
あけましておめでとうございます!
毎年恒例のパックロッド・オブ・ザ・イヤーでございます。色々ありましたが、2022年といえばサッカーワールドカップが大きな盛り上がりを見せました。特に日本VSスペインの決勝ゴール、通称「三笘の1ミリ」はこれからずっと語り継がれる名場面だと思います。
釣りにおける勝負を決する1ミリといえば、分かりやすいのは皮1枚でのフッキングですね。ギリギリのところで獲れた1匹っていうのは印象的です。それ以外だとちょっと思いつかない。例えばルアーを通すところがちょっとズレていたら食わなかったとか、ルアーサイズとか、そういうわずかなところもありますが、小さくてもセンチ単位。ミリ単位っていうのはないかなぁ。
少し話が逸れましたが、本題のパックロッド・オブ・ザ・イヤー2022はこうなりました!
集計ルール
まず、集計対象となるパックロッドは当ブログを経由してAmazonで購入されたロッドとなります。楽天やYahoo!ショッピングで購入されたものは商品単位での追従ができないため除外します。
次に期間ですが、これは2022年1月1日から12月31日までとなります。
最後に集計方法ですが、売り上げ個数にある数を掛けた数値と売り上げ合計金額からある数を割った数値の合計をポイント表記し、それが多いほど上位とします。2020年までは個数のみに基づき、2021年は金額のみに基づきましたが、個数参照だと単価が安い機種が有利で、金額参照だと単価が高い機種が有利になります。そういった不公平を低減するために2022年は上記のような集計方法とします。
では、第10位から発表させていただきます。
10位 GT906-6S

メーカー:フエルコ
ポイント:3086pt
2021年ランキング:ランク外
モバイルタイプ:ジョイント
レングス | 9ft6in |
ピース数 | 6ピース |
モバイルレングス | 55cm |
ウェイト | 200g |
ルアー | 5-40g |
ライン/PE | 0.8-2.0号 |
ライン/ナイロン | ー |
プライス | 49500円(税込) |
「フエルコ」というメーカー自体、このランキングに初登場となります。トラベル向けのパックロッドを作っているメーカーで、あんまり積極的なプロモーションはしないけど、じわじわと広まっていって今ではすっかり定着した感があります。
この「GT906-6S」は、同社の最上級シリーズで、9フィート6インチというロングレングスながら6ピースとすることで55センチというモバイル性能を実現した逸品です。
機種名の「GT」は「Grand Traveling」の略です。このロッドを携えて、一生忘れられない怪魚ハントの旅をしてみたいですね。


9位 BC4 5.10MXH

メーカー:フィッシュマン
ポイント:3440pt
2021年ランキング:ランク外
モバイルタイプ:ジョイント
レングス | 5ft10in |
ピース数 | 4ピース |
モバイルレングス | 49cm |
ウェイト | 150g |
ルアー | 7-55g |
ライン/PE | 1-8号 |
ライン/ナイロン | ー |
プライス | 48800円(税抜) |
もはやすっかり有名になったベイトロッド専門メーカー「フィッシュマン」。魅力的なベイトロッドを多く揃えるメーカーですが、「BC4 5.10MXH」は数少ないパックロッドとなっています。ショートレングスでハイパワーなロッドとなっており、ショア、オフショア問わず、怪魚ハントに耐えられる逸品です。
しかし、ショートレングスでハイパワーなロッドって、国内だと使いどころがあまりないのも事実。シーバス中心に使いやすいとなると、同じ「BC4」なら「LH」というワンランクパワーを落としたものが良いです。別機種となると「エクスパン7.10LHTS」というテレスコピックのベイトロッドがかなりよさげです。


8位 シルバーウルフ76ML-S-4

メーカー:ダイワ
ポイント:3747pt
2021年ランキング:ランク外
モバイルタイプ:ジョイント
レングス | 7ft6in |
ピース数 | 4 |
モバイルレングス | 63cm |
ウェイト | 100g |
ルアー | 4-18g |
ライン/PE | 0.2-1.0号 |
ライン/ナイロン | 4-12lb |
プライス | 26,000円(税抜) |
「シルバーウルフ76ML-S-4」は、珍しいクロダイ向けパックロッドです。7フィート6インチというレングス、ソリッドティップによる繊細なティップ、MLクラスの強いバッドを持っています。そう、この組み合わせってまさに万能ロッドなんですよね。ソリッドティップのおかげでライトゲームもいけますし、クロダイの走りを止められるバッドを持っていますのでシーバス相手でも大丈夫です。特にバチ抜けシーズンは繊細なソリッドティップがついばむようなバイトをキャッチアップしてくれるので、大活躍してくれることでしょう。
7位 アジストSSD554

メーカー:テイルウォーク
ポイント:3812pt
2021年ランキング:ランク外
モバイルタイプ:ジョイント
レングス | 5ft5in |
ピース数 | 4 |
モバイルレングス | 45cm |
ウェイト | 67g |
ルアー | MAX3g |
ライン/PE | 0.2-0.4号 |
ライン/ナイロン | – |
プライス | 24,000円(税抜) |
ここでアジングロッドがランクインです。昨今のアジングロッドらしく5フィート5インチというショートレングスで、4ピースながらとてもコンパクトになります。アジング向けのパックロッドはそれほど多くないため、唯一性が光る逸品となっています。ルアーMAXはわずか3gとなっており、非常に繊細なロッドとなっています。
スペック的には渓流でのミノーイングやブラックバスのワーミングにも使えますが、穂先が細いので岩や木にぶつけて破損しないように気をつけましょう。


6位 クロスフィールドXRFC-654ML-BF-MB

メーカー:アブガルシア
ポイント:4181pt
2021年ランキング:7位(1ランクダウン)
モバイルタイプ:ジョイント
レングス | 6ft5in |
ピース数 | 4 |
モバイルレングス | 53cm |
ウェイト | 120g |
ルアー | 2-18g |
ライン/PE | 0.4-1.2号 |
ライン/ナイロン | – |
プライス | 13,500円(税抜) |
「XRFC-654ML-BF-MB」は、安価なベイトフィネス対応のパックロッドです。安価ながら評判が良く、発売してから月日が経過しましたが、それでも供給されているのは今も売れているからです。ベイトパックロッドとしては日本で最も売れているんじゃないかな。振り返ってみると、2018年に初登場してからずっとランクインしています。この機種だけでなく「クロスフィールドMB」シリーズ全体で人気がありますね。
ベイトフィネス対応ではありますが、ルアー上限は18gと結構な重さまで扱えるようになっています。これはティップを細く、バッドは強めにつくることで実現しているのですが、その結果、かなりの先調子となっています。ベリーあたりからググっと曲がるロッドではないので、そういうロッドを求めている方は気をつけましょう。


5位 ミニマリズムリベルテMLS-725

メーカー:ティクト
ポイント:4662pt
2021年ランキング:ランク外
モバイルタイプ:ジョイント
レングス | 7ft2in |
ピース数 | 5 |
モバイルレングス | 47.5cm |
ウェイト | 85g |
ルアー | MAX10g |
ライン/PE | MAX0.6号 |
ライン/ナイロン | MAX10lb |
プライス | 34,000円(税抜) |
コストパフォーマンスが抜群で、細かなところまでよく配慮されたパックロッドです。特に○○用と銘打たれたロッドではなく、スペックに合わせて色々な釣りに使ってねというロッドになっています。実売で3万円を下回る価格ながらチタンフレームを採用しているのが嬉しいところ。また、ソルト向けながらコルクグリップを採用しているのも特徴的で、さらにハードケースだけでなくソフトケースも付属するなど、ほかのパックロッドにはない魅力が詰まったロッドとなっています。
この「MLS-725」は、ソルトライトゲームに幅広く対応します。アジやメバルというよりは、カマスやメッキなど、もうちょっと重たいルアーを扱う釣りが特にぴったりです。5ピースで7フィート超えのパックロッドながら85gという軽さは特筆モノです。バスのオカッパリにも良いスペックで、まさにお手軽な釣りのお供という感じですね。


4位 CP-X2L

メーカー:ダイワ
ポイント:4851pt
2021年ランキング:ランク外
モバイルタイプ:テレスコピックとジョイントの複合
レングス | 130cm |
ピース数 | 6 |
モバイルレングス | 31.5cm |
ウェイト | 88g |
ルアー | 1-10g |
ライン/PE | – |
ライン/ナイロン | – |
プライス | 18,000円(税抜) |
「CP-X2L」はダイワより発売されたベイトパックロッドとベイトリールのセットです。個人的には別々に揃えたほうが幸せになれると考えているのですが、このセットに魅力を感じた人も多いみたいですね。確かに専用ケースにロッドもリールもすっぽり収まるモバイル性能は唯一無二です。モバイル重視な方にはこれ以上ないアイテムとなるでしょう。
ロッドのルアーウェイトは1-10gとなっていますが、付属のベイトリールはフィネス向けではないため軽いルアーは扱えません。せいぜい5gからでしょうか。また、ロッドが130㎝とルアーロッドとしてはとても短いことにも注意が必要です。ロッドとリールのセットものだから初心者向けということはなく、きちんと適材適所を見極めてから購入することをおススメします。


3位 クロスフィールドXRFS-835M-MB

メーカー:アブガルシア
ポイント:5929pt
2021年ランキング:6位(3ランクアップ)
モバイルタイプ:ジョイント
レングス | 8ft3in |
ピース数 | 5 |
モバイルレングス | 54cm |
ウェイト | 151g |
ルアー | 5-30g |
ライン/PE | 0.8-1.5号 |
ライン/ナイロン | – |
プライス | 14,500円(税抜) |
ほんとに「クロスフィールドMB」は強いですね。アブガルシアはパックロッドを多く発売していて、ほかにも「ズームサファリ」や「ソルティスタイルカラーズ」「ホーネットスティンガー」などがありますが、いずれもランク外でした。
このロッドはコスパに優れていますが、唯一の弱点はKガイドを装備していないところです。PEラインを用いたルアーフィッシングを考えているのなら、もう少しレベルをあげてKガイドのロッドを購入しましょう。キャスト回数が少ないエサ釣り、またはナイロンラインを使うのならこのロッドで十分ですね。


2位 ミニマリズムリベルテMLS-624

メーカー:ティクト
ポイント:6676pt
2021年ランキング:ランク外
モバイルタイプ:ジョイント
レングス | 6ft2in |
ピース数 | 4 |
モバイルレングス | 51cm |
ウェイト | 58g |
ルアー | MAX3.5g |
ライン/PE | MAX0.3号 |
ライン/ナイロン | MAX6lb |
プライス | 33,000円(税抜) |
先に「MLS-725」が登場しましたが、弟分の「MLS-624」はさらに上位をいきました。こちらはメバルやアジングに特化したスペックとなっています。トラウトやバスフィッシング(ライトリグ限定)にも使えますし、ソルトもフレッシュもこれ1本で遊べるのは魅力ですね。


1位 クロスフィールドXRFS-734L-MB

メーカー:アブガルシア
ポイント:9882pt
2021年ランキング:1位(変動なし)
モバイルタイプ:ジョイント
レングス | 7ft3in |
ピース数 | 4 |
モバイルレングス | 59cm |
ウェイト | 107g |
ルアー | 0.8-14g |
ライン/PE | 0.6-1.2号 |
ライン/ナイロン | – |
プライス | 14,000円(税抜) |
1位は大人気「クロスフィールドMB」シリーズの「XRFS-734L-MB」でした。このロッドの圧倒的な強さを振り返ってみましょう。
2019年…1位(初登場)
2020年…1位(2連覇)
2021年…2位
2022年…1位(3回目)
2021年は売れた本数を考慮せず、売れた合計金額のみでの集計だったので、超高級パックロッド「モアザンワイズメン」の一撃に負けて2位となりましたが、本数が集計に入っているそれ以外の年では1位を獲り続けています。とにかく圧倒的。もう説明は要らないです。数字がこのロッドの優秀さを物語っていますよね。


まとめ
以上、パックロッド・オブ・ザ・イヤー2022でした。メーカー別にみれば、相変わらずアブガルシアが強いですね。一時はアブガルシアとダイワで覇権争いをしていましたが、すっかりアブガルシア一強になってしまいました。意外だったのは「ミニマリズムリベルテ」が強かったことです。確かにコスパ優秀なオススメパックロッドではありますが、販売力や知名度で劣る規模の大きくないメーカーのものが5位と2位に入ってくるのは予想していませんでした。
この集計は機種別ですが、シリーズ毎で見ればシマノの「フリーゲームXT」も強かったですね。機種が分散してしまったのでランクインはならなかったのですが、シリーズ毎なら首位の「クロスフィールドMB」に次ぐ2位になっていました。
「XRFS-734L-MB」が3度目の戴冠ということになったパックロッド・オブ・ザ・イヤー2022。3度目の戴冠といえば、サッカーワールドカップで優勝したアルゼンチンも3度目の優勝でしたね。バロンドーラーなら…メッシは7回だから違うし…3回だと…プラティニかな(古い)
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