【2022年版】ライトゲーム編パックロッド特集!アジング、メバル、メッキ、カマスなど(バス、トラウトにも流用OK)

お知らせ:2022年版に更新しました。
当ブログでもよくご覧いただいているのが魚種別パックロッド特集です。
この記事はアジやメバル、メッキ、カマスといったソルトライトゲームに対応するロッドたちを紹介します。さらにショートレングスのものはバスやトラウトにも応用できます。
ライトゲームの良いところはやっぱり手軽さですよね。それに食べて美味しい魚も多いし、釣りを始めて間もない人は、まずはソルトのライトゲームから入ることをオススメします。私も釣りを始めた当初から、カマスやムツ、メバル、カサゴ、ソイなどを釣って楽しんでいます。
そんな魅力の詰まったライトゲームにおいて、実は高価なロッドは必須ではありません。それは釣れる魚のサイズが小さいので強度をそこまで求められないからです。最初はエントリークラス~ミドルクラスで十分です。
しかし、やり込むと奥が深いのも事実です。ライトゲームといえども、どっぷりハマッたのなら、ハイクラスのロッドが欲しくなるのものです。
パックロッド限定ではありますが、主要なところは網羅しているつもりです。ぜひ、自分に合った1本を選んでみてください。
エントリークラス(1万円以下)
相手が小さな魚であれば、このクラスでも十分に釣りが成立します。ただし、初期不良などが多い価格帯でもあるので、いきなり遠征などの大事な釣りに持っていくのはやめましょう。
まずは近場でテストすることをオススメします。
ロッドは機械ではないので、初期不良さえなければ意外と長く付き合えるものです。釣りは残酷なもので、高価な道具を使ったからといって良く釣れるものではありませんし、使用感に満足できるのなら“全然アリ”なのがこのクラスのロッドたちです。
トラギアティップトップ

メーカー:エイテック
モバイルタイプ:テレスコピック
機種 | 長さ | 継数 | 仕舞寸法 | 自重 | ルアー重量 | ライン | PEライン | 希望価格 | その他の対応魚種 |
S606UL | 6ft | 6 | 38cm | 77g | 2-5g | MAX8lb | - | 9500円 | エリアトラウト |
S766UL | 7.6ft | 6 | 46cm | 90g | 2-5g | MAX8lb | - | 10000円 | メッキ、カマス |
S606L | 6ft | 6 | 38cm | 84g | 3-10g | MAX12lb | - | 9500円 | バス |
S666L | 6.6ft | 6 | 40cm | 90g | 3-10g | MAX12lb | - | 10000円 | バス |
S706L | 7.0ft | 6 | 43cm | 97g | 3-10g | MAX12lb | - | 11000円 | バス、メッキ、カマス |
豊富なラインナップを誇るトラギアシリーズは、もちろんアジングやメバリング向けのモデルもあります。
末尾がULやLのものから、自分にあった長さをチョイスしてください。
UL(ウルトラライト)は、ソリッドティップのように先端だけ良く曲がるのではなく、ベリーのあたりから曲がる胴調子(パラボリックアクション)です。適度に使いやすいシャッキリ感があるのはL(ライト)となりますので、いろいろな釣りに使いやすいという点でLがオススメです。
さらにモバイル性能にこだわる人には、ポケビッツというめちゃくちゃコンパクトになるシリーズもあります。デビューより年数の経っているティップトップと違い、こちらは2021年にモデルチェンジしています。


フリーゲーム

メーカー:シマノ
モバイルタイプ:テレスコピック
機種 | 長さ | 継数 | 仕舞寸法 | 自重 | ルアー重量 | ライン | PEライン | 希望価格 | その他の対応魚種 |
S60UL-3 | 1.82m | 3 | 71.9cm | 90g | 1-7g | 2-5lb | 0.2-0.8号 | 8800円 | エリアトラウト |
S60L-3 | 1.82m | 3 | 71.9cm | 90g | 2-12g | 3-6lb | 0.3-1号 | 9200円 | バス、トラウト、カサゴ |
S66L-4 | 1.98m | 4 | 58.5cm | 100g | 2-12g | 3-6lb | 0.3-1号 | 9800円 | バス、トラウト、カサゴ |
S76UL-4 | 2.29m | 4 | 67.6cm | 110g | 1-7g | 2-5lb | 0.2-0.8号 | 10400円 | メッキ、カマス |
S76L-4 | 2.29m | 4 | 67.6cm | 110g | 2-12g | 3-6lb | 0.3-1号 | 10800円 | メッキ、カマス、チヌ |
アジやメバルならULクラスがいちばんよさそうですね。ちょっと汎用性を持たせたいのならLクラスもオススメです。
少しモバイル性能には劣りますが、エントリーモデルとはいえ大手メーカーのものなので安心感があります。
【関連記事】


クロスフィールドMB(アブガルシア)

メーカー:アブガルシア
モバイルタイプ:ジョイント
機種 | 長さ | 継数 | 仕舞寸法 | 自重 | ルアー重量 | ライン | PEライン | 希望価格 | その他の対応魚種 |
XRFC-654ML-BF-MB (ベイト) | 6.5ft | 4 | 53cm | 120g | 2-18g | – | 0.4-1.2号 | 12000円 | バス、カサゴ |
XRFS-734L-MB (スピニング) | 7.3ft | 4 | 59cm | 107g | 0.8-14g | – | 0.6-1.2号 | 12500円 | バス、カサゴ、メッキ、カマス |
当ブログで毎年アップしている「パックロッド・オブ・ザ・イヤー」において、2019年と2020年の覇者となったシリーズです。価格に対してデザインや性能が良いのでしょう。多くの方から支持されています。
ソルトライトゲーム全般に使うのならXRFS-734L-MBがいちばん向いています。
XRFC-654ML-BF-MBは、ベイトフィネスロッドになりますが、1グラム前後のルアーを扱うアジングやメバリングにおいては上級者向けになります。必然的に軽いルアーを飛ばすためにベイトリールの性能が求められるので、ロッドはローエンドでもリールはミドル~ハイエンドが必要になるというジレンマも。。。
詳しい解説は下記記事よりどうぞ。
あのクロスフィールドにMB(モバイル)モデルが追加・・・だと


クロスビートSW 666TUL、746TUL(ダイワ)

メーカー:ダイワ
モバイルタイプ:テレスコピック
機種 | 全長 (m) | 継数 (本) | 仕舞 (cm) | 自重 (g) | 先径/元径 (mm) | ルアー重量 (g) | ライン (lb.) | ラインPE (#) | カーボン 含有率 (%) | メーカー希望 本体価格(円) |
666TUL | 1.98 | 6 | 41 | 105 | 1.2/11.4 | 0.8~7 | 2~6 | ― | 88 | 9,800 |
746TUL | 2.24 | 6 | 46 | 110 | 1.3/11.9 | 0.8~7 | 2~6 | ― | 88 | 10,500 |
個人的にローエンドとしてはかなりオススメのロッドです。
ダイワというメーカーの安心感もありますし、価格の割につくりがしっかりしています。666TULは淡水でも使いやすいレングスで、バスフィッシングやトラウトゲームにも対応します。ソルトライトゲームだけを考えるのなら、746TULですね。 50センチを切るモバイル性能も魅力ですし、誰にでもオススメできる、よくまとまっているパックロッドに仕上がっています。
コンパクトゲームGRⅡ

メーカー:タカミヤ
モバイルタイプ:テレスコピック
機種 | 長さ | 継数 | 仕舞寸法 | 自重 | ルアー重量 | ライン | PEライン | 希望価格 | その他の対応魚種 |
605UL | 184cm | 5 | 48cm | 85g | 0.5-7g | MAX5lb | MAX0.4号 | 9800円 | バス、エリアトラウト |
705L | 213ft | 5 | 54cm | 96g | 1-14g | MAX8lb | MAX0.8号 | 9800円 | バス、カサゴ、メッキ、カマス |
釣具のポイントを運営するタカミヤよりローエンドモデルの中では唯一のオールFUJI SICガイドを搭載で、コストパフォーマンスが光る逸品です。
605ULは、実際に私も購入して使っています。
私は、ベイトフィネスでもできない領域のライトなルアーを扱うために605ULを選びましたが、かなり柔らかいロッドになっているので、汎用性を重視するのなら705Lのほうがおすすめです。
モビリティゲームGRⅡ

メーカー:タカミヤ
モバイルタイプ:ジョイント
品番 | 全長 (cm) | 継数 | 仕舞寸法 (cm) | 自重 (g) | 先径/元径 (mm) | 適合ルアー (g) | 適合ライン | カーボン 含有率 | グラス 含有率 |
563UL | 167 | 3 | 59 | 69 | 0.7/7.7 | MAX5 | MAX4lb/PE0.3号 | 98% | 2% |
604L | 182 | 4 | 49 | 75 | 0.7/8.0 | MAX6 | MAX4/PE0.4号 | 98% | 2% |
724L | 218 | 4 | 58 | 103 | 1.0/9.8 | MAX15 | MAX10/PE0.8号 | 98% | 2% |
先に紹介した「コンパクトゲームGRⅡ」より後発のパックロッドです。こちらはジョイントタイプ。
ガイドがトップSICリング、それ以外はアルコナイトリングとグレードダウンしているものの、それでもコスパの良さが光る1本です。
誘導ガイドにイライラするって人はこちらがオススメです。ソルトライトゲームがメインなら724L、バスやトラウトなど淡水での釣りも視野にいれるなら、604Lまたは563ULを選ぶのが良いでしょう。
ミドルクラス(1万~2万円)
ライトゲームは、それほど強度が求められる釣りでもないし、基本的に“釣りやすい”ジャンルになります。かと言って、ちょっとやりこんでくると安物では物足りなくなってくるのも事実です。
求められる性能と釣りの性質を考えたときに、この価格帯がいちばん誰にでも勧めやすいと言えますね。まずはこのあたりから入って、もっと突き詰めたくなったときにハイクラスのロッドを検討するのが良いですよ。
モバイルパック

メーカー:ダイワ
モバイルタイプ:テレスコピック
全長 (m) | 継数 (本) | 仕舞 (cm) | 自重 (g) | 先径/元径 (mm) | ルアー 重量 (g) | 適合エギ (号) | ナイロン (lb.) | PE (号) | カーボン 含有率 (%) | メーカー 希望本体 価格(円) | |
646TUL | 1.93 | 6 | 41 | 94 | 1.2/11.8 | 1~6 | ― | 2~6 | 0.2~0.6 | 90 | 13,600 |
666TL | 1.98 | 6 | 41 | 98 | 1.3/11.8 | 2~10 | ― | 3~8 | 0.3~0.8 | 91 | 14,600 |
746TUL | 2.24 | 6 | 46 | 102 | 1.2/11.8 | 1~6 | ― | 2~6 | 0.2~0.6 | 91 | 16,000 |
766TML | 2.29 | 6 | 49 | 122 | 1.5/14.8 | 5~25 | 2.5~3.5 | 6~12 | 0.6~1.2 | 92 | 16,900 |
866TML | 2.59 | 6 | 54 | 133 | 1.6/14.8 | 5~25 | 2.5~3.5 | 6~12 | 0.6~1.2 | 93 | 17,500 |
905TM | 2.74 | 5 | 65 | 170 | 1.4/14.8 | 7~35 | 3.0~4.0 | 8~16 | 0.6~1.5 | 92 | 18,500 |
965TMH | 2.9 | 5 | 68 | 175 | 1.6/15.3 | 10~40 | ― | 10~20 | 0.8~2.0 | 92 | 19,500 |
665TMB | 1.98 | 5 | 48 | 125 | 1.6/12.8 | 7~35 | ― | 8~16 | 0.6~1.5 | 91 | 17,000 |
765TMHB | 2.29 | 5 | 54 | 140 | 1.8/14.8 | 10~40 | ― | 10~20 | 0.8~2.0 | 93 | 18,000 |
ダイワの「モバイルパック」が2022年にモデルチェンジしました。これまでは弟分の「クロスビートSW」との差がほぼありませんでしたが、このモデルチェンジにより、ブランクにはHVFカーボンを採用するなど、明確に上位機種となりました。
さらにリールシートは高級機に採用されてきた「エアセンサーシート」を採用。ガイドはトップのみSICにとどまりますが、ロッドへの負荷が小さいライトゲームにおいては、あまり気にすることはありません。
ライトゲームに使用するなら、「646TUL」、「666TL」、「746TUL」のいずれかが良いです。この3機種はどれもモバイルレングスが50cmアンダーと持ち運びがしやすいのも魅力的ですね。


クロステージモバイル 4pcs Light Game

メーカー:メジャークラフト
モバイルタイプ:ジョイント
機種 | 長さ | 継数 | 仕舞寸法 | 自重 | ルアー重量 | ライン | PEライン | 希望価格 | その他の対応魚種 |
CRX-S694AJI | 6.9ft | 4 | 55cm | – | 0.6-10g | 1-5lb | 0.1-0.6号 | 12500円 | バス、カサゴ、メッキ、カマス |
CRX-S764UL | 7.6ft | 4 | 61cm | – | 0.4-5g | 1-5lb | 0.1-0.6号 | 12500円 | カサゴ、メッキ、カマス |
CRX-T764L | 7.6ft | 4 | 61 | – | 0.5-7g | 1-6lb | 0.2-0.6号 | 12500円 | カサゴ、メッキ、カマス |
CRX-784LG | 7.8ft | 4 | 63 | – | 3-15g | 4-8lb | 0.4-1.2号 | 12500円 | メッキ、カマス、クロダイ、シーバス |
メジャークラフトのソルトルアーフィッシング向けお手頃モデル、クロステージも三代目になりました。そして、三代にわたりパックロッドをラインナップしてくれているありがた~いモデルでもあります。
アジングモデルやソリッドティップ、チューブラーティップ、ライトゲーム全般向けモデルなど、計4種類をそろえていますので、自分の釣りに合わせてチョイスできます。
特にライトゲーム向けのCRX-784LGは、パックロッド全体のなかでもあまり見かけないパワー&レングスのセッティングがされています。アジングに使うには少し強すぎますが、メバリングならゴロタ浜や磯など、大型が見込める状況で使いやすいですし、クロダイやライトなシーバスまで使えます。唯一性という点で実は評価の高いロッドだったりします。


ソルティスタイルカラーズ

メーカー:アブガルシア
モバイルタイプ:ジョイント
機種 | カラー | 長さ | 継数 | 仕舞寸法 | 自重 | ルアー重量 | ライン | PEライン | 希望価格 | その他の対応魚種 |
STCS-554LS | PB、AY | 5.5ft | 4 | 45cm | 92g | 0.2-5g | – | 0.2-0.8号 | 15500円 | バス、トラウト |
STCS-664LS | CP、LG、PO | 6.6ft | 4 | 53.5cm | 101g | 0.2-7g | – | 0.2-0.8号 | 16000円 | バス、カサゴ、メッキ、カマス |
STCS-774LT | SR、NG | 7.7ft | 4 | 61.5cm | 106g | 0.5-10g | – | 0.4-0.8号 | 16500円 | カサゴ、メッキ、カマス |
STCC-704LT
(ベイト) | NG、AY、SB | 7ft | 4 | 56.5cm | 118g | 2-18g | – | 0.5-1.5号 | 16500円 | カサゴ、クロダイ、シーバス |
STCS-554LSは、最近増えてきたアジング向けのショートロッドという位置づけですね。ソルトで使うには5フィート台は短いため、汎用性には欠けます。その代わり、短さを活かして渓流でのトラウトフィッシングに使えそうです。
STCS-664LSとSTCS-774LTが、アジングやメバリングにはど真ん中な機種になりますね。前者はソリッドティップ、後者はチューブラーティップになります。
STCC-704LTはベイトフィネスモデルになります。アジングやメバリングには少し硬すぎるとは思いますが、その分クロダイやシーバスも視野に入ってきます。
バラエティに富んだ機種もさることながら、カラーズの名に嘘はなく、カラーラインナップも豊富です。釣り竿というと、全体的に黒とか地味な色が多いですが、これはビビッドなカラーもあって視覚的にも楽しめそうです。
詳しい解説は下記記事よりどうぞ。


アジストSSD

メーカー:テイルウォーク
モバイルタイプ:ジョイント
発売年月:2021年7月
機種名 | レングス | 継数 | モバイルレングス | 自重 | ルアー | ライン | 希望価格 |
554 | 5フィート5インチ | 4 | 45センチ | 65グラム | MAX3グラム | 0.2-0.4号 | 22000円 |
604 | 6フィート | 4 | 50センチ | 67グラム | MAX4グラム | 0.2-0.4号 | 22000円 |
テイルウォークのアジングロッドのパックロッドバージョンです。
オールステンレスのKフレームでSICガイドを搭載しつつ、アジングロッドらしく軽量に仕上がっています。うまくまとめられた1本となっており、誰が使っても不満はないでしょう。
フリーゲームXT

メーカー:シマノ
モバイルタイプ:ジョイント
品番 | 全長(ft.) | 全長(m) | 継ぎ方式 | 継数(本) | 仕舞寸法(cm) | 自重(g) | 先径(mm) | キャストウェイト(g) | バーチカルウェイト(g) | エギサイズ(号) | 錘負荷(号) | 適合ラインPE(号) | グリップタイプ | リールシート位置(mm) | リールシートタイプ | カーボン含有率(%) | 本体価格(円) |
S64ULS-S | 6’4″ | 1.93 | 並継 | 5 | 43.2 | 83 | 0.8 | 0.3~6 | – | – | 1~5 | 0.1~0.4 | セパレート | 191 | DOWNLOCK | 93.4 | 21,500円 |
S610L-S | 6’10” | 2.08 | 並継 | 5 | 46.2 | 90 | 0.9 | 0.6~12 | – | – | 1~10 | 0.2~0.8 | セパレート | 214 | DOWNLOCK | 94.3 | 22,500円 |
S76UL-S | 7’6″ | 2.29 | 並継 | 5 | 50.5 | 90 | 0.8 | 0.3~6 | – | – | 1~5 | 0.1~0.4 | セパレート | 219 | DOWNLOCK | 94 | 22,500円 |
S76ULT | 7’6″ | 2.29 | 並継 | 5 | 50.5 | 91 | 1.4 | 0.6~7 | – | – | 1~5 | 0.2~0.6 | セパレート | 219 | DOWNLOCK | 93.1 | 22,500円 |
B64L | 6’4″ | 1.93 | 並継 | 4 | 52.7 | 99 | 1.4 | 3~14 | – | – | 8~20 | 0.3~0.8 | セパレート | 236 | DOWNLOCK | 92.1 | 22,000円 |
シマノのミドルクラスを担うパックロッドシリーズ。とても人気で機種によっては品薄で手に入りにくくなっています。
機種によって3ピース~6ピースまであり、中には10フィート以上のレングスもありますが、すべて60センチ以下の仕舞寸法になっています。
シャキッとしたシマノらしいロッドテイストで、種類も豊富です。ライトゲーム向けの機種だと「S64ULS-S」、「S610L-S」、「S76UL-S」、「S76ULT」、「B64L」が挙げられます。ご覧の通り、チューブラーティップ、ソリッドティップ、ベイトロッドなど種類に富んでいることが分かります。
ガイドはSICリングではないし、特に装備が良いというわけではないのですが、ユーザー評価がとても良く、ミドルクラスにおける覇者といえるパックロッドです。
ミドルハイクラス(2万~3万円)
このあたりまでくると、パックロッドだからサブで…、という感覚はなくなりますね。
メインロッドとして使わないともったいない性能になります。
ずっとパックロッドしか使わなければ、2ピースとの差も気にならない!というか、このクラスだと2ピースとかなんとか気にしないで使えますね。
7 1/2(セブンハーフ)

メーカー:ダイワ
モバイルタイプ:ジョイント
機種名 | レングス | 継数 | モバイル レングス | 自重 | 先径 | 元径 | ルアー 重量 | エギ サイズ | ナイロン ライン | PE ライン | カーボン 含有量 | 希望価格 |
76ULS-S | 229cm | 4 | 63cm | 85g | 0.8mm | 9.9mm | 1-7g | - | 2-6lb | 0.15-04号 | 95% | 38,800円 |
76LS | 229cm | 4 | 63cm | 94g | 1.2mm | 10.4mm | 3-15g | - | 3-8lb | 0.4-0.8号 | 95% | 38,800円 |
76LB | 229cm | 4 | 63cm | 103g | 1.2mm | 10.9mm | 3-10g | ― | 3-8lb | 0.4-0.8号 | 94% | 38,800円 |
全機種7フィート6インチの4ピースで、パワーによって差別化されている珍しいタイプのパックロッドです。
スピニングだけでなくベイトの種類も豊富で、大手メーカーならではの開発力と体力を活かした、挑戦的なモデルとなっています。
特にベイトパックロッドで7フィート6インチというレングスは、それだけで結構レアです。そのうえでライトゲームに対応するL(ライト)パワーがあるのが嬉しいですね。
メバルやアジなど、繊細なライトゲームに特化するなら「76ULS-S」、カマスやメッキ、さらにはクロダイまでを視野に入れるのなら、汎用性に優れた「76LS」が良いです。ベイトにこだわるのなら「76LB」です。


アウトバックライト

メーカー:テイルウォーク
モバイルタイプ:ジョイント
発売年月:2021年4月
MODEL | LENGTH(ft.in) | PIECE | CLOSED LENGTH(cm) | ROD WEIGHT(g) | LURE WEIGHT(g) | LINE WEIGHT(lb) | L1(mm) | L2(mm) | GRIP TYPE | RETAIL PRICE(JPY) |
S604L | 6 | 4 | 50 | 68 | MAX4 | MAX6 | 308 | 210 | A | 24,000 |
S665UL | 6.6 | 5 | 44 | 84 | MAX3 | MAX4 | 320 | 220 | A | 24,000 |
S725L | 7.2 | 5 | 48 | 87 | MAX5 | MAX8 | 340 | 240 | A | 25,000 |
C665L | 6.6 | 5 | 44 | 100 | MAX5 | MAX8 | 350 | 240 | B | 25,000 |
C725L+ | 7.2 | 5 | 48 | 105 | MAX8 | MAX10 | 360 | 250 | B | 26,000 |
テイルウォークのパックロッドシリーズがアウトバックで、そのライトバージョンってことでアウトバックライトです。
アウトバックシリーズらしい、アンダー50センチという仕舞寸法は維持しつつ、ライトゲームに特化しています。特に頭が「C」ではじまるベイトモデル2機種は、パックロッドが増えた昨今においても唯一性が光る1本となっています。ベイトタックルの良いところは投げる楽しさと手返しの良さでしょうか。5gくらいのミノーをつけてメッキやカマスなどのライトゲームをしたら楽しそうですね。


月下美人MX MOBILE

メーカー:ダイワ
モバイルタイプ:ジョイント
機種 | 長さ | 継数 | 仕舞寸法 | 自重 | ルアー重量 | ライン | PEライン | 希望価格 | その他の対応魚種 |
610-S-5 | 208cm | 5 | 47cm | 67g | 0.5-8g | 1.5-4lb | 0.1-0.4号 | 32800円 | バス |
72UL-S-5 | 218cm | 5 | 49cm | 70g | 0.3-5g | 1-3lb | 0.1-0.3号 | 35800円 | カサゴ、メッキ、カマス |
76ML-T-5 | 229cm | 5 | 52cm | 77g | 1.5-10g | 1.5-5lb | 0.15-0.5号 | 36800円 | カサゴ、メッキ、カマス |
※希望価格は30000円超えですが、実売が20000円台なのでミドルエンドとしています。
これの旧機種は、2018年のパックロッド・オブ・ザ・イヤー(当ブログ実績より)という輝かしい経歴の持ち主でした。
その後継機種ということで、期待度大だったのですが、けっこう値上げされてしまったのがネックですね。性能は間違いないし、メーカーも国内最大手のダイワですから、良いロッドではありますが。
ガイドは高級機種の代名詞ともいえるオールチタンフレーム。そしてジョイント方式は印籠継ぎ。さらにダイワお得意の高密度HVFカーボンを使用するなど、値段に見合った仕様となっています。


ブラックスター2ndジェネレーションモバイル

メーカー:ゼスタ
モバイルタイプ:ジョイント
機種 | 長さ | 継数 | 仕舞寸法 | 自重 | ルアー重量 | ライン | PEライン | 希望価格 | その他の対応魚種 |
S510 | 5.10ft | 5 | 41cm | 77g | 0.2-7g | 0.9-8lb | 0.15-0.6号 | 28000円 | バス、トラウト |
S69 | 6.9ft | 5 | 49cm | 87g | 0.2-10g | 0.9-8lb | 0.15-0.6号 | 29000円 | バス、カサゴ、メッキ、カマス |
S74 | 7.4ft | 5 | 53cm | 93g | 0.4-15g | 1-12lb | 0.2-1号 | 30000円 | メッキ、カマス、クロダイ、シーバス |
バッドセクションのみ、グリップジョイントとなっている変則5ピースなロッド。
フレームはすべてチタンで、リングはSICとトルザイトを適所に配置しており、装備面も充実しています。これはこの価格帯ではちょっと考えにくいくらいの充実した装備です。
いわゆる「ジグ単」に適した5.11フィートのショートモデル、オールマイティな6.4フィートモデル、遠投したりチニングにも流用できる7.4フィートのパワーモデルなど、パックロッドでありながら豊富なラインナップとなっています。
GRANDAGE LITE

メーカー:アピア
モバイルタイプ:ジョイント
規格 | 全長 [ft(m)] | グリップ レングス (cm) | 仕舞寸法 (cm) | 自重 (g) | 継数 (本) | 先径/元径 (mm) | 適合ライン (PE) | 適合ルアー (g) | メーカー希望 本体価格 円[税別] |
68/5 | 6’8″ (2.03) | – | 44.5 | 60.5 | 5 | 0.7/8.2 | 0.8-2.0lb./PE #0.1-0.4 | 0.4-5g | ¥27,900 |
76/5 | 7’6”(2.29) | – | 49.6 | 78 | 5 | 1.4/9.9 | 1.0-4.0lb./PE #0.2-0.6 | 1-10g | ¥28,900 |
この機種、とにかく軽い!
昨今のアジングロッドはめちゃくちゃ軽ーくなってきているけど、モバイルロッドでもこんなに軽量にできるんだなぁと思わせてくれます。
詳細はこちらの記事をご参照ください。


アウトバックビヨンド

メーカー:テイルウォーク
モバイルタイプ:テレスコピック
発売年月:2021年10月
MODEL | LENGTH(ft.in) | PIECE | CLOSED LENGTH(cm) | ROD WEIGHT(g) | LURE WEIGHT(g) | LINE WEIGHT(lb) | L1(mm) | L2(mm) | GRIP TYPE | RETAIL PRICE(JPY) |
S514L | 5.1 | 4 | 48 | 84 | max 16 | max 10 | 310 | 175 | A | 27,000 |
S645L | 6’4″ | 5 | 49 | 98 | max 18 | max 12 | 350 | 215 | A | 28,000 |
このレベルのテレスコピックというだけでレアです。さらに「モバイルK」という、テレスコピック用のオリジナルガイドを装備しており、まさに本格派テレスコピックロッドといった仕様となっています。
ライトゲーム向けのものは2機種です。ソルトというよりは、バスやトラウトで使いやすそうなスペックですね。アウトバックシリーズは魚種を絞ったロッドではないので、自由な発想であらゆる魚と戦ってほしいですね。
ミニマリズム リベルテ

メーカー:ティクト
モバイルタイプ:ジョイント
発売年月:2021年9月
商品名 | ティップType | Length (ft./cm) | Section | Close (cm) | Weight (g) | TopDia (mm) | ButtDia (mm) | Lure wt. (g) | Line (MONO) | Line (PE) | メーカー希望 小売価格(税別) |
MLS-624 | チューブラー | 6’2″(188) | 4pc. | 51cm | 58 | 1.1 | 7.1 | ~3.5g | ~6lb | ~#0.3 | ¥27,000 |
MLS-725 | チューブラー | 7’2″(219.5) | 5pc. | 47.5cm | 85 | 1.4 | 9.1 | ~10g | ~10lb | ~#0.6 | ¥28,000 |
MLS-805 | チューブラー | 8’0″(244) | 5pc. | 52.5cm | 98 | 1.6 | 11 | ~21g | ~12lb | ~#0.8 | ¥29,000 |
この価格でガイドにチタン製Kフレーム、SICリングを採用しています。チタン製ガイドとなると、普通は3万円以上のロッドに搭載されるのが相場なのですが、このロッドはパックロッドでありながら2万円台の価格で搭載しています。


ハイクラス(3万~4万円)
こだわりたい人にはハイクラスです。ここまでくると2ピースロッドを選ぶ人が多いかなと思いますが、ロッドの可搬性においては「小が大を兼ねる」ので、どこでも持ち運べるハイスペックって感じでメインロッドにしてみてはいかがでしょうか。
TREVALISM KABIN 4Traveler

メーカー:ブリーデン
モバイルタイプ:ジョイント
Model | Tip Material | Length | Closed Length(cm) | Section | Rod Wt.(g) | Cast Wt.(g) | Line | PRICE |
KABIN 700CS-4Traveler | カーボン ソリッド | 7’0″ | 57 | 4 | 58 | Zero~5 | MONO 1~3lb PE0.1~0.3 | OPEN |
KABIN 704CS-4Traveler | カーボン ソリッド | 7’4″ | 59.5 | 4 | 62 | Zero~10 | MONO 2~6lb PE0.1~0.5 | OPEN |
とうとう3万円超えのハイエンドなアジングパックロッドがブリーデンより登場しました。
アジングロッドらしい、超軽量で感度ビンビンなロッドに仕上がっています。ガイドはすべてチタンフレーム+トルザイトリングという高級仕様。
パックロッドといえども、メインで使うべきロッドです。
パックロッドをメインで使うためのコツは、それしか使わないこと。ツーピースに比べてうんぬんも、パックロッドだけしか使わなければ、いずれそんな感覚はなくなります。
ええ、わたしがそうなのでw
詳細はこちらの記事をご参照ください。


フラグシップ(4万円以上)
この価格帯でパックロッドを選択するというアナタ、どうぞ「本気のパックロッダー」を名乗ってください。私は「モアザンモバイル765MLX-5」という、この価格帯のシーバスロッドを10年以上使っています。
確かにお値段は張りますが、ずっと使えるパックロッドです。ずっと傍らに置いておけるパックロッドです。そんな唯一無二の相棒を、どうぞいつまでも大切に、かわいがってあげてください。
ソアレ エクスチューンMB

メーカー:シマノ
モバイルタイプ:ジョイント
発売年月:2021年10月
品番 | 全長(ft.) | 全長(m) | 継ぎ方式 | 継数(本) | 仕舞寸法(cm) | 自重(g) | 先径(mm) | ルアーウェイト(g) | 適合ラインナイロン・フロロ(lb) | 適合ラインPE(号) | グリップタイプ | リールシート位置(mm) | リールシートタイプ | カーボン含有率(%) | 本体価格(円) |
S510SUL+-S | 5’10” | 1.78 | 並継 | 4 | 49 | 62 | 0.8 | 0.4~8 | 1~3 | 0.1~0.4 | カーボンモノコック | 194 | DOWNLOCK | 99.1 | 48,500円 |
S68UL-S | 6’8″ | 2.03 | 並継 | 4 | 55.5 | 68 | 0.8 | 0.4~8 | 1~3 | 0.1~0.6 | カーボンモノコック | 253 | DOWNLOCK | 99 | 49,500円 |
S76UL-S | 7’6″ | 2.29 | 並継 | 5 | 51 | 72 | 0.8 | 0.5~5 | 1~3 | 0.1~0.6 | カーボンモノコック | 295 | UPLOCK | 99 | 51,500円 |
シマノはあらゆるジャンルにおいて、パックロッドにおける「最高峰」を制覇しようとしているのかも。
バスロッドは「ポイズンアルティマ5ピース」、シーバスロッドは「エクスセンスMB」、エギングは「セフィアエクスチューンMB」、それでソルトライトゲームは「ソアレエクスチューンMB」ときたものですよ。
出張ついで、家族旅行ついで、仕事帰り、釣りがメインでないシチュエーションにおいては荷物が制限されてしまいます。そんなとき、いつも使っている2ピースじゃなくて、妥協した5ピースロッドで釣りをするしかない。
否!
我、いついかなるときも最高峰なり!
そう、ならば常に最高峰なパックロッドで釣りをしておけば良いんです。それならシチュエーションに左右されませんからね。


筆者おすすめ、グレード別ベストチョイス!
最後に、グレード別で筆者が買うならコレ!というものをまとめます。いろいろと広く紹介しているので、結局どれがいいの?と迷ったときに参考にしてください。シリーズではなく、機種でチョイスしています。
エントリークラス:クロスビートSW 666TUL
このクラスはビギナーの方が選ぶことが多いので、その点も加味するとクロスビートSWの666TULですね。
ロッドって、基本的に長いほど扱いが難しくなるので、まずはスタンダードな6フィート台で慣れていくのが良いです。さらに、バス釣りやトラウト釣りにも流用しやすく、まさにこれから釣りを始める人の最初の1本としてオススメです。
ミドルクラス:ソルティスタイルカラーズSTCS-774LT
ミドルクラスからは、ほかにはないオシャレなデザインながら高い性能を誇るソルティスタイルを推します。
中でも、STCS-774LTは、なにかと足場の高いソルトの釣りに対応する7フィート7インチというレングスがあり、少し大きめの魚が掛かっても対応できるのが良いです。カラーは、燃える闘魂!?ソウルレッドで!
ベイトモデルも希少性という点で捨てがたいですが、オススメするなら万人に使いやすいスピニングモデルですね。


ミドルハイクラス:ミニマリズム リベルテ
やっぱりこの価格帯でチタンフレームは魅力的。感覚的な要素が強い釣り道具において、セールスポイントが分かりやすいって良いですよね。
メーカーのティクトも、ライトゲームが得意なメーカーだし、これは買って損しないパックロッドでしょう。ケースのつくりまでキチンと考えられているのも好印象です。


※ハイクラス、フラグシップは、それぞれ1機種ずつの紹介なので割愛します。