいんですけど、ククッとティップが入ったと思ったら、引き込むまでに時間を要したり、そのまま離しちゃうこともあったり。

だから、食い込みの良いティップを持ったロッドが望ましい。それでもって、綱引きを制するだけのパワーも兼ね揃えたい。あ、 シルバーウルフAIR AGS 76ML-S-4ってぴったりじゃん。

 

③メバルやアジを狙う。

メバリングロッドやアジングロッドの調子はそのままに、より強くしたのがクロダイ(チヌ)ロッドです。だから、メバルやアジだってOK。でも、小型が多い港湾部ではもっと繊細なほうに寄せたほうが快適なのは間違いないです。大型が見込めるようなポイントならバッチリはまりますね。

 

④シーバスを狙う。

シーバスロッドにもソリッドティップを搭載したロッドがあります。そして、そのロッドたちは春のバチ抜けを意識したロッドとなっています。というわけで、ほぼ似たような性能になっているシルバーウルフAIR AGS 76ML-S-4は、バチ抜けを中心に大活躍してくれます。

バチ抜けシーズンでなくても、ソフトルアーやシンキングペンシルなど、巻いてきたときの抵抗が少ないルアーとは相性が良いでしょう。繊細なソリッドティップはショートバイトを拾ってくれるので、食い渋っているときに使いたいですね。それと、小型のシーバスはちょっかいを出してくる割に乗らなかったり、すぐにバレることが多いんですけど、このロッドならそれも軽減できます。これらを踏まえると、港湾部の小型~中型までのシーバスが多いところが主戦場となるでしょう。

 

AGSじゃなくてよければ廉価版もあるよ

シルバーウルフという、末尾になんのアルファベットもつかない無印モデルがあります。こっちはAGS搭載じゃないけど、お値段も良心的になっています。

品名 全長
(m)
継数
(本)
仕舞
(cm)
自重
(g)
先径/元経
(mm)
ルアー
重量(g)
ライン カーボン
含有率
(%)
メーカー
希望本体
価格(円)
ナイロン(lb.) PE(号)
73ML 2.21 2 115 87 1.2/9.9 4~18 4~12 0.2~1.0 97 19,500
76L-S 2.29 2 119 89 0.8/9.9 2~12 2~8 0.2~0.8 96 19,800
76ML-S 2.29 2 119 91 0.8/10.4 4~18 4~12 0.2~1.0 96 19,900
710ML-S 2.39 2 124 96 1.1/10.9 4~18 4~12 0.2~1.0 96 20,200
76ML-S-4 2.29 4 63 100 0.8/10.7 4~18 4~12 0.2~1.0 86 25,500

AGS搭載モデルと同じくラインアップのなかに1機種「76-ML-S-4」だけがパックロッドとなります。

AGSをはじめ、装備はダウングレードしていますが、あっちはハイエンドモデルなのでかなり突き詰められています。つまり、普通に使用する分にはこっちのモデルでも全く問題ないということ。

というか、これでもかなり良いロッドに仕上がっているはずです。廉価版とはいえ、ダイワで2万円台のロッドですからね。

味付けは先ほど解説したAGSモデルと同じですので、予算に合わせてチョイスすればいいと思います。

 

 

以上、シルバーウルフでございました。

ひとつ不満があるとすれば、AGSモデルと無印モデルと、両方ともパックロッド機種だけやたらと高くないか?ケース代としても価格差がありすぎる。

それでも貴重なクロダイ(チヌ)向けのパックロッドですし、汎用性にも優れています。7フィート超えの4ピースなので、少しモバイル性能がよろしくないですが、よくソフトルアーでシーバスを狙うわたしとしては、一度試してみたいなぁと思うロッドです。

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