「モバトラ8Plus1SE」進化したハイパーモバイルトラウトロッド!

cyoshi

「PROX」は個性的なアイテムを多くラインアップしています。人気が高いのはランディングネットやクーラーボックスなどの道具類ですが、ロッドやリールも発売している総合釣具メーカーなんです。

パックロッドが多いこともあって、当ブログでもよく紹介をさせていただいています。ちょっとネタ的でありながら、性能はしっかりしているものが多く、同社の「マイクロソルトSE」のベイトタイプは、今の私のシーバスベイトタックルのメインロッドとして使っています。

そんな「PROX」から、めちゃくちゃコンパクトになるトラウトロッドの二代目が発売されました。

 

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基本情報

機種名:モバトラ8Plus1 SE(読み:もばとら8ぷらす1 えすいー)

メーカー:PROX(読み:プロックス)

発売月:2022年11月

モバイルタイプ:ジョイント(8ピース)

機種名にある「SE」は、セカンドエディションの略です。つまり2代目ってこと。「PROX」はモデルチェンジをするたびに、「SE=セカンドエディション」「TE=サードエディション」「FE=フォースエディション」と進化していきます。まだフィフスエディションを冠するロッドはないのですが、フィフスエディションとなるとフォースエディションの略である「FE」と重なります。果たしてどうするのか、「PROX」への密かな注目ポイントだったりします(^^)

 

スペック

商品コード標準全長(cm)アクション仕舞寸法(cm)継数(本)標準自重(g)先径(mm)元径(mm)ルアーwt(g)ラインwt(lb)カーボン(%)税抜希望小売価格
MOBTS608UL188+7cmウルトラライト26.68+1本80+200.911.31〜42〜655OPEN

これが8ピースの成せる業!とにかくコンパクトでモバイルレングスは驚異の26.6センチ!アンダー30センチでカバンにスッポリ収納できます。もはやルアーケースを持ち運ぶ感覚でいけちゃうパックロッドですね。

先径はわずか0.9ミリと非常に細く作られています。ちょっと不意な力が掛かるとポッキリ逝ってしまうレベルなので気をつけましょう。後ほどケースも紹介しますが、プラケースからはみ出た状態でフタを閉じてしまって・・・ということも想定されますね。

カーボン含有率は55%と、昨今のロッドにしては低くなっています。グラスを多めに使っており、粘り重視の設計であることが伺えます。かなりの胴調子になるので、シャッキリしたロッドが好きな方は気を付けてください。

 

ガイド

“ニッポンのガイドを牛耳る”「富士工業」製のガイドを搭載しています。Kガイドではありませんが、PEラインを使わないのであればさほど問題ありません。ナイロンやフロロカーボンラインはハリがあるので、ガイドに絡まることは少ないですし、絡まっても復旧しやすいです。

リングは「Oリング」でしょう。「アルコナイト」や「SIC」といった素材と比べるとグレードは下がりますが、そんなに大物に挑むようなロッドでもなく、用途を想定すれば必要十分です。

 

グリップ

先代と比べて最も変わったのがグリップです。ライトゲーム向けのロッドに多く見られる「スケルトングリップ」に変わりました。グリップは手元に来るものなので、実はここを軽量化しても体感重量にはあまり寄与しないのですが、カタログスペックとしては軽くできます。

感度うんぬんの話もありますが、感度ってあまりに感覚的で、ロッド以外にラインの影響も大きいことから、個人的にはあまり気にしていません。

また、エクステンショングリップという外付けで延長できるグリップエンドを備えています。「Plus1」の部分ですね。わずか7センチの伸縮にこだわるのなら、初めからエクステンションしたときのグリップ長で良いのではないかと思いますが、超コンパクトってことにこだわった結果なのでしょう。

パックロッドはブランクに継ぎ目が多くなることから、グリップより先のブランク部分の重量が増します。そうなると、先重りを感じやすくなるんです。実際の重量よりも重たく感じるわけですね。これを軽減しようと思ったら、反対側、グリップエンドの重量を増すことで解決できます。何が言いたいかというと、エクステンショングリップを装着したほうが先重りを感じにくい、いわばバランスの良いロッドに近づくということです。

私が使用している同社の「マイクロソルトSE」も同じ機構を備えていますが、8フィートという長さも相まって、エクステンショングリップを装着した状態が本来のバランスといえる使用感です。エクステンションせずにはまずもって使わないだろうというレベル。というわけで、エクステンショングリップはつけっぱなしで良いです。収納時を除き、つけないで運用するメリットはほぼありません。

 

ケース

これだけコンパクトだからこそできるプラケースです。コストも安いですし、保護力も十分あり、理にかなったケースだと思います。これだけ継数が多いと1ピースだけ忘れたとかってことも起こり得ます。このケースはきちんとセットすれば、ちゃんと揃っているかどうかが一目瞭然なので、釣場到着または帰宅時に「忘れてきた…」という悲劇を防ぐことができます。

スペックの項でも言いましたが、長さに対してはかなりピッタリに作られているので、フタを閉じるときはブランクがはみ出ていないか、きちんと確認してください。。

 

まとめ

このロッドの売りは「超コンパクト」ということです。そこに魅力を感じないのであれば、その人にとっての価値はありません。エクステンショングリップはネジでの装着なので除くとして、8ピースってことは7つのジョイント部分があるということになります。釣りをしているとジョイント部分はどうしても緩んできます。だから、たまに差し直したりして抜けないように気を付けるわけですが、そのケアしなければならない部分が7か所となると、はっきり言って多いです。緩んで抜けるリスクが大きくなりますからね。

このすっぽ抜けで最も怖いのは、例えば根掛かりした状態ですっぽ抜けてしまい、そのまま抜けたところから先が水中へインしたときです。そのまま根掛かりがとれずにラインを切らざる得なくなった場合、どうなるかお分かりですね。

私自身、5ピースロッドで一度経験があり、それ以来、釣り中でもジョイント部分をかなり気にしています。この心配、テレスコピックならないんですよね。だから「モバトラ8Plus1 SE」のような多点ジョイントのロッドにおいては、ジョイントタイプよりもテレスコピックタイプがおススメなのが本当のところです。しかし、テレスコピックには『遊動ガイドが使っているうちに緩んで回転する』というデメリットがあるわけで、どっちのリスクをとるかは人によりますので一概にはいえません。

このコンパクトさは釣りをメインでやっている人よりも、キャンプ等のアウトドアのお供として釣りをする人にとって魅力的なロッドといえますね。かなりの胴調子なので、トラウトでいえばポンドタイプの管理釣り場、海釣りならあまり飛距離や強度を重視しないライトゲームがメインとなります。

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同社には同じような激コンパクトパックロッドがいくつかありますので、簡単に紹介します。

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この「ミニモバ7」は7ピースで、「モバトラ8Plus1SE」よりも強いロッドになっています。バス釣りなどにも使いやすく、汎用性を考えるとこちらのほうが良いですね。

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ジョイントタイプよりもテレスコピックが好きな方はこちら。モバイルレングスは38センチと少し長くなりますが、それでも十分すぎるコンパクトさです。

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